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YAMAHA
TSX-B232
¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)
スマホ用アプリ対応/Bluetooth機能搭載の一体型クロックオーディオ
【SPEC】●外形寸法:370W×110H×230Dmm
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
2008年冬発売の「TSX-130」のコンセプトを継承する新製品。機能面の多くは同時発表のマイクロコンポ「MCR-B142」と共通だが、こちらは特にベッドサイドなどのプライベートな空間での利用も意識した、より生活密着型なシステムだ。
その点が最も現れているのは天板。ここが天然木ウッドテーブルとなっており、元々サイドテーブルに置いていた小物を置くことができる。例えば、ベッドに入るときに眼鏡やアクセサリーをこの天板部分に置いて、音楽を聴きながら眠りにつくといった利用シーンが想定される。
天板手前側に大型のSNOOZE/SLEEPボタンが用意されていることもポイント。本機には「インテリアラーム」機能が搭載されており、曜日ごとに別の時間と好きな音楽を指定して、快適に調整された音質と音量でアラームを鳴らせる。それがより使いやすくなっている。
音声入力は、CD、iPodドック(デジタル接続)、USBメモリー、AM/FM、外部入力、そして新たにBluetoothが追加されている点がポイントだ。BluetoothはA2DP/AVRCPプロファイル、SBC/AACコーデックに対応。AAC伝送に対応する機器、例えばiPhoneとの間ではより高音質な伝送が実現される。
またスマホ/タブレット用の操作アプリ「DTA Controller」も提供されている。前述のアラームの設定は特にこのアプリを使うと行いやすい。当面はiOS版のみの提供だが、2013年春にはAndroid版も登場予定だ。
音質は意外なほどに低音が出てボリューム感がある。ベースなど低音の楽器だけでなく、ボーカルも低音成分が豊かに響いて厚い。ただそのためかベースの音像が膨らみすぎる場面もある。しかし本機はイコライザー機能も搭載しており、低音を少し削るといった調整も簡単に行える。
高音側はシャープさや解像感といった要素は控えて、聴きやすさが重視されている印象だ。しかし音色を丸めすぎることはなく、シンバルのシュッとした感じや女性ボーカルの鋭い成分もほどよく残す。
総じて、厚みのある穏やかな音調だ。音の方も、ベッドサイドなどのリラックスできる空間に向けたチューニングであると感じた。
利用シーンを明確に想定した製品であり、それに沿った場面で確かに実に便利そうだ。ピンと来た人は要チェックだ。
(text:高橋敦)
- 取り扱い:ヤマハ(株)