特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

キヤノン販売

低価格機の伸びとライン

ナップ展開が好調の秘訣

キヤノン販売(株)
カメラ第三営業部
本部長

佐々木統氏

 多くの業界で苦戦が続く時勢だが、デジタルビデオカメラ市場は伸長を続けている。「市場全体では上半期は対前年比107%です。今年は累計145万台で対前年比108%程度に落ち着くと予想しています。この中でも、キヤノンは対前年比150%の予測で目標のシェア10%以上を目指しております」と語る佐々木氏。

 この好調を支えるのは低価格機の伸びで、「『撮レビアンFV30/FV20』という入門機シリーズで約5割を担っています。これに、『IXY DV』とハイアマチュア向けの3CCDクラスという3シリーズのラインナップを用意できたことも重要な要素となっています」。さらに、得意だった大都市部以外にも販路を広げられたことに大きな効果があったようだ。

 次の目標としては来年にシェア15%、再来年には20%を実現したいと考えている。

 「1モデルでヒットを飛ばせばシェアが取れるような市場ではありません。それぞれの価格帯でシェアを取っていかないと全体のシェアアップには繋がらないでしょう。そうした意味でもラインナップで提案できるということは非常に大きな意味を持ちます」と分析する。

 市場の拡大のために、撮影する動機付けを重要視しており、販売店に提供している什器のバックボードに、季節毎の撮影の提案などを行っている。「年末商戦で核となる『IXY DV M』はダイレクトプリントに対応していますから、プリント需要との相乗効果が期待されます。静止画撮影としての使い方も提示していますから、デジカメ、プリンターとのつながりでも店頭を盛り上げられるでしょう」。 

 さらに、新たにキヤノンで実現している、ネットワーク上の双方向コミュニケーションが可能な「DV Messenger」も、レンズや画質では評価の高かったキヤノン製品に、新たな付加価値を付けることができたようだ。「商品それぞれの訴求点を販売店の学習会で明確に提示させていただきました。そうした取り組み姿勢も好調を支えているのだと考えております」。

オンキヨー
小林佳紀氏
キヤノン販売
岩木 肇氏

 

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