トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2022/12/02 06:30
30m近く離しても速度が落ちない

いま最強のネット環境!日本初Wi-Fi 6E×クアッドバンドのメッシュWi-Fi「Orbi 9」に驚いた

折原一也

前のページ 1 2 3 次のページ

ネットギアから最新Wi-Fiメッシュシステム「Orbi 9(RBKE963)」が登場する。家庭内のWi-Fiは現代人にとっては必須だし、AVファンにとっては、動画や音楽配信などのAVエンタメを満喫する上でも、Wi-Fi環境の高速・安定化は避けては通れないテーマだ。

「Orbi 9(RBKE963)」

Orbi 9は、そんなWi-Fiルーターのハイエンドモデル。日本初の「クアッドバンド」かつ「Wi-Fi 6E」 対応の最先端機器だ。親機と2つのサテライトの計3台セットで、想定価格は税込275,400円前後となる。

今回はOrbi 9の実力を確かめるべく、同社ショールームの10Gbps回線を利用して実機で速度測定を敢行。先にお伝えしておくと、約28mもの距離をとっても、ほとんど速度が落ちることなく高速通信が行えるという、驚きの結果となった。

本稿では、まずOrbi 9を語る上での重要キーワードを4つのポイントで解説していく。実際の測定結果については、記事の後半でまとめてご紹介したい。



次世代のWi-Fi規格「Wi-Fi 6E」に準拠



第1のポイントは、次世代のWi-Fi規格「Wi-Fi 6E」に準拠し、最大4804Mbpsにもなる高速通信だ。注目してほしいのが、ようやく対応機器が増えてきた「Wi-Fi 6」ではなく、その次世代のWi-Fi 6E対応というところだ。

Wi-Fi 6Eでは新たに6GHzを使用する

Wi-Fi 6Eについて、まだ知らない方も多いかもしれない。その最大のポイントは、新しい周波数帯域である6GHz帯を使った無線通信規格であることだ。従来のWi-Fiは2.4GHzと5GHzの2種類で、2.4GHzは混雑ぎみ、5GHzは比較的空いている、と認識している方もいるだろう。6GHz帯は日本でも2022年9月に認可され、Wi-Fi 6Eではこれを利用している。

6GHz帯は開放されたばかりということもあって、混雑がとても少ない。記事執筆時点ではWi-Fi 6Eに対応するデバイスは希少だが、すでに対応を告知しているスマートフォンやPCはいくつもあるので、そう遠くないうちに対応端末が増えていくはずだ。

なお、Orbi 9はハイエンド製品だけあって、ハードウェアスペック自体も超高速通信向けのハイレベル設計。ルーター側のWANポートは10G対応で、さらに2.5Gマルチギガ対応のLANポート×1、ギガビットLANポート×3という豪華構成となっている。

親機の背面端子部

電波のカバー範囲が広がる「メッシュWi-Fi」



第2のポイントは、「メッシュWi-Fi」に対応するということだ。メッシュWi-Fiとは、インターネットに接続するルーターと1台以上のサテライトを網目(メッシュ)のように連携して、1つのWi-Fiシステムを構築する方式。Orbi 9は親機とサテライト2つでメッシュを構成するセットから販売がスタートする。

メッシュWi-Fiのイメージ

家の中の様々な場所でWi-Fiに接続していると、通常のルーターでは「電波はギリギリ入っているけど接続が不安定な場所がある」のはよくある話。書斎やリビングでは電波がバッチリ飛んでいても、風呂場や寝室だと電波の入りが悪くなったりする。2階建てでも厳しく、3階建てにもなればさらに電波が届きにくくなり、そんな状態だと家族からも不満が出てくるだろう。

個人的にもWi-Fiルーターを選ぶ上で、スペック上の最大速度よりも気になるのが、 “電波の届きやすさ” だったりする。そんな問題への対処法が、メッシュWi-Fiなのだ。

Orbi 9なら多くのデバイスを繋げても遅くなりにくい

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新

WEB