公開日 2023/12/13 06:30
スマホで音楽を聴くなら、今や完全ワイヤレスイヤホンがファーストチョイス。ひとたび高音質な完全ワイヤレスイヤホンを探し始めると、迫力の重低音モデルや臨場感を重視した空間サウンド対応モデルなど、様々な形で “良い音” が語られていることに気づくかもしれない。
そんな中で、アーティストの表現に味付けすることなく、ストレートに届けてくれる音質で信頼できる完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら−−テクニクス 「EAH-AZ40M2」は、そんな問いに応えてくれるモデルだ。
今の時代、完全ワイヤレスイヤホンに求められる性能・機能は数多くある。
まずは、高音質技術。EAH-AZ40M2では、同ブランドの最上位モデル「EAH-AZ80」でも採用する “アコースティックコントロールチャンバー” と “ハーモナイザー” という音響構造に加えて、小型のイヤホン本体に向けた直径6mmの小型ドライバーを搭載している。
そして、EQ回路の動作をシンプル化し、ピュアな音を届ける “ダイレクトモード”、最大990kbssのハイレゾワイヤレス接続が可能な「LDAC」にも対応するなど、アナログ・デジタルの両面で上位機種譲りのテクノロジーが投入されている。実際の音質については、記事後半で詳しくチェックしていこう。
機能面では、新たにアクティブノイズキャンセリング機能にも対応した。自宅でテストしてみると、エアコンやPCのファン音、テレビの音声など、騒音の種類を問わずしっかりボリュームダウンしていることを確認。屋外で試すと、路上の自動車の走行音や、電車の走行時の大きな騒音など、予想以上に騒音全体によく働く。
さらにEAH-AZ80で業界初の機能として搭載された「3台マルチポイント接続」を、このEAH-AZ40M2でも実現したところは、今回のアドバンテージとなるポイント。
生粋のアップルファンなら、iPhone + iPad + Macの3台を同じイヤホンで繋げられるというのも便利だろう。ただ、3台接続の場合、音質コーデックをLDACに設定することができない。本格的な音楽リスニングも楽しみたいという場合は、Androidスマートフォンと組み合わせてLDAC接続を活用しつつ、Macbookともペアリングしておいてビデオ会議の通話マイクとして活用する、といった使い方が有効だ。
いよいよEAH-AZ40M2の音質をチェックしていこう。再生環境はスマートフォン「Xperia 1 ?」を使って、LDACによる96kHz/24bit再生を試す。アプリから接続モードの設定を開き、「音質優先」かつ「ヘッドホンのLDAC」にチェックしてテストした。
ます最初に再生したYOASOBI「アイドル」を聴いて、すぐに理解した。EAH-AZ40M2のサウンドは、テクニクスが本気で作り込んだ、レベルの高いニュートラル志向のサウンドであるということだ。
イントロにある “ダンッ、ダンッ、ダンッ” というシンセの音では、アタックの強さに頼らず、その音の余韻まで伝えるような情報量の多さを実感する。頭の周りを取り巻くサウンドは音の繋がりよく、ボーカルは適正な距離感を保ちながら、声のトーンもていねいに再現してくれる。
声の歪みのなさは特筆すべき優秀さ。だが、それを誇張するようなサウンドバランスではない。シンセ、ピアノの音の分離、ハイハットの金属音、低音までレンジが広く、楽曲に含まれる情報を豊富に描き出しているが、それをまとめ上げるサウンドのテーマは、ニュートラルだ。
EAH-AZ40M2で聴く藤井風「花」は、素晴らしいのひと言。ミドルテンポのこの曲を象徴するような、ドラムとピアノの一体感、そのリズムの刻みが、音に秘められたエネルギーとともに、そこに存在しているかのような情報量で描き出される。心地よく頭の周りを取り巻く、男性ボーカルと音楽との調和。どこかに突っ走ると成立しなくなる独特のトーンを崩さない、これぞ “味付けなくアーティストの表現を届けてくれる音質” なのだ。
また、本機はアプリ「Technics Audio Connect」に対応しており、イコライザー機能も使える。いくつかプリセットも用意されているので、実のところ自分好みに味付けして楽しむこともできる。
例えば、「バスエンハンサー+」で聴けば低音がわかりやすく迫力を増して届くし、「トレブル+」にすれば歯切れ良い高域、「ダイナミック」ではよりメリハリを効かせた音で聴ける。そして、イコライザーをかけた状態でも十分過ぎるほどに高音質だ。
それら全てのサウンドバランスの元となるような「ダイレクト」の状態で出荷されているのだから、EAH-AZ40M2の音質に向き合う姿勢はあまりにストイックといえる。
人気のフラグシップEAH-AZ80と共通する技術で進化した、テクニクスの完全ワイヤレスイヤホン入門機であるEAH-AZ40M2。そのニュートラルで高品位なサウンドは、音楽の魅力をそのまま伝えてくれる。音質にこだわりたい人も、ノイズキャンセリングやマルチポイントなど、さまざまな便利機能を求める人にとっても、エントリークラスながら本格的な性能を備えるEAH-AZ40M2なら、大正解の選択肢となるはずだ。
(筆者:折原一也)
小耳にもちょうどいいサイズ
完全ワイヤレスイヤホン選び、迷ったら「EAH-AZ40M2」が正解。テクニクスの”良さ”が詰まってる
執筆:折原一也/構成:PHILE WEB編集部/提供:パナソニックストイックすぎる“音質”へのこだわり、なのに手の届きやすい注目の完全ワイヤレスイヤホン
スマホで音楽を聴くなら、今や完全ワイヤレスイヤホンがファーストチョイス。ひとたび高音質な完全ワイヤレスイヤホンを探し始めると、迫力の重低音モデルや臨場感を重視した空間サウンド対応モデルなど、様々な形で “良い音” が語られていることに気づくかもしれない。
そんな中で、アーティストの表現に味付けすることなく、ストレートに届けてくれる音質で信頼できる完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら−−テクニクス
重要視される「音質」「アクティブノイズキャンセル」「機能性」を全方位カバー
今の時代、完全ワイヤレスイヤホンに求められる性能・機能は数多くある。
まずは、高音質技術。EAH-AZ40M2では、同ブランドの最上位モデル「EAH-AZ80」でも採用する “アコースティックコントロールチャンバー” と “ハーモナイザー” という音響構造に加えて、小型のイヤホン本体に向けた直径6mmの小型ドライバーを搭載している。
そして、EQ回路の動作をシンプル化し、ピュアな音を届ける “ダイレクトモード”、最大990kbssのハイレゾワイヤレス接続が可能な「LDAC」にも対応するなど、アナログ・デジタルの両面で上位機種譲りのテクノロジーが投入されている。実際の音質については、記事後半で詳しくチェックしていこう。
機能面では、新たにアクティブノイズキャンセリング機能にも対応した。自宅でテストしてみると、エアコンやPCのファン音、テレビの音声など、騒音の種類を問わずしっかりボリュームダウンしていることを確認。屋外で試すと、路上の自動車の走行音や、電車の走行時の大きな騒音など、予想以上に騒音全体によく働く。
さらにEAH-AZ80で業界初の機能として搭載された「3台マルチポイント接続」を、このEAH-AZ40M2でも実現したところは、今回のアドバンテージとなるポイント。
生粋のアップルファンなら、iPhone + iPad + Macの3台を同じイヤホンで繋げられるというのも便利だろう。ただ、3台接続の場合、音質コーデックをLDACに設定することができない。本格的な音楽リスニングも楽しみたいという場合は、Androidスマートフォンと組み合わせてLDAC接続を活用しつつ、Macbookともペアリングしておいてビデオ会議の通話マイクとして活用する、といった使い方が有効だ。
本来の “音の質” で勝負するテクニクスならではの高音質が魅力
いよいよEAH-AZ40M2の音質をチェックしていこう。再生環境はスマートフォン「Xperia 1 ?」を使って、LDACによる96kHz/24bit再生を試す。アプリから接続モードの設定を開き、「音質優先」かつ「ヘッドホンのLDAC」にチェックしてテストした。
ます最初に再生したYOASOBI「アイドル」を聴いて、すぐに理解した。EAH-AZ40M2のサウンドは、テクニクスが本気で作り込んだ、レベルの高いニュートラル志向のサウンドであるということだ。
イントロにある “ダンッ、ダンッ、ダンッ” というシンセの音では、アタックの強さに頼らず、その音の余韻まで伝えるような情報量の多さを実感する。頭の周りを取り巻くサウンドは音の繋がりよく、ボーカルは適正な距離感を保ちながら、声のトーンもていねいに再現してくれる。
声の歪みのなさは特筆すべき優秀さ。だが、それを誇張するようなサウンドバランスではない。シンセ、ピアノの音の分離、ハイハットの金属音、低音までレンジが広く、楽曲に含まれる情報を豊富に描き出しているが、それをまとめ上げるサウンドのテーマは、ニュートラルだ。
EAH-AZ40M2で聴く藤井風「花」は、素晴らしいのひと言。ミドルテンポのこの曲を象徴するような、ドラムとピアノの一体感、そのリズムの刻みが、音に秘められたエネルギーとともに、そこに存在しているかのような情報量で描き出される。心地よく頭の周りを取り巻く、男性ボーカルと音楽との調和。どこかに突っ走ると成立しなくなる独特のトーンを崩さない、これぞ “味付けなくアーティストの表現を届けてくれる音質” なのだ。
また、本機はアプリ「Technics Audio Connect」に対応しており、イコライザー機能も使える。いくつかプリセットも用意されているので、実のところ自分好みに味付けして楽しむこともできる。
例えば、「バスエンハンサー+」で聴けば低音がわかりやすく迫力を増して届くし、「トレブル+」にすれば歯切れ良い高域、「ダイナミック」ではよりメリハリを効かせた音で聴ける。そして、イコライザーをかけた状態でも十分過ぎるほどに高音質だ。
それら全てのサウンドバランスの元となるような「ダイレクト」の状態で出荷されているのだから、EAH-AZ40M2の音質に向き合う姿勢はあまりにストイックといえる。
人気のフラグシップEAH-AZ80と共通する技術で進化した、テクニクスの完全ワイヤレスイヤホン入門機であるEAH-AZ40M2。そのニュートラルで高品位なサウンドは、音楽の魅力をそのまま伝えてくれる。音質にこだわりたい人も、ノイズキャンセリングやマルチポイントなど、さまざまな便利機能を求める人にとっても、エントリークラスながら本格的な性能を備えるEAH-AZ40M2なら、大正解の選択肢となるはずだ。
(筆者:折原一也)
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