公開日 2018/07/19 08:00
イタリアはナポリで生まれた「Carot One」。洗練されたデザインのコンパクトボディに、真空管ならではの饒舌なサウンドを宿した、大人気のブランドだ。この度、その中核モデルであるプリメインアンプ「ERNESTOLO(エルネストーロ)」と、プリ/ヘッドホンアンプ「FABRIZIOLO(ファブリジオーロ)」が、フルモデル・チェンジを果たした。今回は、その両機の魅力に迫ってみたい。
■イタリアが生んだミニマム・ハイエンド・ブランド Carot One
Carot Oneは、イタリア・ナポリで生まれたミニマム・ハイエンド・ブランド。2010年に登場したファーストプロダクトであるプリメインアンプ「ERNESTOLO(エルネストーロ)」は、オレンジ色の質感良いアルミボディに真空管を配した美しいデザインと、その容姿を裏切らない価格を超えた確かなサウンドで、瞬く間にその存在を広く知らしめた。
その後、小型で美しく、そして確かなサウンドを実現するというコンセプトのもと、USB-DACやヘッドホンアンプ、さらにはパワーアンプやフォノイコライザーアンプなど、単体もしくはそれら機能が複合的に組み合わさる変幻自在なラインアップを次々と展開。大きな成功を収めた。その手軽かつ極めて洗練された存在は、オーディオ機器という枠組みを大きく飛び超え、多くのファンを魅了し続けている。
■アルミ削り出し筐体はデザイン刷新。真空管をはじめ音質パーツもグレードアップ
今回装い新たに登場した2モデルは、ともに真空管を用いた小型アンプ。「リニア・シェイプ」を新たなデザインテーマとし、曲線を排したスクウェアなデザインが特徴だ。新モデルの象徴ともいえる、真空管をプロテクトするガラス・ブロックが実に印象的。驚くほどにシャープネス溢れる高級感を獲得しており、見る者の眼を一瞬で惹きつける魅力に溢れている。
筐体は、贅沢にもアルミ削り出し材による2筐体構成を採るとともに、プリアンプ部は、電源系と信号系の基板をセパレートして相互干渉を抑制。内部信号経路にも配慮した、正統派の設計となっている。外形サイズは2機種共通で、幅76mm×奥行き150mm×高さ75mmと、これまでのコンパクトボディを踏襲。重量は1.1kgとなっている。電源はDC12V 5Aの電源アダプターによって供給する。
「ERNESTOLO 50k EX」(75,000円)は、ヘッドホンアンプを搭載するプリメインアンプだ。プリアンプ部は、真空管「ECC 802 SG」と「オペアンプ「OPA 2604 AP」を採用するハイブリッド増幅構成となっている。
音声入出力は、背面にRCA出力を1系統とスピーカー出力、前面にはステレオミニ(3.5mm)によるアナログ入力とヘッドホン出力を各1系統ずつ搭載している。スピーカー駆動用のパワー部にはデジタルアンプを採用し、出力は25W×2ch(4Ω)、12W×2ch(8Ω)を確保。ヘッドホンアンプの出力は600mW×2ch(32Ω)となっている。スピーカーターミナルは、6mm径のシャフトに裸線挿入用4mm径の穴が設けられ、バナナプラグにも対応する。
「FABRIZIOLO 30k EX」(70,000円)はヘッドホンアンプを搭載するプリアンプ。ERNESTOLO 50k EXからパワーアンプ部を省略したモデルとなり、プリアンプ部及びヘッドホンアンプ部は同機と共通仕様となっている。入出力は、背面にRCA入出力端子をそれぞれ1系統ずつ備え、前面には、ステレオミニ(3.5mm)によるアナログ入力とヘッドホン出力を各1系統ずつ搭載する。
【特別企画】刷新された中核プリメイン/プリアンプ
デザイン・サイズ・音質の3拍子がそろう真空管アンプ。Carot Oneの新「FABRIZIOLO/ERNESTOLO」
生形三郎■イタリアが生んだミニマム・ハイエンド・ブランド Carot One
Carot Oneは、イタリア・ナポリで生まれたミニマム・ハイエンド・ブランド。2010年に登場したファーストプロダクトであるプリメインアンプ「ERNESTOLO(エルネストーロ)」は、オレンジ色の質感良いアルミボディに真空管を配した美しいデザインと、その容姿を裏切らない価格を超えた確かなサウンドで、瞬く間にその存在を広く知らしめた。
その後、小型で美しく、そして確かなサウンドを実現するというコンセプトのもと、USB-DACやヘッドホンアンプ、さらにはパワーアンプやフォノイコライザーアンプなど、単体もしくはそれら機能が複合的に組み合わさる変幻自在なラインアップを次々と展開。大きな成功を収めた。その手軽かつ極めて洗練された存在は、オーディオ機器という枠組みを大きく飛び超え、多くのファンを魅了し続けている。
■アルミ削り出し筐体はデザイン刷新。真空管をはじめ音質パーツもグレードアップ
今回装い新たに登場した2モデルは、ともに真空管を用いた小型アンプ。「リニア・シェイプ」を新たなデザインテーマとし、曲線を排したスクウェアなデザインが特徴だ。新モデルの象徴ともいえる、真空管をプロテクトするガラス・ブロックが実に印象的。驚くほどにシャープネス溢れる高級感を獲得しており、見る者の眼を一瞬で惹きつける魅力に溢れている。
筐体は、贅沢にもアルミ削り出し材による2筐体構成を採るとともに、プリアンプ部は、電源系と信号系の基板をセパレートして相互干渉を抑制。内部信号経路にも配慮した、正統派の設計となっている。外形サイズは2機種共通で、幅76mm×奥行き150mm×高さ75mmと、これまでのコンパクトボディを踏襲。重量は1.1kgとなっている。電源はDC12V 5Aの電源アダプターによって供給する。
「ERNESTOLO 50k EX」(75,000円)は、ヘッドホンアンプを搭載するプリメインアンプだ。プリアンプ部は、真空管「ECC 802 SG」と「オペアンプ「OPA 2604 AP」を採用するハイブリッド増幅構成となっている。
音声入出力は、背面にRCA出力を1系統とスピーカー出力、前面にはステレオミニ(3.5mm)によるアナログ入力とヘッドホン出力を各1系統ずつ搭載している。スピーカー駆動用のパワー部にはデジタルアンプを採用し、出力は25W×2ch(4Ω)、12W×2ch(8Ω)を確保。ヘッドホンアンプの出力は600mW×2ch(32Ω)となっている。スピーカーターミナルは、6mm径のシャフトに裸線挿入用4mm径の穴が設けられ、バナナプラグにも対応する。
「FABRIZIOLO 30k EX」(70,000円)はヘッドホンアンプを搭載するプリアンプ。ERNESTOLO 50k EXからパワーアンプ部を省略したモデルとなり、プリアンプ部及びヘッドホンアンプ部は同機と共通仕様となっている。入出力は、背面にRCA入出力端子をそれぞれ1系統ずつ備え、前面には、ステレオミニ(3.5mm)によるアナログ入力とヘッドホン出力を各1系統ずつ搭載する。