特集 営業部長の年末商戦 |
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オンキヨー ホームシアターを切り口とした ラインナップを中心に展開
オンキヨー(株) 小林佳紀氏 ミニコンポ、ハイコンポを含めたセットステレオ市場は軟調傾向にあるものの、INEC155シリーズ、FRなど、高音質で質感の高い製品を提供し続け、ユーザーのニーズに合致した商品として好意を持って受け入れられている。また、INTEC155シリーズではV10を用意しているほか、FR、NRといったコンパクトモデルにもシアター関連のオプションを用意するなど、得意のホームシアターを軸にした展開を開始して好評だ。さらに、2・1chからの発展が可能な155サイズのDVDシアターコンポDR7をラインナップに加え、プラズマテレビにもマッチする薄型でスタイリッシュなLシリーズも安定した市場を形成するなど、幅広いシアターニーズに対応することができるようになっている。その背景には「AACの装備や豊富な入出力端子など、試聴スタイルに加えて充実した装備が功を奏していると思います」と小林氏。AVアンプなどのコンポーネントを単品で訴求するのではなく、システムでの提案が市場に受け入れられているようだ。 同社では東京オフィスに視聴室を設置して様々な要望に応えているほか、同社のウェブサイト上にホームシアター相談室を設置するなど、製品だけではなくインストールするための様々なビジネスにも非常に積極的だ。本格的なサラウンド空間を実現するインテグラリサーチブランドも用意し、「インストーラーの方々に使っていただけるプレミアムブランドとして開発していますので、今後もブランド力をさらに強化し、最高のAV機器にしていきたいと考えています」と、シアターを中心とした戦略を着々と進めている。 また、これらのビジネスに加え、WAVIOシリーズなどで展開しているPCオーディオの世界も認知度が上がっているほか、同社が独自に開発したNet―Tuneに対応し、MP3、WMAなどのインターネットラジオも楽しめるAVアンプのTX―NA900、205サイズのオーディオネットワークレシーバーNC―500といったネットワーク関連もラインナップに加えている。これからの提案が重要になる分野だけに、「お客様の用途に合った提案をすることで、確実に認知度を上げていきたい」と語っていた。
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