LD、カセット、オープンリール……オーディオ買取専門店は「消えたメディア」をどこまで買い取ってくれる？

■ハードだけでなくソフトもまとめて買取。意外と高額に化ける可能性も？

こういった消えたメディアを持て余しているとしたら、場所をとっているのはハードより、むしろソフトのほうだろう。オーディオランドの場合、そんなソフトも一緒に引き取ってくれるという。

「決して超高額買取、というわけではないものの、1本ずつしっかり査定して金額を出させていただいております。それこそプレーヤーの買取価格は2万円でも、コレクションしていたソフトは全部で20万円、なんてケースはよくあります。残念ながらLDなどは1枚5 - 10円程度とそこまで高額になりませんが、ソフトだけ残っても困りますし、捨てるにしても重くて運ぶのが大変ですからね。

ソフトはソフトの専門店に売った方が、と思われるかもしれません。しかしレコードなどは近年のブームも手伝って在庫が溢れているらしく、レコード専門店はスペースにも限りがあるので、まとめて処分しようと思っても値段がつくのは一部のめぼしい盤だけで、あとは買取不可、となることもあるそうです。ですが弊社なら1枚ずつしっかり査定して、それぞれの買取価格を示した明細をお出しします。

ただ、レコードの場合は1枚ずつ盤面を確認する必要がある以上、査定には1週間から1か月程度お時間をいただくことになります。ですが査定額に納得いただけなかったら弊社の送料負担でお返しさせていただきますし、『やっぱりこの盤は売りたくない』というご相談にも個別で対応させていただいております」（玉田さん）

必ずしも全てが “お宝” になるわけではないものの、ハードとソフトをまとめて処分できるのは非常にありがたい話だろう。とはいえせっかくなら少しでも高く売りたいもの。実際に買取をお願いするにあたって、より高額査定をしてもらうためにやっておくべきことなどはあるのだろうか。

「まずプレーヤーに関しては、特に何もせず大丈夫です。強いて言えば動作確認をしていただけたらありがたいですが、長い間放置していた機器にはショートなどの恐れもあります。弊社側でも動作確認やメンテナンスを行いますので、基本的には現状維持していただけますと幸いです。

また、ソフトもまとめて処分したい場合、レア品などの特にしっかり見てほしいものがありましたら、ぜひ買取の際にお教えください。もちろん普段から全点しっかり見させていただいていますが、あらかじめ分かっていれば一層力を入れて見させていただきますし、査定スタッフによっては興奮材料にもなったりしますので（笑）。

先ほども申し上げた通り、ソフトは意外と高額に化けたりもします。なのでプレーヤーのついでなどとは考えず、『いくらになりますか』と率直にお聞きください。私たちも頑張らせていただきます」（玉田さん）



（提供：オーディオランド）