公開日 2024/01/22 11:00
耳を塞がずに再生音も周囲の音もどちらも自然に届けてくれるオープンイヤースタイルのイヤホンは、いまや多くの製品が集まる人気ジャンルだ。だがそのオープンイヤー型には装着方式の種類がいくつかあり、ずれにくいのはネックバンド型、さっと着けられるのはイヤーフック型、着け心地が軽やかなのはイヤーカフ型といったように、それぞれに得手不得手がある。
自分の使い方や好みに合いそうなタイプを選ぼうと言われても、「ずれにくさも着けやすさも着け心地もぜんぶ大切!どれかひとつは選べない!」となってしまうことだろう。それにもちろん、音質も大事だ。
その悩みに終止符を打つべく、ファーウェイが送り出してきた渾身のオープンイヤー。それが今回紹介する「HUAWEI FreeClip」である。
装着方式は見ての通りのイヤーカフ型。しかしイヤーカフ型のメリットはそのままに、デメリットと捉えられる点においても様々な工夫によって解消されている。つまり「ずれにくくて着けやすく、着け心地もよくて、音も良いオープンイヤー」を実現したのが、このHUAWEI FreeClipということだ。
メリット/デメリットを天秤にかけて悩む必要はもうない。すべてが快適。その快適さの理由、それを成し遂げた技術について、ここから詳しくチェックしていこう。
何より驚かされたのは、装着のしやすさ。これまでのイヤーカフ型の多くは、「耳たぶを軽く引っ張るようにしながら……」など、装着するためのコツや慣れが必要だった。だがHUAWEI FreeClipは、これまでの常識を覆すほどに装着しやすい。「何となくこんな感じかな?」とやってみた最初の装着で、いきなり普通に着けられたほどだ。
具体的には本体の形状にポイントがある。HUAWEI FreeClipは球体の「アコースティックボール」と、楕円形の「コンフォートビーンズ」、Cの形状にカーブした「C-bridge Design」と呼ぶ部分の3つのパーツで構成されており、この「C-bridge Design」の開いている部分を、アコースティックボールが耳の内側になるように持って耳の後ろ側から軽く押し込むと、スルッと耳の中に入ってくれるのだ。
あとは、アコースティックボールが耳の内側のしっくりくる場所に収まるように少し調整すればよい。外す時も、Cの部分をつまんで引っ張るだけでスッと外れてくれるので、着け外しがしやすい。
この装着しやすさをさらに高めるプラスアルファの要素まである。それはHUAWEI FreeClipのイヤホンに左右の区別がないこと。どちらにつけても利用できるので、装着時にも、ケースに戻すときも、左右を意識する必要がないのだ。
イヤホンの形状は両側とも完全に同じ。だからどちらのイヤホンをどちらの耳に装着しても同じようにフィットするし、ケースにも左右の区別はない。装着された時点でセンサーが働いて、イヤホン側で左右を識別し、ステレオ再生やタッチ操作の左右の振り分けが自動でスイッチングされるという仕組みだ。さらに片耳のみでの使用にも対応している。
イヤホンの装着やケースへの戻しは、普段なら特に意識せずとも自然にできる動作でもある。しかし、例えば何かしらで片手が塞がっていて、普段とは逆の手でイヤホンを装着する場面などでは左右がこんがらがってしまうこともあるだろう。HUAWEI FreeClipならそんな混乱も起きないわけだ。
さて、そんなイヤーカフ型らしからぬ着けやすさも魅力の一つだが、イヤーカフ型らしい軽やかな着け心地も、当然HUAWEI FreeClipの大きな魅力だ。加えて装着の安定性も優秀である。
耳を挟むブリッジ部分は前述のように、着けるときは軽く押すだけでスルッと入ってくれる絶妙なテンション感。なので装着中も耳が強く挟み込まれる感覚はない。耳の内側に触れるアコースティックボールと耳の裏側に当たるコンフォートビーンズも絶妙な形状で、優しく柔らかく耳にフィット。耳を挟む力は最小限に抑えつつ、形状等の工夫で十分な固定力が確保されている。
実際に走ったり縄跳びしてみたりなどしても、ずれそうになったり、外れそう……といった不安を感じる瞬間はまるでなかった。ネックバンドにイヤーフック、カナルなど含めたあらゆるタイプのイヤホンと比べて考えても、HUAWEI FreeClipの装着安定性はトップクラスといえる。
また、眼鏡やマスク、帽子などが引っかかることも少ない印象。これは本体のコンパクトさと丸っこいデザインのおかげだろう。
イヤーカフ型ならではのもう一つの魅力に、ガジェット感やギア感ではなく、アクセサリー的な美しさを見せるデザインにしやすいというところもある。
柔らかな曲線で構成されたHUAWEI FreeClipのフォルムは、第一には装着感を考えてのものだろう。しかしながら、両立するように、アクセサリーとしての美しさにもつながっている。
そしてHUAWEI FreeClipの曲面美を際立たせているのが、鏡面メタリック仕上げの滑らかさ。これもまた、見た目の美しさだけでなく、スルッと入る装着感や肌当たりのよさにも貢献していると感じられる。実用と美観を相反させないデザインの見事さ、そこもHUAWEI FreeClipのポイントだ。
イヤーカフ型の美しいデザインも魅力
トップクラスの着けやすさ&音の迫力も両立!オープンイヤー型イヤホン「HUAWEI FreeClip」レビュー
高橋敦オープンイヤーの最適解を提案する最新イヤーカフ型イヤホン「HUAWEI FreeClip」
耳を塞がずに再生音も周囲の音もどちらも自然に届けてくれるオープンイヤースタイルのイヤホンは、いまや多くの製品が集まる人気ジャンルだ。だがそのオープンイヤー型には装着方式の種類がいくつかあり、ずれにくいのはネックバンド型、さっと着けられるのはイヤーフック型、着け心地が軽やかなのはイヤーカフ型といったように、それぞれに得手不得手がある。
自分の使い方や好みに合いそうなタイプを選ぼうと言われても、「ずれにくさも着けやすさも着け心地もぜんぶ大切!どれかひとつは選べない!」となってしまうことだろう。それにもちろん、音質も大事だ。
その悩みに終止符を打つべく、ファーウェイが送り出してきた渾身のオープンイヤー。それが今回紹介する「HUAWEI FreeClip」である。
装着方式は見ての通りのイヤーカフ型。しかしイヤーカフ型のメリットはそのままに、デメリットと捉えられる点においても様々な工夫によって解消されている。つまり「ずれにくくて着けやすく、着け心地もよくて、音も良いオープンイヤー」を実現したのが、このHUAWEI FreeClipということだ。
メリット/デメリットを天秤にかけて悩む必要はもうない。すべてが快適。その快適さの理由、それを成し遂げた技術について、ここから詳しくチェックしていこう。
【装着性】イヤーカフ型の常識を覆す着けやすさ
何より驚かされたのは、装着のしやすさ。これまでのイヤーカフ型の多くは、「耳たぶを軽く引っ張るようにしながら……」など、装着するためのコツや慣れが必要だった。だがHUAWEI FreeClipは、これまでの常識を覆すほどに装着しやすい。「何となくこんな感じかな?」とやってみた最初の装着で、いきなり普通に着けられたほどだ。
具体的には本体の形状にポイントがある。HUAWEI FreeClipは球体の「アコースティックボール」と、楕円形の「コンフォートビーンズ」、Cの形状にカーブした「C-bridge Design」と呼ぶ部分の3つのパーツで構成されており、この「C-bridge Design」の開いている部分を、アコースティックボールが耳の内側になるように持って耳の後ろ側から軽く押し込むと、スルッと耳の中に入ってくれるのだ。
あとは、アコースティックボールが耳の内側のしっくりくる場所に収まるように少し調整すればよい。外す時も、Cの部分をつまんで引っ張るだけでスッと外れてくれるので、着け外しがしやすい。
この装着しやすさをさらに高めるプラスアルファの要素まである。それはHUAWEI FreeClipのイヤホンに左右の区別がないこと。どちらにつけても利用できるので、装着時にも、ケースに戻すときも、左右を意識する必要がないのだ。
イヤホンの形状は両側とも完全に同じ。だからどちらのイヤホンをどちらの耳に装着しても同じようにフィットするし、ケースにも左右の区別はない。装着された時点でセンサーが働いて、イヤホン側で左右を識別し、ステレオ再生やタッチ操作の左右の振り分けが自動でスイッチングされるという仕組みだ。さらに片耳のみでの使用にも対応している。
イヤホンの装着やケースへの戻しは、普段なら特に意識せずとも自然にできる動作でもある。しかし、例えば何かしらで片手が塞がっていて、普段とは逆の手でイヤホンを装着する場面などでは左右がこんがらがってしまうこともあるだろう。HUAWEI FreeClipならそんな混乱も起きないわけだ。
【デザイン】イヤーカフならではの着け心地とデザイン性
さて、そんなイヤーカフ型らしからぬ着けやすさも魅力の一つだが、イヤーカフ型らしい軽やかな着け心地も、当然HUAWEI FreeClipの大きな魅力だ。加えて装着の安定性も優秀である。
耳を挟むブリッジ部分は前述のように、着けるときは軽く押すだけでスルッと入ってくれる絶妙なテンション感。なので装着中も耳が強く挟み込まれる感覚はない。耳の内側に触れるアコースティックボールと耳の裏側に当たるコンフォートビーンズも絶妙な形状で、優しく柔らかく耳にフィット。耳を挟む力は最小限に抑えつつ、形状等の工夫で十分な固定力が確保されている。
実際に走ったり縄跳びしてみたりなどしても、ずれそうになったり、外れそう……といった不安を感じる瞬間はまるでなかった。ネックバンドにイヤーフック、カナルなど含めたあらゆるタイプのイヤホンと比べて考えても、HUAWEI FreeClipの装着安定性はトップクラスといえる。
また、眼鏡やマスク、帽子などが引っかかることも少ない印象。これは本体のコンパクトさと丸っこいデザインのおかげだろう。
イヤーカフ型ならではのもう一つの魅力に、ガジェット感やギア感ではなく、アクセサリー的な美しさを見せるデザインにしやすいというところもある。
柔らかな曲線で構成されたHUAWEI FreeClipのフォルムは、第一には装着感を考えてのものだろう。しかしながら、両立するように、アクセサリーとしての美しさにもつながっている。
そしてHUAWEI FreeClipの曲面美を際立たせているのが、鏡面メタリック仕上げの滑らかさ。これもまた、見た目の美しさだけでなく、スルッと入る装着感や肌当たりのよさにも貢献していると感じられる。実用と美観を相反させないデザインの見事さ、そこもHUAWEI FreeClipのポイントだ。