公開日 2024/08/01 06:30
コレクションのアナログレコードを開封する時がきた!
初めてのレコード再生に打ってつけ!オーディオテクニカ「AT-LP70Xシリーズ」で“推しレコード”を聴く
野村ケンジ/ミヤザキタケル(執筆:ファイルウェブ編集部)
音楽の聴き方として、月額制のサブスクリプションサービスによるストリーミング再生というスタイルがスタンダードになって久しい。だが、ストリーミング再生が隆盛する一方で、人気アーティストが新譜をあえてレコードでリリースしたり、過去のアルバムを限定盤としてリイシューするという流れもだいぶ根付いてきた。
そんな流れに寄り添うように、創業よりレコード再生に注力する国内メーカーのオーディオテクニカから、手軽にレコード再生を楽しめるプレーヤー「AT-LP70X」と「AT-LP70XBT」が発売される。シンプルなストリーミング再生に対して、身構えされがちなレコード再生に対するイメージを取り払ってくれるビギナーフレンドリーなモデルに仕上がっている。
本稿ではレコード再生入門機としてオススメの両モデルを野村ケンジ氏が紹介し、その聴き手として、PHILE WEBにて映画コラムを執筆しているミヤザキタケル氏をアサイン。両モデルの特徴を抑えつつ、ミヤザキ氏が「一度も針を落としたことのない」という所有レコードの初再生に至るまでの模様をお届けする。
レコードのようなフィジカルメディアの魅力のひとつとして、アーティストがシングル・アルバムといった作品から伝えたいイメージを表現した、大判のジャケットという要素が挙げられるだろう。そういった観点からコレクションアイテムとして所有欲を満たせるのも、デジタルオーディオにはないレコードの楽しみ方といえる。実際、推しのアーティストが出す作品や、好きな映像作品のレコードは、「サブスクでチェックしつつ購入する」という方も多いと思う。
本企画に参加してくれたミヤザキ氏もそのひとりであり、今回持ち込んでくれた“推しレコード”も連載で紹介する程のお気に入り映画『her/世界でひとつの彼女』のサントラアナログ盤だ。実は過去に「簡単なアナログプレーヤーを持っていた」とのことだが、この1枚とはプレーヤーを手放して以降の “出会い” ということもあり、今日に至るまで未開封の状態を通してきたという。
そんなミヤザキ氏に「レコードをしっかり聴きたいなら単体のアナログプレーヤーをまず選んだ方がいいよね」と、野村氏はコメント。一方のミヤザキ氏も、簡易的ながらアナログプレーヤーを持っていたこともあり、機材のステップアップを考えた時にフォノイコライザー、アンプなどの導入機材や、トーンアームや、カートリッジの針圧調整などといったセッティングなどで「レコード再生に対する身構え」を覚えたこともあったとのことだ。
「そんな身構えを払拭してくれますよ」といわんばかりのアナログプレーヤーが今回紹介する“AT-LP70Xシリーズ”にラインナップする「AT-LP70X」「AT-LP70XBT」の2モデルだ。両モデルともに、針先から拾った音声信号を補正・増幅するフォノイコライザーを搭載し、カートリッジ「AT-VM95C」もデフォルトで付属するといった詳細を、野村氏がミヤザキ氏に解説。アナログオーディオを始める上で必要な買い物が少なくなることも「心的ハードルが下がるんじゃないかな」と続けてくれた。
そして最も推したい機能というのが、ボタンひとつで再生できる「フルオート機能」。スタートボタンを押すと、レコードの端までアームが動き、再生が終わると自動で回転が止まってトーンアームも元の位置まで戻る。例えば、レコードの音に耳を傾けて、心地よい眠りの世界に誘われてしまっても、目覚めたら再生前の状態に戻っているわけだ。
「時間を楽しむようにゆっくりと聴くレコード再生にピッタリな機能ですね!」と、ミヤザキ氏が反応すると、「あながち間違いではないですけど、オーディオ的な見方だと針やレコードへのダメージを防いでくれるというのが本分かな」と野村氏はHi-Fiオーディオとしての利点をレクチャー。トーンアーム基部にはリフターも備えられており、カートリッジ接合部には指掛けも用意。プレーヤーの操作に慣れてきたら聴きたいトラックを狙って再生する方法にも応えてくれる。
そして、記事冒頭でも触れた通り今回は2モデルを紹介。機能面における両モデルの差異はずばりBluetooth送信機能の有無。型番の示す通りAT-LP70XBTがBluetooth送信に対応するモデルだ。つまり、手元にBluetooth対応のポータブルスピーカーや、ワイヤレスイヤホンなどがあれば、プレーヤーを買うだけでレコード再生環境が整う。
野村氏の話を聴きながらレコード再生への身構えが徐々に崩れていったミヤザキ氏も、「自分が触っていたアナログプレーヤーにそういう機能があったらなぁ」と、素直な感想を吐露。ここまで身近になったアナログプレーヤーの世界に感心しきりの様子だ。きっと持ってきてくれた“推しレコード”を再生したくなっていることだろう。
そんな流れに寄り添うように、創業よりレコード再生に注力する国内メーカーのオーディオテクニカから、手軽にレコード再生を楽しめるプレーヤー「AT-LP70X」と「AT-LP70XBT」が発売される。シンプルなストリーミング再生に対して、身構えされがちなレコード再生に対するイメージを取り払ってくれるビギナーフレンドリーなモデルに仕上がっている。
本稿ではレコード再生入門機としてオススメの両モデルを野村ケンジ氏が紹介し、その聴き手として、PHILE WEBにて映画コラムを執筆しているミヤザキタケル氏をアサイン。両モデルの特徴を抑えつつ、ミヤザキ氏が「一度も針を落としたことのない」という所有レコードの初再生に至るまでの模様をお届けする。
■持ってるだけじゃ勿体ない!AT-LP70Xシリーズで“推しレコード”を再生しよう
レコードのようなフィジカルメディアの魅力のひとつとして、アーティストがシングル・アルバムといった作品から伝えたいイメージを表現した、大判のジャケットという要素が挙げられるだろう。そういった観点からコレクションアイテムとして所有欲を満たせるのも、デジタルオーディオにはないレコードの楽しみ方といえる。実際、推しのアーティストが出す作品や、好きな映像作品のレコードは、「サブスクでチェックしつつ購入する」という方も多いと思う。
本企画に参加してくれたミヤザキ氏もそのひとりであり、今回持ち込んでくれた“推しレコード”も連載で紹介する程のお気に入り映画『her/世界でひとつの彼女』のサントラアナログ盤だ。実は過去に「簡単なアナログプレーヤーを持っていた」とのことだが、この1枚とはプレーヤーを手放して以降の “出会い” ということもあり、今日に至るまで未開封の状態を通してきたという。
そんなミヤザキ氏に「レコードをしっかり聴きたいなら単体のアナログプレーヤーをまず選んだ方がいいよね」と、野村氏はコメント。一方のミヤザキ氏も、簡易的ながらアナログプレーヤーを持っていたこともあり、機材のステップアップを考えた時にフォノイコライザー、アンプなどの導入機材や、トーンアームや、カートリッジの針圧調整などといったセッティングなどで「レコード再生に対する身構え」を覚えたこともあったとのことだ。
「そんな身構えを払拭してくれますよ」といわんばかりのアナログプレーヤーが今回紹介する“AT-LP70Xシリーズ”にラインナップする「AT-LP70X」「AT-LP70XBT」の2モデルだ。両モデルともに、針先から拾った音声信号を補正・増幅するフォノイコライザーを搭載し、カートリッジ「AT-VM95C」もデフォルトで付属するといった詳細を、野村氏がミヤザキ氏に解説。アナログオーディオを始める上で必要な買い物が少なくなることも「心的ハードルが下がるんじゃないかな」と続けてくれた。
そして最も推したい機能というのが、ボタンひとつで再生できる「フルオート機能」。スタートボタンを押すと、レコードの端までアームが動き、再生が終わると自動で回転が止まってトーンアームも元の位置まで戻る。例えば、レコードの音に耳を傾けて、心地よい眠りの世界に誘われてしまっても、目覚めたら再生前の状態に戻っているわけだ。
「時間を楽しむようにゆっくりと聴くレコード再生にピッタリな機能ですね!」と、ミヤザキ氏が反応すると、「あながち間違いではないですけど、オーディオ的な見方だと針やレコードへのダメージを防いでくれるというのが本分かな」と野村氏はHi-Fiオーディオとしての利点をレクチャー。トーンアーム基部にはリフターも備えられており、カートリッジ接合部には指掛けも用意。プレーヤーの操作に慣れてきたら聴きたいトラックを狙って再生する方法にも応えてくれる。
そして、記事冒頭でも触れた通り今回は2モデルを紹介。機能面における両モデルの差異はずばりBluetooth送信機能の有無。型番の示す通りAT-LP70XBTがBluetooth送信に対応するモデルだ。つまり、手元にBluetooth対応のポータブルスピーカーや、ワイヤレスイヤホンなどがあれば、プレーヤーを買うだけでレコード再生環境が整う。
野村氏の話を聴きながらレコード再生への身構えが徐々に崩れていったミヤザキ氏も、「自分が触っていたアナログプレーヤーにそういう機能があったらなぁ」と、素直な感想を吐露。ここまで身近になったアナログプレーヤーの世界に感心しきりの様子だ。きっと持ってきてくれた“推しレコード”を再生したくなっていることだろう。
「AT-LP70Xシリーズ」を試聴! シンプルなシステムでレコード再生を満喫
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