公開日 2018/03/05 10:00
「手軽に良い音で音楽を聴く」
CDからストリーミングまで”全部入り”、オンキヨー「CR-N775」&「D-112NFX」レビュー
土方 久明
■CDもストリーミングも全部入りのレシーバー「CR-N775」
ライフスタイルの多様化が進み、さらには音楽の聴く手段も多種多様になっている今、“好きな音楽を良い音で聴きたい”とオーディオに興味を持ち始めた方々にオススメできるのはどのような製品だろうか。
音が良いことは大前提だ。次に小型で扱いやすいことが重要。できれば導入のコストは低い方がよいだろう。
そして、音楽を聴く手段もソースも多様化した今だからこそ、その製品で“何が聴けるのか”はとても大切だ。以前に購入したCDを手軽に再生したい一方で、せっかくならばハイレゾ再生にもチャレンジしたい。手持ちのスマートフォンと組み合わせて、Apple MusicやSpotifyなどサブスクリプション型の音楽ストリーミングを聴ける環境も整えば最高である。
さて、まさにいま挙げたこれらの要素を具現化しているのが、今回レビューするネットワークCDレシーバー「CR-N775」とブックシェルフスピーカー「D-112NFX」のコンビだ。老舗オーディオメーカーのオンキヨーによる「簡単に良い音で音楽をいっぱい楽しもう」という提案である。本機には、入門者はもちろん、本格的にオーディオを楽しみたい方々も満足できる様々な技術と機能が盛り込まれている。
■ハーフサイズの筐体に、歪みを抑える新規開発のアンプ回路を搭載
CR-N775は、CDを含む様々な音源を再生できるプレーヤー機能とアンプを統合したいわゆるCDレシーバーだ。幅215mm、高さ117mmというハーフサイズなので、設置の自由度も高い。フロントには大型のカラーLCDが搭載されている。
本機は単なるコンパクトなオールインワン型コンポではない。その本質的な価値は、歴史あるオーディオメーカーのオンキヨーが持つ技術やアイディアを、グレードの高い単品コンポーネントと同じように惜しみなく投入したことにあると言える。
それを強く感じるのが、革新のアンプ技術と同社がうたう、独自開発のパルス変換技術「3-stateBitstream」を採用したアンプ回路だ。
一般的なスイッチングアンプは、信号波形が2値(+/-)の回路を採用することで、歪みやスピーカーの逆起電力の影響が少なからず発生する。3-stateBitstreamは、その問題を回避するために、信号波形を3値(+/0/-)に変換する独自のパルス変換回路を搭載し、歪みやスピーカーの逆起電力の影響を大幅に低減している。
さらに、音の要となるDACチップには、AKM製「AK4490」を搭載。アンプ部、デジタル部、アナログ部、電源部を、それぞれ別のブロックにレイアウトした基板の採用や、導電性の高い素材をシャーシとリアパネルに導入して、グランド電位を安定させているなど、オーディオメーカーらしい地道な技術アプローチが見て取れる。
ライフスタイルの多様化が進み、さらには音楽の聴く手段も多種多様になっている今、“好きな音楽を良い音で聴きたい”とオーディオに興味を持ち始めた方々にオススメできるのはどのような製品だろうか。
音が良いことは大前提だ。次に小型で扱いやすいことが重要。できれば導入のコストは低い方がよいだろう。
そして、音楽を聴く手段もソースも多様化した今だからこそ、その製品で“何が聴けるのか”はとても大切だ。以前に購入したCDを手軽に再生したい一方で、せっかくならばハイレゾ再生にもチャレンジしたい。手持ちのスマートフォンと組み合わせて、Apple MusicやSpotifyなどサブスクリプション型の音楽ストリーミングを聴ける環境も整えば最高である。
さて、まさにいま挙げたこれらの要素を具現化しているのが、今回レビューするネットワークCDレシーバー「CR-N775」とブックシェルフスピーカー「D-112NFX」のコンビだ。老舗オーディオメーカーのオンキヨーによる「簡単に良い音で音楽をいっぱい楽しもう」という提案である。本機には、入門者はもちろん、本格的にオーディオを楽しみたい方々も満足できる様々な技術と機能が盛り込まれている。
■ハーフサイズの筐体に、歪みを抑える新規開発のアンプ回路を搭載
CR-N775は、CDを含む様々な音源を再生できるプレーヤー機能とアンプを統合したいわゆるCDレシーバーだ。幅215mm、高さ117mmというハーフサイズなので、設置の自由度も高い。フロントには大型のカラーLCDが搭載されている。
本機は単なるコンパクトなオールインワン型コンポではない。その本質的な価値は、歴史あるオーディオメーカーのオンキヨーが持つ技術やアイディアを、グレードの高い単品コンポーネントと同じように惜しみなく投入したことにあると言える。
それを強く感じるのが、革新のアンプ技術と同社がうたう、独自開発のパルス変換技術「3-stateBitstream」を採用したアンプ回路だ。
一般的なスイッチングアンプは、信号波形が2値(+/-)の回路を採用することで、歪みやスピーカーの逆起電力の影響が少なからず発生する。3-stateBitstreamは、その問題を回避するために、信号波形を3値(+/0/-)に変換する独自のパルス変換回路を搭載し、歪みやスピーカーの逆起電力の影響を大幅に低減している。
さらに、音の要となるDACチップには、AKM製「AK4490」を搭載。アンプ部、デジタル部、アナログ部、電源部を、それぞれ別のブロックにレイアウトした基板の採用や、導電性の高い素材をシャーシとリアパネルに導入して、グランド電位を安定させているなど、オーディオメーカーらしい地道な技術アプローチが見て取れる。
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