公開日 2022/11/09 06:30
Victor(ビクター)といえば、往年の国産オーディオの立役者のひとつ……という「かつての人気メーカー」的な紹介も、今や塗り替えられる時が来ている。
2017年に「時代をつくるブランド」として復活したVictorは、フラグシップモデルだけでなく、手に取りやすい完全ワイヤレスイヤホンなども発売してきた。もはや「復活した過去のブランド」ではなく、「現在のオーディオ業界を盛り上げるトップブランド」のひとつとして認識している方も決して少なくはないはずだ。
そんなVictorブランドから、新たに完全ワイヤレスイヤホンの「HA-FX150T」が発表された。「HA-FX100T」の後継機種として、新たなサウンドモードの追加やアクティブノイズキャンセリング機能の搭載など、オーディオ機器としても完全ワイヤレスとしても着実な進化が感じられる。今回はそんなHA-FX150Tを一足早く体験させていただいたので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。
まずは製品の簡単な紹介から。本製品は、ビクタースタジオのプロのエンジニアが監修したサウンドや、Victorロゴがあしらわれたブラックまたはブロンズの高級感のある仕上がりといった基本的な部分をHA-FX100Tから踏襲した上で、様々な点をブラッシュアップしたものだ。
たとえば、新たなドライバーユニットやメタルプレーティングチャンバーを採用したほか、IPX4の防滴仕様はそのままに、イヤホンが4.4g、充電ケースが29.2gと小型軽量化。後述する音響設計の進化や、フラグシップモデルの「HA-FW1000T」で採用されていた「スパイラルドットProイヤーピース」が付属するなど、サウンド面でもパワーアップ。さらにアクティブノイズキャンセリング機能も搭載されたことで、さらに幅広いシーンで活用できるようになった。市場想定価格も税込19,000円前後と、完全ワイヤレスイヤホンとしてはミドルクラスの価格帯。より手に取りやすく、多くのユーザーにアプローチできる仕上がりになっているようだ。
そんな本製品の大きなポイントのひとつが、『FLAT』『BASS』『CLEAR』に加えて、3つの特別なサウンドモード『PROFESSIONAL 1/2/3』が新たに追加されていることだ。
「ただのプリセットEQでしょ?」と侮ることなかれ。これら3つの『PROFESSIONAL』サウンドモードは、ビクタースタジオのエンジニア3名が好みのジャンルや個人的趣向を反映させたチューニングになっているという。
ビクタースタジオといえば、日本のあらゆる音楽シーンを支え続けてきた名門。そんなスタジオのプロのエンジニアが参加し、しかも監修に留まらず自らチューニングを手掛けているとあれば、もはやちょっとしたコラボモデルといっても過言ではない。
『PROFESSIONAL 1』は、声のリアリティを重視し、ボーカルをフィーチャーした楽曲にマッチするサウンド。『PROFESSIONAL 2』は、音場エコーなどの音場の広がりをより感じられリズムのアタック感を強調した晴れやかなチューニング。そして『PROFESSIONAL 3』は「80〜90年代洋楽を蘇らせる」というユニークなコンセプトのサウンドで、解像感を上げ、ボーカルと楽器の分離を高めている。確かに一般的なプリセットEQと異なり、エンジニアの個性や趣味が垣間見えるのが面白いところだ。
待望のアクティブノイズキャンセリング機能も体感
音楽制作のプロが直接チューニング! ビクター完全ワイヤレス「HA-FX150T」速攻レビュー
工藤寛顕(だいせんせい)楽曲制作のプロが音質モードを直接チューニング
Victor(ビクター)といえば、往年の国産オーディオの立役者のひとつ……という「かつての人気メーカー」的な紹介も、今や塗り替えられる時が来ている。
2017年に「時代をつくるブランド」として復活したVictorは、フラグシップモデルだけでなく、手に取りやすい完全ワイヤレスイヤホンなども発売してきた。もはや「復活した過去のブランド」ではなく、「現在のオーディオ業界を盛り上げるトップブランド」のひとつとして認識している方も決して少なくはないはずだ。
そんなVictorブランドから、新たに完全ワイヤレスイヤホンの「HA-FX150T」が発表された。「HA-FX100T」の後継機種として、新たなサウンドモードの追加やアクティブノイズキャンセリング機能の搭載など、オーディオ機器としても完全ワイヤレスとしても着実な進化が感じられる。今回はそんなHA-FX150Tを一足早く体験させていただいたので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。
まずは製品の簡単な紹介から。本製品は、ビクタースタジオのプロのエンジニアが監修したサウンドや、Victorロゴがあしらわれたブラックまたはブロンズの高級感のある仕上がりといった基本的な部分をHA-FX100Tから踏襲した上で、様々な点をブラッシュアップしたものだ。
たとえば、新たなドライバーユニットやメタルプレーティングチャンバーを採用したほか、IPX4の防滴仕様はそのままに、イヤホンが4.4g、充電ケースが29.2gと小型軽量化。後述する音響設計の進化や、フラグシップモデルの「HA-FW1000T」で採用されていた「スパイラルドットProイヤーピース」が付属するなど、サウンド面でもパワーアップ。さらにアクティブノイズキャンセリング機能も搭載されたことで、さらに幅広いシーンで活用できるようになった。市場想定価格も税込19,000円前後と、完全ワイヤレスイヤホンとしてはミドルクラスの価格帯。より手に取りやすく、多くのユーザーにアプローチできる仕上がりになっているようだ。
そんな本製品の大きなポイントのひとつが、『FLAT』『BASS』『CLEAR』に加えて、3つの特別なサウンドモード『PROFESSIONAL 1/2/3』が新たに追加されていることだ。
「ただのプリセットEQでしょ?」と侮ることなかれ。これら3つの『PROFESSIONAL』サウンドモードは、ビクタースタジオのエンジニア3名が好みのジャンルや個人的趣向を反映させたチューニングになっているという。
ビクタースタジオといえば、日本のあらゆる音楽シーンを支え続けてきた名門。そんなスタジオのプロのエンジニアが参加し、しかも監修に留まらず自らチューニングを手掛けているとあれば、もはやちょっとしたコラボモデルといっても過言ではない。
『PROFESSIONAL』モード3種類を聴き比べ
『PROFESSIONAL 1』は、声のリアリティを重視し、ボーカルをフィーチャーした楽曲にマッチするサウンド。『PROFESSIONAL 2』は、音場エコーなどの音場の広がりをより感じられリズムのアタック感を強調した晴れやかなチューニング。そして『PROFESSIONAL 3』は「80〜90年代洋楽を蘇らせる」というユニークなコンセプトのサウンドで、解像感を上げ、ボーカルと楽器の分離を高めている。確かに一般的なプリセットEQと異なり、エンジニアの個性や趣味が垣間見えるのが面白いところだ。
細かなニュアンス感をしっかりと補ってくれるような音作りの巧さ
- トピック
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