特集 営業部長の年末商戦 |
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三菱化学メディア 記録メディアの本質である 信頼性の高さを訴求していく
三菱化学メディア(株) 垣野元宏氏 DVD記録メディアでは、確固たる地位を築き上げているデータ用での展開を継続しつつ、DVDレコーダーの盛り上がりでさらなる需要が期待できるビデオ用のメディアにも力を入れていく考えだ。DVDレコーダーの需要の伸びは、ユーザー層が広く一般に広がるものと思われることから、「複雑な市場になっている以上、それぞれのメディアのメリットを説明していくことが重要になります」と垣野氏。ビデオ用の各フォーマットは、金額ベースでDVD―RAM約40%、DVD―R約40%、DVD―RW約20%で推移してきているが、なかでもDVD―Rでは『スーパーAZO』、DVD―RWでは『SEAL』といった、CD―R/RWで培ってきた有機色素、相変化記録材の技術を有効に応用できることから、記録メディアの本質である信頼性の高さを訴求していく。また、ハードの販売台数が多いDVD―RAMも供給面を充実させて対応していくという。 得意のデータ用では、DVD―R/RW/RAMはもちろん、DVD+RW/Rの製品も早くから投入しており、プリンタブル、カラーミックスなどのバリエーションも充実させてきた。さらに12月上旬には、新規色素の『DYN―AZO』を採用し、世界で初めて1―4倍速に対応したDVD+Rメディアを、通常モデル、プリンタブル、カラーミックスの3タイプ6仕様を用意して投入する。 CD記録メディアにおいては、レコード盤をイメージした音楽用CD―Rの『Phono―R』が記憶に新しいが、「当社は、『O’disc』を皮切りに、ディスクにデザインを施すコンセプトディスクというカテゴリーを作ってきたと自負しております。10月より投入しているデータ用CD―RWでは、パッケージ、ディスクともにデザインを一新させるとともに、他社に先駆けて24倍速書込み対応ディスクを投入しましたが、カラー展開においても独自のカラーを採用するなど、店頭での差異化を図っていきたいと考えております」とのこと。また、独自の展開ということでは、「48倍速記録に対応したCD―Rの『ソニックAZO』シリーズをいち早く発売するだけではなく、リピーターの多い16倍速の『スーパーAZO』シリーズも互換性重視型として継続して販売していきます」というように、ユーザー、販売店のニーズに応えながらビジネスを展開していく考えだ。
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