公開日 2016/07/28 16:10
【特別企画】ラインナップ4機種を実際に使ってみた
フィリップス「ActionFit」を試す - エクササイズする人に寄り添うスポーツイヤホン
山本 敦
総合家電メーカーであり、かつ伝統ある音響ブランドであるフィリップスは、家電から一貫する人間工学的アプローチと優れた音響技術をバックボーンとしたスポーツイヤホンを多数ラインナップする。主要モデルを山本敦がを実際に使って、その使い勝手と音質をレビューする。
■充実したスポーツイヤホンのラインナップをそろえるフィリップス
フィリップスと言えばヨーロッパを代表する家電の総合メーカーであり、オーディオ・ビジュアルのカテゴリーでもトップクラスに位置づけられるブランドだ。特にヘッドホン/イヤホンはポータブルリスニングのニーズを全方位にカバーする豊富な製品が揃う。スポーツ用イヤホンもその例外ではない。
今回はスポーツイヤホン“ActionFitシリーズ”より、Bluetoothモデル「SHQ8300」、ネックバンドモデル「SHQ4300」、イヤーフックモデル「SHQ3300」、C型イヤーチップを備えた「SHQ1300」の4モデルにフォーカスして、それぞれの実力を検証してみた。
まず、4つの製品に共通する特長をひと言で表すならば、「スポーツを楽しむ音楽ファンの期待を的確に捉えていること」ではないだろうか。健康志向が高まる時代、そして音楽のポータブル再生がブームになっている現在、多くのブランドからスポーツ用イヤホンが発売されているが、フィリップスの製品はランやフィットネスを行うユーザーの使い心地を第一に考えて作られている。
本体が驚くほど軽く、また汗濡れへの耐久性やケーブルのタッチノイズの少なさなどのおかげで、実際に使ってみると身体を動かすほどにイヤホンがぴたりと馴染んでくるから不思議だ。そのうえ、音質も各モデルが独自の個性を備えているので、選びがいもある。
■Bluetooth対応のスポーツイヤホン「SHQ8300」
「SHQ8300」は、シリーズの中で唯一のBluetoothワイヤレスイヤホンだ。本体はIPX2相当の防滴仕様。今回集めた4機種に共通する特徴として、ケーブルの被覆にアメリカのデュポン社が開発した高耐久性の人工繊維「Kevlar(ケブラー)」を採用されているので、線が細いのにキズや引っ張りによるダメージに対してとても強いことが挙げられる。
形状は、左右のイヤホンをつなぐケーブルを首の後ろに回して装着するループスタイルをとっている。Bluetoothレシーバーやアンプを内蔵するユニットがケーブルの真ん中の位置に配置されているが、このユニットにはマグネットを内蔵されていて、本体に付属するマグネットクリップと組み合わせてTシャツなどに固定できる。よって非常に安定した装着感が得られるのだ。
イヤーチップも通常タイプに加えて、イヤーフックタイプ、耳穴の中と共に外耳の窪みに固定して支えるスタビライザー付きのC型タイプの3種類を同梱。耳元の安定感も高い。ケーブルの左サイドには3ボタンリモコンを搭載しており、ペアリングしたスマホやオーディオ機器による楽曲再生や通話が走りながらでも素速くコントロールできる。
セミオープンエアのインナーイヤホンだが、引き締まったパワフルなサウンドが特徴だ。低音は歪みが少なくクリアなので、ドラムスなどリズム楽器の音像がくっきりとしている。イエスの『Roundabout』では、音の分離感のよいバンドサウンドに否が応でもジョギングのペースが上がる。解像感も高いので、エレキギターのカッティングが小気味良く響く。ボーカルは輪郭がシャープで、声のエネルギーと立体感がストレートに伝わってくる。
本機は、最近のフィリップスのBluetoothヘッドホンで採用が広がっている「Music Chain」に対応している。1台のBluetooth機能を搭載するオーディオプレーヤーに、2台の対応イヤホンを同時にペアリングできる。例えば恋人どうし、ソファーにもたれかかりながら1つの音楽をイヤホンでシェアしている場面は想像しても全然心ときめかないが、一緒にジョギングしながら同じ音楽を聴いて汗を流すなんて、心の距離が一気に縮まりそうだ。
■充実したスポーツイヤホンのラインナップをそろえるフィリップス
フィリップスと言えばヨーロッパを代表する家電の総合メーカーであり、オーディオ・ビジュアルのカテゴリーでもトップクラスに位置づけられるブランドだ。特にヘッドホン/イヤホンはポータブルリスニングのニーズを全方位にカバーする豊富な製品が揃う。スポーツ用イヤホンもその例外ではない。
今回はスポーツイヤホン“ActionFitシリーズ”より、Bluetoothモデル「SHQ8300」、ネックバンドモデル「SHQ4300」、イヤーフックモデル「SHQ3300」、C型イヤーチップを備えた「SHQ1300」の4モデルにフォーカスして、それぞれの実力を検証してみた。
まず、4つの製品に共通する特長をひと言で表すならば、「スポーツを楽しむ音楽ファンの期待を的確に捉えていること」ではないだろうか。健康志向が高まる時代、そして音楽のポータブル再生がブームになっている現在、多くのブランドからスポーツ用イヤホンが発売されているが、フィリップスの製品はランやフィットネスを行うユーザーの使い心地を第一に考えて作られている。
本体が驚くほど軽く、また汗濡れへの耐久性やケーブルのタッチノイズの少なさなどのおかげで、実際に使ってみると身体を動かすほどにイヤホンがぴたりと馴染んでくるから不思議だ。そのうえ、音質も各モデルが独自の個性を備えているので、選びがいもある。
■Bluetooth対応のスポーツイヤホン「SHQ8300」
「SHQ8300」は、シリーズの中で唯一のBluetoothワイヤレスイヤホンだ。本体はIPX2相当の防滴仕様。今回集めた4機種に共通する特徴として、ケーブルの被覆にアメリカのデュポン社が開発した高耐久性の人工繊維「Kevlar(ケブラー)」を採用されているので、線が細いのにキズや引っ張りによるダメージに対してとても強いことが挙げられる。
形状は、左右のイヤホンをつなぐケーブルを首の後ろに回して装着するループスタイルをとっている。Bluetoothレシーバーやアンプを内蔵するユニットがケーブルの真ん中の位置に配置されているが、このユニットにはマグネットを内蔵されていて、本体に付属するマグネットクリップと組み合わせてTシャツなどに固定できる。よって非常に安定した装着感が得られるのだ。
イヤーチップも通常タイプに加えて、イヤーフックタイプ、耳穴の中と共に外耳の窪みに固定して支えるスタビライザー付きのC型タイプの3種類を同梱。耳元の安定感も高い。ケーブルの左サイドには3ボタンリモコンを搭載しており、ペアリングしたスマホやオーディオ機器による楽曲再生や通話が走りながらでも素速くコントロールできる。
セミオープンエアのインナーイヤホンだが、引き締まったパワフルなサウンドが特徴だ。低音は歪みが少なくクリアなので、ドラムスなどリズム楽器の音像がくっきりとしている。イエスの『Roundabout』では、音の分離感のよいバンドサウンドに否が応でもジョギングのペースが上がる。解像感も高いので、エレキギターのカッティングが小気味良く響く。ボーカルは輪郭がシャープで、声のエネルギーと立体感がストレートに伝わってくる。
本機は、最近のフィリップスのBluetoothヘッドホンで採用が広がっている「Music Chain」に対応している。1台のBluetooth機能を搭載するオーディオプレーヤーに、2台の対応イヤホンを同時にペアリングできる。例えば恋人どうし、ソファーにもたれかかりながら1つの音楽をイヤホンでシェアしている場面は想像しても全然心ときめかないが、一緒にジョギングしながら同じ音楽を聴いて汗を流すなんて、心の距離が一気に縮まりそうだ。