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公開日 2018/07/03 07:50
【特別企画】高級帯でも変わらぬコンセプト

“真っ当な音づくり” を極めたら、凄いイヤホンができた。final「E5000/E4000」レビュー

高橋敦

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finalのイヤホン“Eシリーズ”の最新モデル「E5000」「E4000」(公式サイト)が、この度「VGP2018 SUMMER」ライフスタイル部会 イヤホン部門において、それぞれインナーイヤー型ヘッドホン(3万円以上5万円未満)の「受賞」、インナーイヤー型ヘッドホン(1.5万円以上3万円未満)の「金賞」を獲得した。ブランドコンセプトを色濃く反映した2モデルの特徴を、高橋敦氏が聴き比べた。

「E5000」

「E4000」

■“原理的に正しいことを徹底的に追求”した、魅力的な「普通」の音

いまや多くのイヤホン&ヘッドホンファンにおなじみのブランド、finalは、S'NEXT株式会社の自社ブランド。同社は他社製品の企画、開発、販売も手がけており、その企画力や技術力は折り紙つきだ。基幹パーツであるドライバーを自社で開発できる、数少ないメーカーのひとつでもある。

必要とあらばどんな音作りやスタイルの製品でも作れるであろう技術力で、自分たちの目指す音やスタイルを提示するfinal。しかしその音作りにエゴ、“これがウチの音です!”といった過度な演出や押し付けがましい主張はない。

というのも彼らのブランドコンセプトは、「原理的に正しいことを徹底的に追求する」ことだからだ。正確に動作するドライバーを設計し、それを生かす筐体を設計し、音響工学や心理学も考慮して最終的な音質調整を行う。

実に普通のことだ。しかし普通のことを普通にやっただけでは、つまらない音にしかならない。普通を極めたときにこそ、その普通の音が音楽的な魅力を発揮する。その域に達する製品を作り続けているのがfinalというブランドだ。

2017年発売のEシリーズ「E3000」「E2000」は、そうしたブランドコンセプトの極みを知らしめる傑作となった。ダイナミック型ドライバーのシングル構成で筐体の造形も簡潔。その中に同社の精神と技術を凝縮し、発売当初から現在に至るまで5,000円前後のクラスの大定番となっている。いまやEシリーズは、finalを象徴するシリーズになったと言えるのではないだろうか。

Eシリーズ第1弾の「E3000」「E2000」は、いまや定番商品として親しまれている

E3000/E2000の大ヒットは、5,000円前後というエントリークラスにおける圧倒的なコストパフォーマンスもあってのことだった。その価格帯を超える品質を見せつけられたことで、イヤホンファンから湧き上がったのが「このコンセプトでハイエンドモデルも作ったらすごいことになるのでは…」という思いであった。

今回紹介する「E5000」「E4000」はその期待に応えて登場したハイエンドモデルだ。それぞれ実売30,000円前後、16,000円前後。発売前から話題を集め、「VGP2018 SUMMER」においても、それぞれの価格帯で金賞や受賞を獲得した。

VGP2018 SUMMERを受賞した両モデルの実力をチェックする

E5000/E4000の構造を見てみる

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