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YAMAHA
YSP-2200

¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)

発売:2010年10月下旬
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2ユニット構成のデジタルサウンドプロジェクター

【SPEC】●対応室内サイズ:〜18畳 ●総合最大出力:132W(2W×16+100W×1) ●スピーカー部型式:2ウェイ密閉 ●センターユニット部のスピーカーユニット:2.8cmコーン型ビーム用スピーカー(防磁)×16 ●サブウーファー部のスピーカーユニット:10cmコーン型ウーファー×2 ●入力端子:HDMI3、アナログ音声1、光デジタル音声2、同軸デジタル音声1 ●出力端子:HDMI1、コンポジット映像1 ●消費電力:55W ●待機消費電力:4.0W以下(HDMI コントロールオン、無線用電源供給オン時) ●外形寸法:センターユニット部…944W×79H(〜89H)×145Dmm、サブウーファー部…横置き435W×137H×350Dmm/縦置き141W×430H×350Dmm ●質量:センターユニット部…4.3kg、サブウーファー部…6.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

デジタルサウンドプロジェクター「YSPシリーズ」の最新機種「YSP-2200」は、「テレビの下に置けるリアル7.1chサラウンド」を訴求するモデルだ。同シリーズで初めてスピーカーとサブウーファーを切り離した設計を採用している。

スピーカーは、従来2列だったビームスピーカーを1列にして16本並べたスリムスタイルで、高さを僅か8センチとした。またアジャスト機能付きで高さ調節ができ、テレビの前に設置した際、ディスプレイやリモコンの受光部を隠さないよう配慮されている。

独立するパッシブ型サブウーファーは、縦横自在の設置が可能で、セッティングの自由度を考慮した設計だ。接続という意味では従来モデルからひと手間増えているわけだが、容積にゆとりをもたせた本格的なバスレフ設計に10センチユニットをダブルで搭載し、雄大な低音再生を図っている。

また、サラウンドの自動設定を行うインテリビームやシネマDSPモードなど、従来のYSPシリーズが搭載する機能も引き続き健在だ。加えて本機は最新の3D&ARC対応のHDMI入力を備え、かつHDオーディオにもしっかり対応しており、機能面でもぬかりはない。

まずCDソースを試聴した印象としては、音に濁りがなく、すっきりとシャープだ。振動に強いアルミボディが効いている。低音とのバランスについても巧みにチューンされており、豊かでスムーズなつながりである。

次に壁反射を活かしたサラウンド再生だが、これもビームの拡散がナチュラルで、音場バランスが非常によい。ふわっとした包み込みが気持ちよく、残響もきれいだ。クリス・ボッティのライブBDは、7.1ch収録の音場が活かされ一層緻密で、空間全体にみずみずしさが漂う。特に明るく朗々としたトランペット、情感のこもったボーカルなどは聴き所として挙げたい。

映画『アバター』は、一転してキレ味やスピード感が拡大される作品だが、この手のSFX映画は本機の得意とするところで、低音は躍動感があって迫力十分だ。加えてシネマDSPで臨場感が倍増し、空中バトルのシーンはピュンピュンと活発なサラウンド音が部屋中を飛び交う。

また、ドラマ映画の視聴では、セリフや効果音などに一層深みと生々しさが伴ってくる印象だ。スピーカーのスリムなボディからは想像できないほどの高品位な視聴感で、ユーザーにYSPシリーズの進化を楽しませる1台である。

(text:林正儀)