公開日 2017/05/10 10:40
<山本敦のAV進化論 第131回>
ASUSが生んだスマホの革命児、「ZenFone AR」で最先端のAR/VRコンテンツを体験
山本 敦
スマートフォンのテクノロジーはもはや行き着くところまで行ってしまったと思われがちだが、デジタルテクノロジーの最先端を貪欲に取り込み、進化することを止めないブランドや端末がある。
本連載では定期的に、AVファンにもおすすめしたくなるスマホを取り上げていきたいと思う。今回はASUS(エイスース)が夏に国内でも発売を予告しているAR/VR対応の新機種「ZenFone AR(ZS571KL)」を紹介しよう。
■ZenFone ARはSIMフリースマホの革命児
ZenFone ARはグーグルが開発するAR技術のフレームワーク「Tango」と、VR技術のプラットフォームである「Daydream」の両方をサポートする世界初のハイスペックスマホだ。ディスプレイは5.7型の有機EL。プラットフォームには最新のAndroid 7.0、CPUにはクアルコムの上級SoC「Snapdragon 821」をそれぞれ採用した。
さらにGPUはデスクトップPCと同等の優れたパフォーマンスを発揮するクアルコムの「Adreno 530」とし、膨大な情報量を持つAR/VRのデジタルグラフィクスを素早く描画する。上位モデルは8GBの大容量メモリーを搭載した点にも注目だ。端末の詳細は製品発表ニュースもあわせて参照して欲しい。
メモリーやストレージのサイズが異なる上位モデルの価格は99,800円(税抜)を見込む。今夏の発売時に日本でどの事業者が取り扱うかまだ発表されていないが、おそらくSIMフリースマホとしてMVNOのラインナップに加わり、家電量販店などで本体を購入して任意の格安SIMサービスに組み合わせて使えるようになるだろう。
ZenFone ARがベースにしている端末は、現在発売中の「ZenFone 3 Deluxe」だ。目玉となるAR/VRの機能以外にも23MPの高性能カメラが搭載されていたり、イヤホン端子からのハイレゾ出力にも対応している。何より多彩な機能を片手でスムーズに操作できるユーザーインターフェースも秀逸だ。
今回はASUS JAPAN(株)のキーマンであるマーケティング部 部長のCynthia Teng氏、プロダクトマネージメント テクニカルプロダクトマネージャーの阿部直人氏にZenFone ARの使いこなしや、ASUSのラインナップ展開をうかがった。
ASUSは2014年にZenFoneシリーズを発表。日本にも同年秋に「ZenFone 5」が上陸して人気を獲得した。今ではアジア地域を中心にSIMフリースマホのリーディングブランドとして広く知られている。Teng氏はZenFone ARが現行シリーズの中でも「革命児的な位置付け」であると語っている。「ZenFone 3 Deluxe」をシリーズのフラグシップとして掲げながら、カッティングエッジな技術あるARやVRもいち早く取り込むことでブランドの技術力をアピールしていく狙いがあるのだろう。
現時点でTangoに対応する端末は本機のほかにレノボの「Phab 2 Pro」しかなく、同じグーグルのDaydreamもあわせて両方をサポートするスマホはZenFone ARぐらいしかない。発売となれば熱心なAVファン、アーリーアダプターにも大きなインパクトを与える端末になるはずだ。
ASUSが創業時から掲げる企業理念は「Start with People(=はじめに人ありき)」であるとTeng氏が語る。ユーザーが求めているライフスタイルをしっかりと見つめて寄り添うことを最も大事にしながら、フラグシップからSIMフリー端末の入門機として国内でも人気の「ZenFone Go」まで幅広い製品ラインナップを揃える。
ASUSはブランド創立以来、先行してきたEee PCやZenBookなどハイパフォーマンスなPC製品でITリテラシーの高いファンを多く獲得しているが、ZenFoneシリーズが好評を得たあとは、SIMフリースマホのビギナーにまで認知を広げつつある。Teng氏は「今後もZenFoneシリーズを核として、SIMフリースマホの魅力をより多くの方々にお伝えしていきたい」と意気込みを語ってくれた。
本連載では定期的に、AVファンにもおすすめしたくなるスマホを取り上げていきたいと思う。今回はASUS(エイスース)が夏に国内でも発売を予告しているAR/VR対応の新機種「ZenFone AR(ZS571KL)」を紹介しよう。
■ZenFone ARはSIMフリースマホの革命児
ZenFone ARはグーグルが開発するAR技術のフレームワーク「Tango」と、VR技術のプラットフォームである「Daydream」の両方をサポートする世界初のハイスペックスマホだ。ディスプレイは5.7型の有機EL。プラットフォームには最新のAndroid 7.0、CPUにはクアルコムの上級SoC「Snapdragon 821」をそれぞれ採用した。
さらにGPUはデスクトップPCと同等の優れたパフォーマンスを発揮するクアルコムの「Adreno 530」とし、膨大な情報量を持つAR/VRのデジタルグラフィクスを素早く描画する。上位モデルは8GBの大容量メモリーを搭載した点にも注目だ。端末の詳細は製品発表ニュースもあわせて参照して欲しい。
メモリーやストレージのサイズが異なる上位モデルの価格は99,800円(税抜)を見込む。今夏の発売時に日本でどの事業者が取り扱うかまだ発表されていないが、おそらくSIMフリースマホとしてMVNOのラインナップに加わり、家電量販店などで本体を購入して任意の格安SIMサービスに組み合わせて使えるようになるだろう。
ZenFone ARがベースにしている端末は、現在発売中の「ZenFone 3 Deluxe」だ。目玉となるAR/VRの機能以外にも23MPの高性能カメラが搭載されていたり、イヤホン端子からのハイレゾ出力にも対応している。何より多彩な機能を片手でスムーズに操作できるユーザーインターフェースも秀逸だ。
今回はASUS JAPAN(株)のキーマンであるマーケティング部 部長のCynthia Teng氏、プロダクトマネージメント テクニカルプロダクトマネージャーの阿部直人氏にZenFone ARの使いこなしや、ASUSのラインナップ展開をうかがった。
ASUSは2014年にZenFoneシリーズを発表。日本にも同年秋に「ZenFone 5」が上陸して人気を獲得した。今ではアジア地域を中心にSIMフリースマホのリーディングブランドとして広く知られている。Teng氏はZenFone ARが現行シリーズの中でも「革命児的な位置付け」であると語っている。「ZenFone 3 Deluxe」をシリーズのフラグシップとして掲げながら、カッティングエッジな技術あるARやVRもいち早く取り込むことでブランドの技術力をアピールしていく狙いがあるのだろう。
現時点でTangoに対応する端末は本機のほかにレノボの「Phab 2 Pro」しかなく、同じグーグルのDaydreamもあわせて両方をサポートするスマホはZenFone ARぐらいしかない。発売となれば熱心なAVファン、アーリーアダプターにも大きなインパクトを与える端末になるはずだ。
ASUSが創業時から掲げる企業理念は「Start with People(=はじめに人ありき)」であるとTeng氏が語る。ユーザーが求めているライフスタイルをしっかりと見つめて寄り添うことを最も大事にしながら、フラグシップからSIMフリー端末の入門機として国内でも人気の「ZenFone Go」まで幅広い製品ラインナップを揃える。
ASUSはブランド創立以来、先行してきたEee PCやZenBookなどハイパフォーマンスなPC製品でITリテラシーの高いファンを多く獲得しているが、ZenFoneシリーズが好評を得たあとは、SIMフリースマホのビギナーにまで認知を広げつつある。Teng氏は「今後もZenFoneシリーズを核として、SIMフリースマホの魅力をより多くの方々にお伝えしていきたい」と意気込みを語ってくれた。