トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2024/02/16 06:30
約3年ぶりとなるソニーEマウント専用レンズ

F1の超大口径を実現!フォクトレンダー「NOKTON 50mm F1 Aspherical」レビュー

桃井一至

前のページ 1 2 次のページ

近年、矢継ぎ早に製品投入を続けるコシナから、フォクトレンダーブランドとしては2021年4月に発売された「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」以来、約3年ぶりとなるソニーEマウント用レンズが発表された。それが今回紹介する「NOKTON 50mm F1 Aspherical E-mount」だ。

NOKTON 50mm F1 Aspherical E-mount


SPEC ●焦点距離:50mm ●絞り値:F/1-F/16 ●最短撮影距離:0.45m ●フィルター径:φ67mm ●外形寸法:φ79.3mm×69.3mm ●質量:590g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ソニーE ●価格:¥264,000(税込)●発売日:2024年3月発売予定

フォクトレンダーのソニーEマウント用レンズ群は、2016年4月に発売された「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III」を皮切りに、本レンズの登場で15本目。焦点距離では超広角10mmから中望遠110mmのマクロレンズまで、レンズファンを楽しませる個性派が出揃う。

もちろん、すべてがマニュアルフォーカス専用レンズで、撮影プロセスまで含めてじっくりと被写体と向き合う仕様となるが、本レンズも同様、単に装着可能なだけでなく、電子接点や距離エンコーダーを搭載し、カメラボディとの電気的な連携はしっかりと確保されている。


ソニー「α7 IV」に装着した様子。電子接点や距離エンコーダーを搭載しており、フォーカスリングの操作によるファインダーの拡大表示や、被写体までの距離情報を使用する5軸ボディ内手ブレ補正にも対応
また、開放F値「F1」という、一瞬、見紛うばかりの数値も心揺さぶられる。モデル名に冠した“ノクトン”はラテン語の夜“ノクト(Noct)”を語源とし、夜でも撮れる明るさがあるレンズとして、フォクトレンダーレンズの中でもF1.5以下の大口径レンズのみに与えられる称号だ。耽美で優雅な響きを持つ“夜想曲(ノクターン)”もこのノクトが由来とされている。

レトロ調な趣を残す精緻な質感の本体を手にすると、金属から伝わる冷たさと適度な重みで背筋が伸びる。重量は590g。軽いとは言わないが、ソニーのフルサイズボディとのバランスはよく、高級感もあり見た目も負けてはいない。


絞りリングにはクリック切替え機構を備えており、動画撮影時などシームレスに絞りの調整を行うことも可能だ

遠景から近接まで、クリアで安定した描写

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 オンキヨーの特許技術を搭載したヘッドホンアンプキットを作ってみた…ら思ったよりも高難度!でも音は最高!
2 B&W「707S3 Prestige Edition」とDALI「KUPID」がスピーカー両部門で首位堅持<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング11月>
3 高額査定のポイントとは? 買取専門店に聞いた、オーディオ売るコツ/買うコツ
4 カーオーディオの頂点からホームへ──AV Kansai岩元秀明氏が構築した理想郷。京都・宇治に誕生したハイエンドショールーム
5 マライア・キャリーの美声を110インチのホームシアターで堪能!“クリスマスの女王”からの特別プレゼント
6 ヤマハ、オートバックスとの協業で車載スピーカーを開発中。新たな振動抑制技術も投入
7 final、音色を個人最適化できる完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」の一般販売スタート
8 Sonos、最上位サウンドバーやヘッドホンなどが最大20%オフの「New Year Sale」。12/27から
9 iFace、税込1980円のUSB-Cイヤホン。3.5mmプラグ仕様モデルも
10 B&W、予約制マンスリー試聴会を来年1/10より実施。第1回は「803 D4で聴くニューイヤーコンサート」
12/24 11:01 更新

WEB