公開日 2019/05/05 07:00
IMAX、ドルビーシネマ、2D/3Dどれが良い?
「アベンジャーズ/エンドゲーム」観るならここがベスト! 7バージョン観たマニアが指南(前編)
永井光晴
■あの「アナ雪」が6ヵ月かかった記録を、わずか5日で突破
4月26日公開で、すでに興行収入12億ドル(約1,340億円)を記録し、世界を席巻している話題作「アベンジャーズ/エンドゲーム」。公開5日間で10億ドルを突破した作品は映画史上初めてだ。
これがどれほど凄い数字かというと、世界的ヒット作品「アナと雪の女王」(2013)が、当時6カ月かけて到達した興行収入である。
本作は、2008年の「アイアンマン」から始まり、12年連続22作品にわたる壮大な 「MCU」 (マーベル・シネマティック・ユニバース)の “インフィニティ・サーガ” の一区切りとなっている。シリーズ総興行収入は1兆円を超える、世界で最も成功した映画だ。
“MCU” は、日本でも有名なスパイダーマンなど、マーベル・コミックによって出版されたキャラクターが共有する架空の世界観の中で、スーパーヒーローたちが活躍するシリーズだ。
作品ごとに主人公が入れ替わるスピンオフ的な作品が毎年2作品ペースで作られ、その集合体として「アベンジャーズ」名義の作品が位置付けられる。
もちろん、マーベルに最初からこれほどの計画性があったわけではないが、毎作品のエンドロール後のオマケ映像や、「○○は□□で帰ってくる」という予告フレーズなどが、MCUの世界観をつなげ、徐々にファンの心をつかんでいった。
マーベルファンならまだしも、一般の方は「22作品もの長大なシリーズを全部見るなんて」と思うかもしれない。
しかしNetflixやHulu、Amazonプライムビデオなどの毎月定額(サブスクリプション)動画配信サービス契約数が急伸し、ライフスタイルが変化した現在、いわゆる「一気見」(ビンジウォッチング)がしやすくなった。他のドラマやアニメのシリーズ作品が人気となっているのと同様、MCUはその恩恵を受けた作品群といえる。
■「エンドゲーム」の上映11バージョンを解説
そんなMCUの “インフィニティ・サーガ” 完結編が「アベンジャーズ/エンドゲーム」(以下、エンドゲーム)だが、これまでの映画の常識を越える登場人物の多さにも関わらず、一人たりとも “脇役がいない” 。また22作品に散らばっている伏線を、これほど丁寧に、愛情を持って回収してくれたことに敬意を表したい。
全米の有名評論家で構成されるレビューサイトRotten Tomatoesで96%新鮮(60%以上で及第点)。またプロアマ問わず、試写会鑑賞を排除した有料鑑賞客のみで正確にマーケティング調査を行う、CinemaScoreでもA+の評価を獲得している。客観的な評価も非常に高い作品なのだ。
さて、日本国内での「エンドゲーム」は、9種類もの上映フォーマットがある。これに映画館独自の設備を掛け合わせると、11種類の上映形式が確認できる。筆者はこのうち、公開から7日間で7バージョンを鑑賞。「IMAXレーザー/GTテクノロジー」だけは大阪まで行くことができておらず、観ていないが、あと3つは吹替・字幕の違いだけなので、それ以外はクリアしたとみなしてもいいだろう。
4月26日公開で、すでに興行収入12億ドル(約1,340億円)を記録し、世界を席巻している話題作「アベンジャーズ/エンドゲーム」。公開5日間で10億ドルを突破した作品は映画史上初めてだ。
これがどれほど凄い数字かというと、世界的ヒット作品「アナと雪の女王」(2013)が、当時6カ月かけて到達した興行収入である。
本作は、2008年の「アイアンマン」から始まり、12年連続22作品にわたる壮大な 「MCU」 (マーベル・シネマティック・ユニバース)の “インフィニティ・サーガ” の一区切りとなっている。シリーズ総興行収入は1兆円を超える、世界で最も成功した映画だ。
“MCU” は、日本でも有名なスパイダーマンなど、マーベル・コミックによって出版されたキャラクターが共有する架空の世界観の中で、スーパーヒーローたちが活躍するシリーズだ。
作品ごとに主人公が入れ替わるスピンオフ的な作品が毎年2作品ペースで作られ、その集合体として「アベンジャーズ」名義の作品が位置付けられる。
もちろん、マーベルに最初からこれほどの計画性があったわけではないが、毎作品のエンドロール後のオマケ映像や、「○○は□□で帰ってくる」という予告フレーズなどが、MCUの世界観をつなげ、徐々にファンの心をつかんでいった。
マーベルファンならまだしも、一般の方は「22作品もの長大なシリーズを全部見るなんて」と思うかもしれない。
しかしNetflixやHulu、Amazonプライムビデオなどの毎月定額(サブスクリプション)動画配信サービス契約数が急伸し、ライフスタイルが変化した現在、いわゆる「一気見」(ビンジウォッチング)がしやすくなった。他のドラマやアニメのシリーズ作品が人気となっているのと同様、MCUはその恩恵を受けた作品群といえる。
■「エンドゲーム」の上映11バージョンを解説
そんなMCUの “インフィニティ・サーガ” 完結編が「アベンジャーズ/エンドゲーム」(以下、エンドゲーム)だが、これまでの映画の常識を越える登場人物の多さにも関わらず、一人たりとも “脇役がいない” 。また22作品に散らばっている伏線を、これほど丁寧に、愛情を持って回収してくれたことに敬意を表したい。
全米の有名評論家で構成されるレビューサイトRotten Tomatoesで96%新鮮(60%以上で及第点)。またプロアマ問わず、試写会鑑賞を排除した有料鑑賞客のみで正確にマーケティング調査を行う、CinemaScoreでもA+の評価を獲得している。客観的な評価も非常に高い作品なのだ。
さて、日本国内での「エンドゲーム」は、9種類もの上映フォーマットがある。これに映画館独自の設備を掛け合わせると、11種類の上映形式が確認できる。筆者はこのうち、公開から7日間で7バージョンを鑑賞。「IMAXレーザー/GTテクノロジー」だけは大阪まで行くことができておらず、観ていないが、あと3つは吹替・字幕の違いだけなので、それ以外はクリアしたとみなしてもいいだろう。