特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

富士通ゼネラル

業界への長年の貢献によりエミー賞を受賞

PDPをTVではなく“マスタースクリーン”に

(株)富士通ゼネラル
映像情報事業部
国内販売推進部長

佐々木正夫氏

 富士通ゼネラルは、米国テレビ芸術・科学アカデミー(National Association of Television Arts and Sciences:NATAS)より、2002年度のエミー賞(Scientific Development and Technological Achievement Emmy Awards)を受賞した。これは、「プラズマビジョンW」の技術開発が放送業界の発展に寄与したとして贈られたもので、プラズマディスプレイとしては初めての受賞となる。

 富士通ゼネラルは世界に先駆けて93年よりプラズマディスプレイを発売。さらに、1チップのLSIであるAVM(Advanced Video Movement)と呼ばれるフルデジタルビデオプロセッサーを開発するなど、プラズマディスプレイ開発のリーディングカンパニーとしてのポジションを獲得している。
アメリカではシェアトップを獲得している「プラズマビジョンW」。画質の良さやサイズの大きさ以外にも、衛星放送やCATVが中心のアメリカの放送事情にチューナーレスの製品がマッチした事も大きな要因だ。

 チューナーレスというのは、一見すると日本市場では売りにくい商品という印象を受けるが、「プラズマのテレビ≠ニいうイメージではなく、家庭における『マスタースクリーン』という位置付けにしたい。14インチのCRTテレビなら1万円代で買える時代です。プラズマではそういう競争はしたくないと考えています。また、将来の家庭像を思い描くと、テレビは簡単に見られるがそれしか出来ないオールインワンのテレビでいいのだろうか、と思うわけです。共通基盤としてのマスタースクリーンを家庭に提供したいと考えています」と語る佐々木氏。

 そのマスタースクリーンという考え方の中で、現状最も採り入れやすいものはホームシアターだと考えているようだ。販促策については、アメリカでの成功をもとにインストーラーの開拓が下半期の重要課題だとしている。量販店だけでなく、専門店の開拓に力をいれていくようだ。同社のコンセプトを理解してもらえる販売店への営業活動を大事にしていく。需要層についても、TVだけを見られればいいというお客様よりも、プロフェッショナル志向の方に向けて訴求していきたい考えだ。また、今秋には民生専用機も投入されるとのことで、年末商戦への期待は高まるばかりだ。

富士写真フイルム
青木良和氏
プラスビジョン
小畠伸一氏

 

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