製品情報
YAMAHA
DSP-AX430
¥39,000(税抜)
発売:2002年3月10日
このモデルは生産を完了しています
明晰な音像描写力を持つ実力派入門機
【SPEC】 ●定格出力(6Ω):メイン75W+75W、センター75W、リア75W+75W ●最大出力(EIAJ、6Ω):メイン100W+100W、センター100W、リア100W+100W ●全高調波歪率:0.06%(CD他) ●S/N比:100dB(CD他,250mV) ●消費電力:180W ●外形寸法:435×151×380mm ●質量:10.0kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
高性能32bit浮動小数点演算方式LSI「YSS-938」を採用
ヤマハの単品AVアンプのエントリーモデルであるDSP-AX420の後継機だが、機能も音質も最新シリーズの水準に準拠している。この低価格機種に見い出せる先鋭的な設計思想とは、たとえば音声デコーダーに最新のYSS-938を採用していることからも明らかだ。6.1チャンネルのファントムリアセンター方式でのデコード機能やサラウンドバックを含む4音場処理のDSP機能を備え、AACやプロロジックIIにも対応。また独自のサイレントシアター機能も搭載していて、これはハイファイ系、シネマ系の音場処理のプログラムがそのままヘッドホンでも楽しめるというのが大きな魅力だ。
パワーアンプも強化されている。つまり、定格出力(6Ω)は各チャンネル75W(EIAJでは100W)であり、これはAX420の65W(同90W)を一回りしのいでいる。フロント2チャンネルは「リニアダンピング回路」を起用。ダイナミックレンジはほどほどに抑えている。バランスは中域の押し出しがよく台詞が明瞭だ。映画向きの帯域バランスだろう。そしてこの明晰な音像描写には感心させられる。それにシネマDSPを併用すると、響きが自然に伸び、広がり、音の密度感が向上する。おそるべき実力のエントリーモデルだ。
(text:吉田伊織)
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- 取り扱い:ヤマハ(株)