特集 営業部長の年末商戦 |
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日本マランツ ハイファイオーディオとホームシアターを両輪に トータルソリューションで提案していく
日本マランツ(株) 古澤稔也氏 ハイファイオーディオから撤退するメーカーが相次ぐなか、好調を維持するマランツ。事実、縮小傾向にあるハイファイオーディオ市場においてマランツは前年比でプラスを実現している。「ハイファイオーディオの中で一番の牽引役になっているのはSACDプレーヤーです。好調なハイファイに軸足をおいて、ホームシアター関連にも力を入れています」と語るのは古澤氏。 プロジェクターとDVDプレーヤーも非常に好調で、ハイファイオーディオとシアター関連をマランツの両輪とする考えだ。ただ、AVアンプトータルのマーケットの伸び率が落ちている。「10万円以上の中高額機器は堅調ですが、低価格帯はDVD搭載のセットステレオなどにとられているかもしれません。年末投入のAVアンプは起死回生の注力モデルです」。 販促としては、「トータルソリューションでの提案として、ブラックモデルのAVアンプ『PS7300』、DVDプレーヤー『DV8300』に、B&Wのスピーカーをセットにしたリアルシアターブラックというシステム販売も行います。また、ミュージックダイアローグシグネチャーと題して、『PM―14SA Ver2』と『SA―14SA Ver2』に『Signature805』を加えたセット販売も予定しています」。DVDプレーヤー「DV4300」とAVアンプ「SR4300」という下位機種でもパッケージング提案も行い、あくまでトータルでの販促が鍵となるようだ。また、これを実際に店頭でお客様に聴かせることを重要視している。 上半期でも好調だったプロジェクターは新規参入に近い状態だったが、市場では高い評価を得ている。「ハイファイオーディオが維持戦略で基盤を築いていく一方で、成長戦略としてホームシアター市場を支えるのはプロジェクターとDVDプレーヤーです。そこに、シアター市場でも認知されているB&Wを使って、残るAVアンプをいかに盛り上げていくかが年末のヤマといえるでしょう。プロジェクターの販売目標は年内300本、トータル2000台で対前年比200%です。競合メーカーも増えていますから大変ですが、頑張ります」。
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