チケット予約など新展開も明らかに
「日本一影響力のある映画番組を目指す」 − アクトビラ「myシアター」をキーマン2名が語る
アクトビラで12月15日からサービスが開始された映画関連情報番組のVODチャンネル「myシアター」(関連ニュース)。予告編映像など様々な映画関連動画を、ユーザーが好きなタイミングで視聴できる同サービスは、今後どのように進化していくのか。サービスに関わるキーパーソン2名に話を聞いた。
■利便性だけでなく“わくわく感”を重視 - (株)アクトビラ 山下氏
サービスの概要について説明してくれたのは、(株)アクトビラ事業開発部 リーダー 事業開発担当の山下武史氏。「今でも各配給会社がインターネットで予告編などを公開していますが、複数の作品の映像を観ようとすると会社別にいくつものページを自分で探さないといけませんでした」と、様々な作品の予告編映像などを横断的に閲覧できる「myシアター」の利便性を改めて説明する。
「例えば劇場で別作品の予告編を見た時、きっとその音や迫力でわくわくすると思います。パソコンでも予告編が見られますが、テレビに携わる身としては、パソコンではそうした“わくわく度合い”が伝わりきっていないと思っているんです」と言葉を続ける。
また、myシアターでは単純に予告編を視聴できるだけでなく、ナビゲーターがランキング形式で作品を紹介していくオリジナル番組なども用意。「例えば通常のテレビで映画情報のランキングコーナーを見た場合、“面白そうだな”と思った作品についてはもっと詳しく知りたいと思います。myシアターでは、ランキング番組を見終わった後に気になった作品の予告編動画をはじめとした詳細情報をそのまま見たりすることが可能です」とサービスの特徴を語る。
「例えば映画の『AVATAR』でご説明しますと、インターネット上で自分の分身であるキャラクターを作れる『アバター』サービス(例:Yahoo!アバター)も存在しており、テレビや広告で文字として作品名は覚えていても混乱してしまうようなユーザーもいるわけです。そうした際に生まれる『詳しく知りたい』という欲求をmyシアターでは満たすことができます。この点が特に画期的だと思っています」
デザインについては「映画情報誌のようなデザインを意識した」と言い、「わくわくしたり、『なんだか新しいかも』と思ってもらえるようなものにしようと心がけました」と説明。月刊(毎月1日更新)でその時期の“旬”な作品の情報を動画で網羅するとともに、例えば「クリスマスに見たい映画」などのように独自の切り口から作品をオススメするなど、まさに雑誌のように様々な提案を行っていくという。
■日本で一番影響力のある映画番組を目指す - マイシアター(株)川口氏
「現在、HD画質で映画予告編を見られるサービスはほとんどありません。そこでmyシアターではHDコンテンツを揃えていくことで、“日本で一番影響力のある映画番組”を目指しています」
力強くそう語るのは、マイシアター(株)代表取締役社長 兼 事業推進事務局長の川口真史氏。「myシアターでは、テレビライクな部分とウェブライクな部分をかけあわせて提供できるのが特徴です」とコメントする。
「例えばテレビで映画紹介のランキング番組をやっていて、『カールじいさんの空飛ぶ家』を見ようと思っていたんだけど『ジョニーデップの作品も良さそうだ』となったときに、テレビ番組ではランキング紹介後にスタジオで出演者たちの会話に戻ってしまいます。ランキング以上の情報は得られないんですね。しかし、myシアターでは詳細情報を自分で選べます。番組を見て『元々興味があったものとは違うけど別の作品も面白そうだな』と思うテレビライクな部分と、そこから詳細な情報を自分で探しにいけるウェブライクな部分をあわせ持っているんです」とサービスの魅力を説明する。
そして川口氏は将来の展望についても明かしてくれた。
「例えば、ジャパンプレミアの同時中継などもやってみたいですね。今でもネットのポータルサイトで見られたりもしますが、どうしても画面サイズに制約があります。これをテレビの大きな画面を使ってオンデマンドで見られたら非常に面白いのではないかと思っています」。
また、比較的近い将来の話として「myシアターで公開前や公開中の作品の予告編を見て『劇場で本編を見たいな』と思ったときに、そのまま画面上から座席予約の劇場チケット購入まで行えるようにします」という。
「テレビで購入した後は、通常のシネコンのオンラインチケットの利便性と一緒。例えば購入の際に携帯電話のメールアドレスを入力して、そのアドレスに送信されてきた予約番号を劇場のキオスク端末に入力したり、もしくは携帯電話を機械にかざすような利用イメージです」。
同サービスはシネコンなどが従来から行っているインターネットからのチケット予約サービスのシステムとダイクレトに接続することで、ゼロからシステムを構築する必要がないというメリットを実現した。気になるサービス開始時期については「2月からのスタートを予定しています」という。
また、「配給会社さんに用意がない作品もあるため、実は現在はHDとSDのものが混在しています」と現状を説明するが「そもそも、今まではHDでプロモーション映像を作っても出し先がなかったという事情があります。しかし今後は確実にHDが増えていくでしょうし、将来的にはmyシアターのためにHD映像を用意してもらえるくらいになりたいですね」。
なお、現状については「洋画ではいわゆる5大メジャー、邦画で言えば東宝や松竹、東映、GAGAなど大手や中堅からインディペンデント系まで、洋邦どちらもほぼ全ての配給会社さんに賛同を頂いて素材を提供してもらっています」とコメント。幅広い作品ラインナップを揃えることが可能であることを説明する。
川口氏はさらに将来的な構想として「テレビ、パソコン、モバイル、そして劇場のスクリーンという4つを、myシアターの番組のメディアとして活用する“4スクリーン戦略”という考えを持っています」と語る。
同戦略については「有名なテレビ番組やインターネットコンテンツでも映画情報を扱うものが多々ありますが、それぞれ単独ではユーザーにリーチしきれていないと思うんです。例えばモバイルでは出先で見られて便利だという利点がありますが、画面サイズには限界があります。また、テレビも時間や番組数という“枠”に限界があります。そうしたときに『じゃあその先はアクトビラで見よう』という考えですね」とコメント。
そして「画面サイズも大きくて容量にも限界がなく、しかもクオリティが高いというのがmyシアターです、様々なメディアでサービスを広げてmyシアターに引きずりこみ、そうして劇場に足を運ぶ人を増やしていくというのが我々の戦略です。映画業界の発展のために力になれるよう頑張っていきたいですね」と力強く語った。
■利便性だけでなく“わくわく感”を重視 - (株)アクトビラ 山下氏
サービスの概要について説明してくれたのは、(株)アクトビラ事業開発部 リーダー 事業開発担当の山下武史氏。「今でも各配給会社がインターネットで予告編などを公開していますが、複数の作品の映像を観ようとすると会社別にいくつものページを自分で探さないといけませんでした」と、様々な作品の予告編映像などを横断的に閲覧できる「myシアター」の利便性を改めて説明する。
「例えば劇場で別作品の予告編を見た時、きっとその音や迫力でわくわくすると思います。パソコンでも予告編が見られますが、テレビに携わる身としては、パソコンではそうした“わくわく度合い”が伝わりきっていないと思っているんです」と言葉を続ける。
また、myシアターでは単純に予告編を視聴できるだけでなく、ナビゲーターがランキング形式で作品を紹介していくオリジナル番組なども用意。「例えば通常のテレビで映画情報のランキングコーナーを見た場合、“面白そうだな”と思った作品についてはもっと詳しく知りたいと思います。myシアターでは、ランキング番組を見終わった後に気になった作品の予告編動画をはじめとした詳細情報をそのまま見たりすることが可能です」とサービスの特徴を語る。
「例えば映画の『AVATAR』でご説明しますと、インターネット上で自分の分身であるキャラクターを作れる『アバター』サービス(例:Yahoo!アバター)も存在しており、テレビや広告で文字として作品名は覚えていても混乱してしまうようなユーザーもいるわけです。そうした際に生まれる『詳しく知りたい』という欲求をmyシアターでは満たすことができます。この点が特に画期的だと思っています」
デザインについては「映画情報誌のようなデザインを意識した」と言い、「わくわくしたり、『なんだか新しいかも』と思ってもらえるようなものにしようと心がけました」と説明。月刊(毎月1日更新)でその時期の“旬”な作品の情報を動画で網羅するとともに、例えば「クリスマスに見たい映画」などのように独自の切り口から作品をオススメするなど、まさに雑誌のように様々な提案を行っていくという。
■日本で一番影響力のある映画番組を目指す - マイシアター(株)川口氏
「現在、HD画質で映画予告編を見られるサービスはほとんどありません。そこでmyシアターではHDコンテンツを揃えていくことで、“日本で一番影響力のある映画番組”を目指しています」
力強くそう語るのは、マイシアター(株)代表取締役社長 兼 事業推進事務局長の川口真史氏。「myシアターでは、テレビライクな部分とウェブライクな部分をかけあわせて提供できるのが特徴です」とコメントする。
「例えばテレビで映画紹介のランキング番組をやっていて、『カールじいさんの空飛ぶ家』を見ようと思っていたんだけど『ジョニーデップの作品も良さそうだ』となったときに、テレビ番組ではランキング紹介後にスタジオで出演者たちの会話に戻ってしまいます。ランキング以上の情報は得られないんですね。しかし、myシアターでは詳細情報を自分で選べます。番組を見て『元々興味があったものとは違うけど別の作品も面白そうだな』と思うテレビライクな部分と、そこから詳細な情報を自分で探しにいけるウェブライクな部分をあわせ持っているんです」とサービスの魅力を説明する。
そして川口氏は将来の展望についても明かしてくれた。
「例えば、ジャパンプレミアの同時中継などもやってみたいですね。今でもネットのポータルサイトで見られたりもしますが、どうしても画面サイズに制約があります。これをテレビの大きな画面を使ってオンデマンドで見られたら非常に面白いのではないかと思っています」。
また、比較的近い将来の話として「myシアターで公開前や公開中の作品の予告編を見て『劇場で本編を見たいな』と思ったときに、そのまま画面上から座席予約の劇場チケット購入まで行えるようにします」という。
「テレビで購入した後は、通常のシネコンのオンラインチケットの利便性と一緒。例えば購入の際に携帯電話のメールアドレスを入力して、そのアドレスに送信されてきた予約番号を劇場のキオスク端末に入力したり、もしくは携帯電話を機械にかざすような利用イメージです」。
同サービスはシネコンなどが従来から行っているインターネットからのチケット予約サービスのシステムとダイクレトに接続することで、ゼロからシステムを構築する必要がないというメリットを実現した。気になるサービス開始時期については「2月からのスタートを予定しています」という。
また、「配給会社さんに用意がない作品もあるため、実は現在はHDとSDのものが混在しています」と現状を説明するが「そもそも、今まではHDでプロモーション映像を作っても出し先がなかったという事情があります。しかし今後は確実にHDが増えていくでしょうし、将来的にはmyシアターのためにHD映像を用意してもらえるくらいになりたいですね」。
なお、現状については「洋画ではいわゆる5大メジャー、邦画で言えば東宝や松竹、東映、GAGAなど大手や中堅からインディペンデント系まで、洋邦どちらもほぼ全ての配給会社さんに賛同を頂いて素材を提供してもらっています」とコメント。幅広い作品ラインナップを揃えることが可能であることを説明する。
川口氏はさらに将来的な構想として「テレビ、パソコン、モバイル、そして劇場のスクリーンという4つを、myシアターの番組のメディアとして活用する“4スクリーン戦略”という考えを持っています」と語る。
同戦略については「有名なテレビ番組やインターネットコンテンツでも映画情報を扱うものが多々ありますが、それぞれ単独ではユーザーにリーチしきれていないと思うんです。例えばモバイルでは出先で見られて便利だという利点がありますが、画面サイズには限界があります。また、テレビも時間や番組数という“枠”に限界があります。そうしたときに『じゃあその先はアクトビラで見よう』という考えですね」とコメント。
そして「画面サイズも大きくて容量にも限界がなく、しかもクオリティが高いというのがmyシアターです、様々なメディアでサービスを広げてmyシアターに引きずりこみ、そうして劇場に足を運ぶ人を増やしていくというのが我々の戦略です。映画業界の発展のために力になれるよう頑張っていきたいですね」と力強く語った。