公開日 2024/12/23 07:00
オーディオランドに聞いてみた
LD、カセット、オープンリール……オーディオ買取専門店は「消えたメディア」をどこまで買い取ってくれる?
編集部:杉山康介
オーディオ・ビジュアルの歴史の中では、実に様々なメディア媒体が登場し、そして消えていった。それもレコードやカセットテープのように技術の移り変わりの中で役目を終えたものがあれば、規格競争に敗れていったものもあったりと、その様相もさまざまだ(レコードやカセットは近年再び注目を集めているが)。
そんな「消えたメディア」が自宅に眠っており、処分するにしても売れるどころか、お金を払って引き取ってもらう必要があるのでは、と手放すタイミングを見失っている方もいることだろう。だが一般目線だとガラクタ同然でも、マニア目線だと垂涎もののお宝、というケースは珍しくない。
実際、「消えたメディア」はどれだけ買い取ってもらえるものだろうか。買取専門店「オーディオランド」を展開するTunagu株式会社の玉田隆介さんに話を伺った。
まずは率直に問おう。オーディオランドでは「消えたメディアのプレーヤー」をどこまで買い取ってくれるのだろうか。
「LDプレーヤーや、まだ現役ではあるもののDVDプレーヤーなどのAVメディアは、一部ハイエンドモデルを除いて買取が厳しくなってきています。一方オープンリールデッキやカセットデッキ、Lカセットデッキなどのオーディオメディアは非常に高値で買取させていただいている状況ですね」(玉田さん)
一概に「消えたメディアのプレーヤー」と言っても、その評価はモノによって変わってくるようだ。
「弊社がオーディオの買取に強く、AV機器にそこまで力を入れているわけではないこともありますが、映像は新しいものの方が解像度などのクオリティ面で優れていることが要因のひとつとしてあるように思います。ただ、映像でもベータなどのカセットデッキは高値で取引される傾向にありますね。
オーディオに関してはレコードが良い例ですが、『このメディアが1番音が良い』と考える愛好家の方がいらっしゃったりしますし、単純な音だけでなく、昭和レトロな雰囲気なども含めて楽しめることから人気が高いようです。それこそLカセットデッキは発売定価の2、3倍で買取させていただくケースがあったりと、オーディオ系は基本的に高値で買取させていただいております。
また、カセットテープなども積極的に買取させていただいておりまして、未使用のものはもちろん録音済みのものであっても受け付けております。未使用のオープンリールテープなどは1本3,000 - 4,000円で値段がつくこともありますね」(玉田さん)
高値で買い取ってもらえるということは、それだけ需要があるということ。しかし今回スポットを当てているのは、すでに現役を退いたようなメディアたちだ。その需要は一体どこにあるのだろうか。
「先ほども申し上げたとおり、『このメディアが1番音が良い』という愛好家の方が一定数いらっしゃることに加え、最近はベトナムなど東南アジア方面からの引き合いが強くなってきています。ちょっと面白いのが、海外の方はソニーやラックスマンといった日本メーカーの製品を好んで購入されるんですよね。
当時は海外メーカーもカセットデッキなどを製造していたはずですが、弊社で買取させていただくのも、日本メーカーの製品がほとんどです。やはりメイドインジャパンがそれだけ信頼性が高く、人気ということなのでしょう」(玉田さん)
そんな「消えたメディア」が自宅に眠っており、処分するにしても売れるどころか、お金を払って引き取ってもらう必要があるのでは、と手放すタイミングを見失っている方もいることだろう。だが一般目線だとガラクタ同然でも、マニア目線だと垂涎もののお宝、というケースは珍しくない。
実際、「消えたメディア」はどれだけ買い取ってもらえるものだろうか。買取専門店「オーディオランド」を展開するTunagu株式会社の玉田隆介さんに話を伺った。
■消えたメディアのプレーヤー、どこまで買い取ってくれる?
まずは率直に問おう。オーディオランドでは「消えたメディアのプレーヤー」をどこまで買い取ってくれるのだろうか。
「LDプレーヤーや、まだ現役ではあるもののDVDプレーヤーなどのAVメディアは、一部ハイエンドモデルを除いて買取が厳しくなってきています。一方オープンリールデッキやカセットデッキ、Lカセットデッキなどのオーディオメディアは非常に高値で買取させていただいている状況ですね」(玉田さん)
一概に「消えたメディアのプレーヤー」と言っても、その評価はモノによって変わってくるようだ。
「弊社がオーディオの買取に強く、AV機器にそこまで力を入れているわけではないこともありますが、映像は新しいものの方が解像度などのクオリティ面で優れていることが要因のひとつとしてあるように思います。ただ、映像でもベータなどのカセットデッキは高値で取引される傾向にありますね。
オーディオに関してはレコードが良い例ですが、『このメディアが1番音が良い』と考える愛好家の方がいらっしゃったりしますし、単純な音だけでなく、昭和レトロな雰囲気なども含めて楽しめることから人気が高いようです。それこそLカセットデッキは発売定価の2、3倍で買取させていただくケースがあったりと、オーディオ系は基本的に高値で買取させていただいております。
また、カセットテープなども積極的に買取させていただいておりまして、未使用のものはもちろん録音済みのものであっても受け付けております。未使用のオープンリールテープなどは1本3,000 - 4,000円で値段がつくこともありますね」(玉田さん)
高値で買い取ってもらえるということは、それだけ需要があるということ。しかし今回スポットを当てているのは、すでに現役を退いたようなメディアたちだ。その需要は一体どこにあるのだろうか。
「先ほども申し上げたとおり、『このメディアが1番音が良い』という愛好家の方が一定数いらっしゃることに加え、最近はベトナムなど東南アジア方面からの引き合いが強くなってきています。ちょっと面白いのが、海外の方はソニーやラックスマンといった日本メーカーの製品を好んで購入されるんですよね。
当時は海外メーカーもカセットデッキなどを製造していたはずですが、弊社で買取させていただくのも、日本メーカーの製品がほとんどです。やはりメイドインジャパンがそれだけ信頼性が高く、人気ということなのでしょう」(玉田さん)
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