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公開日 2018/10/15 17:53
他社と共に市場創造目指す
<CEATEC>シャープは8KもAIoTも「協創」で勝つ。ロボホン新モデルは年末発売
編集部:小野佳希
別項でレポートしている通り、シャープは世界初の8Kチューナー内蔵テレビ“AQUOS 8K”をはじめとした8K対応製品群を一斉発表。そうした8Kおよび同社が推進するAIoT戦略について記者会見を開催した。副社長の石田佳久氏ら幹部が出席した。
■「第2世代 AQUOS 8Kや周辺機器拡充で“8Kワールド”を展開」
シャープが本日発表した8K対応新製品は、液晶テレビ“AQUOS 8K”「8T-C80AX1/C70AX1/C60AX1/C60AW1」、新4K8K衛星放送を受信できる外付けチューナー“AQUOS 8K チューナー”「8S-C00AW1」、8K放送の録画に対応したUSB-HDD“AQUOS 8K HDD”「8R-C80A1」、新8K衛星放送の22.2ch音響をバーチャルサラウンド再生できるサウンドバー“AQUOS オーディオ”「8A-C31AX1」の4ジャンル7機種。
「12月1日から世界初の8K放送が日本でスタートするのに合わせて、AQUOS 8Kの第2世代モデルを投入する。周辺機器も拡充して8Kワールドを展開していく」(石田副社長)、「特にテレビの80型は、今の我々が搭載しうる技術をすべて注ぎ込んだフラグシップモデルだ」(製品説明を担当したスマートTVシステム事業本部長の加藤直樹氏)などと、登壇した幹部が8K対応製品の拡充をアピールした。
また加藤氏は、高精細かつ高輝度、さらに広色域の120Hz駆動パネルを自社開発・生産し、これによって8K放送映像の魅力を余すところなく伝えられることや、新開発の8K画像処理エンジン「AQUOS 8K Smart Engine PRO」によって2Kのテレビ放送や4Kコンテンツも8Kへ高画質でアップコンバートできるとアピール。今後、日本だけでなく欧州や中国、ASEANなど世界7地域でAQUOS 8K第2世代機を展開していくと語った。
なお、ハイセンス社へのブランド供与でテレビ事業を展開しているアメリカでの8K展開については、出席したメディアから「2020年よりも前にブランドを買い戻すようなこともあり得るのか?」といった質問も。これに対しては「ハイセンスも絡む話なので具体的に申し上げられることはないが、日本欧州アジアのみならず将来的にはアメリカにも8Kを展開していきたいと考えている」(石田氏)と回答。「BtoBの領域では自由に展開できるため、そこも含めて8Kを積極的に展開していきたい」とした。
またサムスンやLGなど、他社も8K対応製品の動きを具体化させていることについては、「8K市場の盛り上がりを加速させることにつながるため歓迎している。我々にはトップランナーとしての自負もある。一緒に8K市場の拡大を図っていきたい」(8Kエコシステム戦略推進室長 西山博一氏)、「先日のIFA2018でも各メーカーが8K商品の展示を行っており、私自身もベルリンの店舗をいくつか見たが、店の入口から8Kを大々的に展開しているところがあった。8Kをより多くのお客様に体験してもらうことは、市場が拡大していくことにつながるので、歓迎すべき状況」(石田氏)と述べた。
■テレビなど自社製品にとどまらない8Kエコシステム構築
従来から「8KとAIoTで世界を変える」というビジョンを掲げているシャープ。今回の会見でも8Kは製品だけにとどまるものではなく、他社との協業も含めたエコシステムの構築をさらに推進していく考えを改めて表明。医療や教育、工業にセキュリティなど、様々な分野を包括した8Kエコシステムを構築していくとした。
なお、上述の8K新製品群は明日10月16日から一般公開されるCEATEC 2018に全モデルを出展。8Kについては、カムコーダーや編集など周辺機器を含めた映像クリエイトソリューション、IPや5G通信を使っての8K配信ソリューション、そして医療ソリューションや教育&研究ソリューションといった分野ごとで8Kの活用を提案するという。
8Kの映像配信については、堺に持つデータセンターに8Kコンテンツをアップロードし、配信実験を行うことでノウハウを蓄積中であることや、MMT技術を使って複数の8Kチャネルを同期伝送して同期表示する実験に成功していることなどを説明。8Kライブストリーミングも視野に入れて研究を進めているとした。
■AIoTも他社と「協創」
AIoTについては、2年前にテレビ向けとしてCOCORO VISONを発表して以来、現在では10カテゴリー/153機種に対応機器が拡大したことを紹介。調理機器向けのCOCORO KITCHIN、空調機器向けのCOCORO AIR、そして洗濯機向けのCOCORO WASHと次々に対応製品を拡大させており、今後はこれらの各機器を連携させて便利に利用できるようにするスマートホーム統合アプリも提供予定とした。
また、「他社サービスにもAIoTを接続してお客様の利便性を向上させていく」(IoT HE事業本部長 長谷川祥典氏)と、8K同様にAIoTでも自社だけでなく他社との協業を図ると説明。
「我々が培ってきたクラウド接続技術などをAIoTプラットフォームとして他社にも提供していく」とし、「CEATECでは幅広い場所でAIoTがお客様のお役に立てることを提案していく。AIoTがつくる未来の入口をぜひご体感いただきたい」と語った。
■海外ビジネスの比率をさらに高める
そのほか会見では、全体的な同社ビジネスに関する展望も説明。この10月1日付けで買収を完了した東芝クライアントソリューション社(dynabookブランドでのPC事業を展開)については、「まずは商品だけでなくオペレーションなども含めて見直し、様々な面のコストダウンから取り組んでいる。シャープが数年前にやってきたことなので、それをもう一度やっていこうということだ」と現在の状況を説明した。
「ただしそれだけでは今後の成長にはつながらないため、次に何をやるかを真剣に議論している最中」とし、「液晶やデバイスといったシャープの技術を使って即座に貢献できる部分だけでなく、8Kや5G、AIoTなどを使って、会社全体としてPCをどう育てていくか、あるいはPCを使ってシャープ全体のビジネス成長を図っていくことがポイントだと思っている」と述べた。
また、近年はグローバル規模での事業展開を重視して活動してきた結果、2017年度には海外事業の比率が73.4%に高まったことを紹介。近い将来には80%にまでさらに比率を高めていく方針であるとした。
石田副社長は、そうした事業拡大に向けてのキーワードは「量から質へ」だと説明。海外では高付加価値モデル、地域別の状況にあわせたローカルフィットモデルの比率を高めることで、日本では8Kをはじめとする最先端技術を活かした革新的な商品やサービスを生み出し、事業の質の向上を図ることで、さらなる事業拡大を図っていくという。
例えばASEAN地域ではブランドイメージがすでに非常に高いとのことで、インドネシアでは“アザーン”(イスラム教の礼拝の呼びかけ)対応テレビやハラル認証冷蔵庫といったローカルフィット製品を展開している。各国政府との関係構築も強固にしてASEANナンバーワンブランドの確立を目指すとした。
また、「グローバル企業になるためには欠かせない市場」(石田氏)という中国では、これまで鴻海のネットワークを活かしてビジネスを展開してきたが、今後はシャープとして、8Kテレビをはじめとする高付加価値商品を導入していくという。加えて、昨年のIFAで「シャープ・イズ・バック!」と力強く宣言した欧州においては、「その基礎となるのがテレビ事業。一年かけて再構築してきた」とする一方、「テレビ以外の周辺機器も拡充しており、スマートフォン事業なども利用しながら欧州でもAIoT事業を築いていきたい」と述べた。
日本国内の事業でのコアとなるのが8KエコシステムとAIoT。「テレビだけにとどまらず、エコシステムとしてエンド・トゥ・エンドのシステムをパートナーと一緒につくりあげていく」とコメント。
そして「CAETECでは、皆様にはぜひ家電メーカーの枠を超えたシャープの取り組みを感じていただきたい」と語り、明日からのCEATEC出展について改めてアピールした。
以下、会見での質疑応答の模様をお届けする。
Q.8Kについて、この1年間やってきた手応えを聞きたい。今回の新製品で、国内海外でのプレゼンスをどれくらいまで高めていけると考えているのか。
A.とにかく見ていただければ「あっ」と驚いていただける。今回の新製品も、事前に見てもらった関係各所の方々はやっぱり「お!」となった。具体的な数値目標は明かせないが、8Kは非常に手応えを感じている。
Q.2020年には東京五輪・パラリンピックも控えている。こうしたイベントで8Kがどう活きていくと考えているか。
A.昨年先行して8Kテレビを発表したが、今年はいよいよ放送開始で、コンテンツ提供も始まるため、“2回目のスタート”として展開していく。2020年には放送コンテンツも様々なものが出てくるだろう。そうしたコンテンツをしっかり体験できるよう、そこに向けて8Kを普及・提供していきたい。
Q.中国でのテレビ事業について、中国に新ブランドを投入する意義を改めて聞きたい。
A.高付加価値商品へのシフトという意味もある。新しい8K4Kのスマートテレビのような、本来のシャープが持つ技術を投入したモデルをプレミアムとして展開していくという意味だ。バリューラインを売っていくことはある程度成功したと思っており、今後はそこにプラスしてプレミアムラインを提供していきたい。
Q.8Kの液晶パネルなどは部品として外部への販売計画はあるのか。
A.8Kキーデバイスは今後の外販も視野に入れながら検討を進めている。
Q.消費増税について聞きたい。テレビの買い換え需要促進の面もありつつ、その後の買い控えの懸念もあるが、どう捉えているか。
A.我々からあまり言うことはないが、過去の経験から言えば、買い替え需要やその後の冷え込みは確実にあるだろう。政府に期待するのは、そうしたものを緩和する措置をご配慮いただきたいということだ。ただ、我々としてはそれに左右されないよう、商品やサービスを矢継ぎ早に投入していくことで、業績の浮き沈みを平準化していきたい。
Q.AIoT事業に関連して、ロボホンについて聞きたい。今年度の後半にも新モデルという話があったかと思うが、スケジュール感はどうなっているか。
A.年末前後に発売を見込んでいる。これまでのアプリケーション含めて踏襲できるものにしつつ、よりたくさんのお客様に大事にしてもらえるようなものにする、というコンセプトで開発を進めている。
■「第2世代 AQUOS 8Kや周辺機器拡充で“8Kワールド”を展開」
シャープが本日発表した8K対応新製品は、液晶テレビ“AQUOS 8K”「8T-C80AX1/C70AX1/C60AX1/C60AW1」、新4K8K衛星放送を受信できる外付けチューナー“AQUOS 8K チューナー”「8S-C00AW1」、8K放送の録画に対応したUSB-HDD“AQUOS 8K HDD”「8R-C80A1」、新8K衛星放送の22.2ch音響をバーチャルサラウンド再生できるサウンドバー“AQUOS オーディオ”「8A-C31AX1」の4ジャンル7機種。
「12月1日から世界初の8K放送が日本でスタートするのに合わせて、AQUOS 8Kの第2世代モデルを投入する。周辺機器も拡充して8Kワールドを展開していく」(石田副社長)、「特にテレビの80型は、今の我々が搭載しうる技術をすべて注ぎ込んだフラグシップモデルだ」(製品説明を担当したスマートTVシステム事業本部長の加藤直樹氏)などと、登壇した幹部が8K対応製品の拡充をアピールした。
また加藤氏は、高精細かつ高輝度、さらに広色域の120Hz駆動パネルを自社開発・生産し、これによって8K放送映像の魅力を余すところなく伝えられることや、新開発の8K画像処理エンジン「AQUOS 8K Smart Engine PRO」によって2Kのテレビ放送や4Kコンテンツも8Kへ高画質でアップコンバートできるとアピール。今後、日本だけでなく欧州や中国、ASEANなど世界7地域でAQUOS 8K第2世代機を展開していくと語った。
なお、ハイセンス社へのブランド供与でテレビ事業を展開しているアメリカでの8K展開については、出席したメディアから「2020年よりも前にブランドを買い戻すようなこともあり得るのか?」といった質問も。これに対しては「ハイセンスも絡む話なので具体的に申し上げられることはないが、日本欧州アジアのみならず将来的にはアメリカにも8Kを展開していきたいと考えている」(石田氏)と回答。「BtoBの領域では自由に展開できるため、そこも含めて8Kを積極的に展開していきたい」とした。
またサムスンやLGなど、他社も8K対応製品の動きを具体化させていることについては、「8K市場の盛り上がりを加速させることにつながるため歓迎している。我々にはトップランナーとしての自負もある。一緒に8K市場の拡大を図っていきたい」(8Kエコシステム戦略推進室長 西山博一氏)、「先日のIFA2018でも各メーカーが8K商品の展示を行っており、私自身もベルリンの店舗をいくつか見たが、店の入口から8Kを大々的に展開しているところがあった。8Kをより多くのお客様に体験してもらうことは、市場が拡大していくことにつながるので、歓迎すべき状況」(石田氏)と述べた。
■テレビなど自社製品にとどまらない8Kエコシステム構築
従来から「8KとAIoTで世界を変える」というビジョンを掲げているシャープ。今回の会見でも8Kは製品だけにとどまるものではなく、他社との協業も含めたエコシステムの構築をさらに推進していく考えを改めて表明。医療や教育、工業にセキュリティなど、様々な分野を包括した8Kエコシステムを構築していくとした。
なお、上述の8K新製品群は明日10月16日から一般公開されるCEATEC 2018に全モデルを出展。8Kについては、カムコーダーや編集など周辺機器を含めた映像クリエイトソリューション、IPや5G通信を使っての8K配信ソリューション、そして医療ソリューションや教育&研究ソリューションといった分野ごとで8Kの活用を提案するという。
8Kの映像配信については、堺に持つデータセンターに8Kコンテンツをアップロードし、配信実験を行うことでノウハウを蓄積中であることや、MMT技術を使って複数の8Kチャネルを同期伝送して同期表示する実験に成功していることなどを説明。8Kライブストリーミングも視野に入れて研究を進めているとした。
■AIoTも他社と「協創」
AIoTについては、2年前にテレビ向けとしてCOCORO VISONを発表して以来、現在では10カテゴリー/153機種に対応機器が拡大したことを紹介。調理機器向けのCOCORO KITCHIN、空調機器向けのCOCORO AIR、そして洗濯機向けのCOCORO WASHと次々に対応製品を拡大させており、今後はこれらの各機器を連携させて便利に利用できるようにするスマートホーム統合アプリも提供予定とした。
また、「他社サービスにもAIoTを接続してお客様の利便性を向上させていく」(IoT HE事業本部長 長谷川祥典氏)と、8K同様にAIoTでも自社だけでなく他社との協業を図ると説明。
「我々が培ってきたクラウド接続技術などをAIoTプラットフォームとして他社にも提供していく」とし、「CEATECでは幅広い場所でAIoTがお客様のお役に立てることを提案していく。AIoTがつくる未来の入口をぜひご体感いただきたい」と語った。
■海外ビジネスの比率をさらに高める
そのほか会見では、全体的な同社ビジネスに関する展望も説明。この10月1日付けで買収を完了した東芝クライアントソリューション社(dynabookブランドでのPC事業を展開)については、「まずは商品だけでなくオペレーションなども含めて見直し、様々な面のコストダウンから取り組んでいる。シャープが数年前にやってきたことなので、それをもう一度やっていこうということだ」と現在の状況を説明した。
「ただしそれだけでは今後の成長にはつながらないため、次に何をやるかを真剣に議論している最中」とし、「液晶やデバイスといったシャープの技術を使って即座に貢献できる部分だけでなく、8Kや5G、AIoTなどを使って、会社全体としてPCをどう育てていくか、あるいはPCを使ってシャープ全体のビジネス成長を図っていくことがポイントだと思っている」と述べた。
また、近年はグローバル規模での事業展開を重視して活動してきた結果、2017年度には海外事業の比率が73.4%に高まったことを紹介。近い将来には80%にまでさらに比率を高めていく方針であるとした。
石田副社長は、そうした事業拡大に向けてのキーワードは「量から質へ」だと説明。海外では高付加価値モデル、地域別の状況にあわせたローカルフィットモデルの比率を高めることで、日本では8Kをはじめとする最先端技術を活かした革新的な商品やサービスを生み出し、事業の質の向上を図ることで、さらなる事業拡大を図っていくという。
例えばASEAN地域ではブランドイメージがすでに非常に高いとのことで、インドネシアでは“アザーン”(イスラム教の礼拝の呼びかけ)対応テレビやハラル認証冷蔵庫といったローカルフィット製品を展開している。各国政府との関係構築も強固にしてASEANナンバーワンブランドの確立を目指すとした。
また、「グローバル企業になるためには欠かせない市場」(石田氏)という中国では、これまで鴻海のネットワークを活かしてビジネスを展開してきたが、今後はシャープとして、8Kテレビをはじめとする高付加価値商品を導入していくという。加えて、昨年のIFAで「シャープ・イズ・バック!」と力強く宣言した欧州においては、「その基礎となるのがテレビ事業。一年かけて再構築してきた」とする一方、「テレビ以外の周辺機器も拡充しており、スマートフォン事業なども利用しながら欧州でもAIoT事業を築いていきたい」と述べた。
日本国内の事業でのコアとなるのが8KエコシステムとAIoT。「テレビだけにとどまらず、エコシステムとしてエンド・トゥ・エンドのシステムをパートナーと一緒につくりあげていく」とコメント。
そして「CAETECでは、皆様にはぜひ家電メーカーの枠を超えたシャープの取り組みを感じていただきたい」と語り、明日からのCEATEC出展について改めてアピールした。
以下、会見での質疑応答の模様をお届けする。
Q.8Kについて、この1年間やってきた手応えを聞きたい。今回の新製品で、国内海外でのプレゼンスをどれくらいまで高めていけると考えているのか。
A.とにかく見ていただければ「あっ」と驚いていただける。今回の新製品も、事前に見てもらった関係各所の方々はやっぱり「お!」となった。具体的な数値目標は明かせないが、8Kは非常に手応えを感じている。
Q.2020年には東京五輪・パラリンピックも控えている。こうしたイベントで8Kがどう活きていくと考えているか。
A.昨年先行して8Kテレビを発表したが、今年はいよいよ放送開始で、コンテンツ提供も始まるため、“2回目のスタート”として展開していく。2020年には放送コンテンツも様々なものが出てくるだろう。そうしたコンテンツをしっかり体験できるよう、そこに向けて8Kを普及・提供していきたい。
Q.中国でのテレビ事業について、中国に新ブランドを投入する意義を改めて聞きたい。
A.高付加価値商品へのシフトという意味もある。新しい8K4Kのスマートテレビのような、本来のシャープが持つ技術を投入したモデルをプレミアムとして展開していくという意味だ。バリューラインを売っていくことはある程度成功したと思っており、今後はそこにプラスしてプレミアムラインを提供していきたい。
Q.8Kの液晶パネルなどは部品として外部への販売計画はあるのか。
A.8Kキーデバイスは今後の外販も視野に入れながら検討を進めている。
Q.消費増税について聞きたい。テレビの買い換え需要促進の面もありつつ、その後の買い控えの懸念もあるが、どう捉えているか。
A.我々からあまり言うことはないが、過去の経験から言えば、買い替え需要やその後の冷え込みは確実にあるだろう。政府に期待するのは、そうしたものを緩和する措置をご配慮いただきたいということだ。ただ、我々としてはそれに左右されないよう、商品やサービスを矢継ぎ早に投入していくことで、業績の浮き沈みを平準化していきたい。
Q.AIoT事業に関連して、ロボホンについて聞きたい。今年度の後半にも新モデルという話があったかと思うが、スケジュール感はどうなっているか。
A.年末前後に発売を見込んでいる。これまでのアプリケーション含めて踏襲できるものにしつつ、よりたくさんのお客様に大事にしてもらえるようなものにする、というコンセプトで開発を進めている。