特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

ソニーマーケティング

MD10周年3モデルが中心

お客様との接点の質と量を高める

パーソナルAV
マーケティング部
統括部長

伊藤良孝氏

 「セネラルオーディオ(GA)市場は、元気なジャンル、厳しいジャンルの色分けがはっきりしています。全体には縮小傾向ですが、ソニーの商品に関しては、各タイプのウォークマンをはじめ大変好調です」と語る伊藤統括部長。

 年末の最注力商品となるのが、MD誕生10周年を記念した3モデルだ。MZ―E10はMD10年間の集大成とも言える世界最小・最軽量のモデル。Net MD対応のMZ―N10はPCに保存したCD1枚分の音楽データをおよそ1分でMDに取り込める最大約64倍速の高速転送を実現した。LAM―Z10は、奥行き20p足らずで、机の上に本棚にと、本当の意味でのレイアウトフリーを実現した、Net MD対応のオーディオシステムだ。

 商品単価アップという側面からもNet MDに対する市場の期待は大きい。「ものづくりのポイントは、『あっ!!』という驚きだと思います。先日開催したソニードリームワールド2002でも、音楽ダウンロードが実際に行える20セットの体験コーナーが常に満員なのには驚かされました。Net MDをご存じない方はまだまだ多い。EMDで手に入れた音楽をPCに取り込み、それをMDに録音して楽しむ。そんな新しい楽しみ方『ネットワークミュージックスタイル』を、この年末はさらに認知を広めていきます」。

 対象もPCコアユーザーではなく、一般のお客様だ。それだけに「実際に体験できるコーナーは欠かせません。現在、LAN回線を引いて、ソニーの特別サイトから実際にダウンロードができるコーナーづくりを進めています。専用の什器やPOPも用意しています。お客様との接点の質の向上と量の拡大を図っていきたいですね」。

 ソニーではこの他にも、商品単価をアップできる、年代別のターゲットマーケティングをより明確化した商品が顔を揃える。OL層など大人の女性をターゲットにしたMDウォークマンMZ―E710、30、40代を意識したCDウォークマンD―EJ985、女性層を狙ったD―EJ885などだ。「一気呵成にスピードアップで展示を進めていきます。MD10周年記念モデルを中心にTVCMなど広告面でもかつてない量を投下する予定です。業界の付加価値を高めていくため、強力販促で支援していきます」と、年末もフルパワーで臨む。

ソニーマーケティング
辻 和利氏
ソニーマーケティング
福島秀樹氏

 

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