PRイヤーカフ型の美しいデザインも魅力
トップクラスの着けやすさ&音の迫力も両立!オープンイヤー型イヤホン「HUAWEI FreeClip」レビュー
【操作性】タップ操作範囲の広さもポイント
いまやワイヤレスイヤホン分野のトップランナーの一角でもある、ファーウェイの最新製品であるから、基本的な使いやすさや機能性にも何の不足もない。
連続再生は約8時間、ケース充電込での合計再生時間は約36時間。10分充電で再生3時間の急速充電にも対応する。イヤホン本体はIP54と、日常生活からおおよそのスポーツ、アウトドアにも対応できるレベルの防水防塵仕様を備えている。
他にも、スマホとPCなど2台の機器に接続して再生切替や同時待ち受けをできるマルチポイント接続をサポートし、スマートフォン用「HUAWEI AI Life」アプリによる操作や各種設定も可能だ。
加えて、使いやすさの面で特に紹介しておきたいのは、タップ操作の受付エリアの広さ。耳に入れるアコースティックボール部から、両側をつなぐブリッジ部、耳の裏側のコンフォートビーンズ部までの、だいたいどこをタップしても操作を認識してくれる。
イヤホンをどの指で、どの方向からタッチするのがやりやすいかは人によって違うかと思うが、このタッチエリアの広さのおかげで、HUAWEI FreeClipはどの指でも、どの方向からでもタップしやすい。
タッチ範囲が広いと、誤動作も起きやすいのでは? という不安もあるかもしれないが、安心してほしい。HUAWEI FreeClipのタップ操作は、ダブルタップとトリプルタップのみ。シングル/ロングタップがないので、例えば装着時にイヤホンをつまむときなども、誤動作は起きにくい。その代わりにタップで音量操作はできないので、イヤホン側での音量調整を普段から多用している方は注意したい。
【音質】オープンイヤーらしさに偏らず、迫力も感じられる絶妙サウンド
最後にサウンドについて紹介しよう。その印象は、「オープンイヤーらしい軽やかな抜けや広がりをあえて強調せずに、耳に入れて使う普通のイヤホンに近い音の押し出しや迫力も感じさせてくれるサウンド」だ。
一般的なオープンイヤー型は、再生音と周囲の音が自然に溶け合うような心地よさを生み出すのが得意なのに対して、HUAWEI FreeClipは、再生音の方をしっかりプッシュするのも得意。ある意味ではオープンイヤーらしからぬ特徴ではあるが、「そういうオープンイヤーがほしかった!」という方も少なくないだろう。
この特徴はおそらく、音を鳴らすドライバーから耳までの距離が、オープンイヤー型としてはかなり近いことに由来していると思われる。耳に近い場所にドライバーを置きつつ、しかし耳を塞ぎはしないという、アコースティックボール部の配置と形状の絶妙さが、HUAWEI FreeClipサウンドの鍵だ。
YOASOBI「アイドル」では、オープンイヤー型が苦手とするローエンドの深い響きまではさすがに難しいものの、その上の低音、ベースラインの帯域の再現性は見事。ベースは適度な太さや厚みを備え、そして何より音像が明瞭だ。おかげでベースラインの速く細かな動きの見え方や、サビに入る手前の印象的なスラップフレーズの音の弾け具合が気持ちよい。
音の弾けや弾みといえば、Keleketla!「International Love Affair」のような、プリミティブなグルーヴを持ち味とする曲との相性もよい。中低域ではベースやドラムスが心地よく弾み、中高域ではスネアやシンバルが心地よく抜ける。そのコンビネーションでグルーヴが高まるというわけだ。
そういうグルーヴィな曲、あるいはもっとアコースティックなジャズを、小さめの音量でBGM的に聴いても良い気分にさせてくれる。しっかりした音であるのに加えて、音量の大小による音の聴こえ方の変化を補正する「等ラウドネス・アダプティブ・アルゴリズム」の効果もあるだろう。オープンイヤー型といえばBGM的な小音量再生もその醍醐味だが、HUAWEI FreeClipはそこでも力を発揮してくれる。
他にも、ボーカルの再現力や、動画などトーク中心のコンテンツなどにおける、人の声のクリアも、もちろん文句なし。音楽再生に限らず様々なコンテンツの楽しさをプッシュしてくれる。
しっかり鑑賞にも、ながら聴きにも、バランスよく対応する一台
イヤーカフの弱みであった着けにくさを克服し、オープンイヤーが苦手とする音の押し出しや迫力も獲得。イヤーカフ型、そしてオープンイヤー型のレベルは、このHUAWEI FreeClipによって次の領域に引き上げられたようだ。
オープンイヤーに興味あり、でもこれだという決定的な製品を見つけられなかった。そんな方はぜひ、HUAWEI FreeClipをチェックしみてほしい。
(協力:ファーウェイ・ジャパン)