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EX-AR7

VICTOR
EX-AR7

¥OPEN(予想実売価格120,000円前後)

発売:2009年10月上旬
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ウッドコーンシステムのスタンダード機

【SPEC】●実用最大出力:40W+40W ●入出力端子:アナログ入力×2、光デジタル入力、アナログ出力×2、光デジタル出力、ヘッドホン出力、サブウーファー出力、USB、D2出力、S1/S2出力、コンポジット、AVコンピュリンク ●再生可能メディア:DVDオーディオ、DVDビデオ、ビデオCD、スーパービデオCD、音楽CD、DVD-R/-RW ●再生可能フォーマット(USB接続):MP3、WMA、WAV( リニアPCM)、JPEG ●外形寸法:<センター部>246W×114H×283Dmm <スピーカー部>120W×161H×246Dmm ●質量:<センター部>4.4kg、<スピーカー部>2.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

限定版の銘機がレギュラーモデルとしてシリーズに加わった

前スタンダード機「EX-AR3」のプレミアム限定版として根強い人気をもつ「EX-AR3 LTD」が、今回は量販店向けにモディファイを加えた「EX-AR7」としてお目見えする。これは歓迎だ。

ユニットは9センチのフルレンジ一発であり、高級仕様の“DEUS”デジタルアンプを含め、内容はEX-AR3 LTDと同等だ。改めてオリジナル機の「EX-AR3」との違いを見てみよう。

まず通常の5倍の工程をかけたウッドボイスコイルボビンによる剛性の向上。シートは何と80ミクロンだ。振動板自体も水平方向のディスパーションを広げる異方性タイプを採用。一方DVDプレーヤー一体型のアンプ部は入念な振動対策が目をひく。ぶ厚いウッドのトッププレートを持ち、底部との両側からウッドでサンドイッチする方式だ。インシュレーターも豪華で真鍮削り出しの3点支持タイプ。端子部はアンプ、スピーカーともに金メッキ処理だ。

シックなたたずまいと芳醇な響きをもつサウンドは、まさしくLTD譲り。聴き慣れたジェニファー・ウオーンズが一層表情豊かな広がりと品位をもって再生される。伴奏楽器とのハーモニーもたっぷりと厚く、かつオープンで淀みがない。ヌケだしのよい出方である。ピアノの粒だちや弦のざわめきからも分解能の高さが実感でき、低音も想像以上にリッチ。ブンとくる胴鳴りの心地よさも魅力だ。ウッドコーンのもつ音色の緻密さ、暖かみに加えて現代的なソースにも広く対応する納得の逸品である。

(text:林正儀)