スティック型USB-DACやiPod用USBケーブルなど展開
AudioQuest、PCオーディオ製品を大幅拡充 − アジア担当マネージャーが明かす2011年の製品展開
SPケーブルの最上位モデル“Tree”シリーズ(関連ニュース)や、高CPモデル「GO-4(関連ニュース)」を今月国内発売する米AudioQuest(オーディオクエスト)。今年はさらに複数のUSBケーブルやUSB-DACなど、PCオーディオ用製品を精力的に拡充することを、アジア地域セールス・マネージャーであるスティーブ・シェード氏が明らかにした。
デジタルオーディオ関連製品として、これまでUSB/HDMIケーブル“Indulgence”(インダルジェンス)シリーズなどを展開してきた同社。シェード氏は米国でもPCオーディオが隆盛と述べ、「“PCオーディオにおけるデジタル接続ソリューション”は、現在私たちが掲げるテーマの1つ」と説明する。
「ホームシアターは家族みんなで共有する空間だが、個人が日常的に多くの時間を過ごすのは自分のPCの前だ。そこに置いたスピーカーから良い音が出てくれば、ニアフィールドで高品位に完結する、自由度の高い音楽鑑賞が実現する」と語る同氏は、Indulgenceシリーズから新たに6つのデジタルケーブルを展開することを明かした。
■デジタルケーブルは、USB/USBミニ/FireWire/イーサネット/eSATA/iPod用の6アイテム
シェード氏はまず、USB typeA→USBミニ形式と、その逆のUSBミニ→USB typeAの各USBケーブルを発売する予定を明らかにした。「発売までそんなにかからないだろう」という。
加えて、米国で4月発売を目指しているというFireWireケーブルの展開についても言及。「FireWireは、日本ではあまり使用する機会がないと思われるかもしれないが、私たちとしてはUSBケーブルよりさらに高いクオリティを提供できる製品ということで推進していきたい」と説明。「基本的には、PCから外部ストレージに使用するときはUSBポートをフリーにし、リッピングにFireWireを使うスタイルを提唱する」。こちらは4モデルの展開を考えており、ピン仕様は6pin-6pin/6pin-9pin/9pin-9pinの3種類を用意するとのことだ。
続いて「需要の大きいイーサネットケーブルも、3〜4モデルほど展開したいと思っている。そのほかにeSATAケーブルも発売予定で、こちらは最初は2モデルを出し、成功すればもっと拡充していきたい」と述べた。米国での発売時期は、イーサネットケーブルが5月末、eSATAケーブルが7月くらいを想定しているという。
■iPod用USBケーブルも、上位モデルはDBS搭載
さらにiPodコネクタを装備するUSBケーブルの発売も予定しており、こちらもIndulgenceシリーズとして、下位モデル「Forest」から最上位モデル「Diamond」まで3モデルを用意する。最上位モデルは従来のDiamondと同様に、USB端子側にDBSが付く設計を考えているという。
すでにiPodコネクタを搭載する上で必要なApple社の認証は取得済みで、米国では下位モデルを4月下旬、上位モデルを6月に出荷したい考えだという。
「デジタルケーブルは構造的にアナログケーブルと違い、ツイステッドペア構造の応用が可能で、新たな投資がそれほど必要ない。だから新製品が作りやすく、多岐に渡る製品開発ができる。今回もIndulgenceシリーズの原型に準じた形で、カラーやプラグなどをそれぞれにデザインしている」とシェード氏は語る。
また同社では、製品パッケージに主要な国の各言語を表記し、多国のユーザーに使用してもらえるよう工夫するなど、一貫したシリーズ展開を行っている。シェード氏は、「デジタルケーブルを充実させ、オーディオクエスト製品のコア部分を担う1つとしていきたい」と語り、今年度の目標として、各ケーブルを複数のモデル展開で完備していくことを示した。
■スティック型USB-DACとヘッドホンも年内中に展開
また、同社CEOのウィリアム・E・ロウ氏によって昨年明らかにされた、スティック型USB-DACとダイナミック型イヤホンの製品構想についても言及(関連記事)。「USB-DACはエントリーモデル2機種のほか、ミドルクラスのモデルとハイエンドモデルを1機種ずつ出したいと思っている。大きさはUSBメモリーくらいのスティック型を考えていて、端子はヘッドホンとRCAを1系統ずつ装備する予定。アシンクロナス転送に対応しており、価格はエントリーモデルで90〜150ドル、中間層モデルで250ドル、最上位モデルで450ドルくらいを考えている」とした。
「筐体仕上げはMacBook Proのような、シルバーのサテン地のものを構想している」とのことで、5〜6月頃に米国で発売することを目標にしている。サンプリングレートは、上位モデルが192kHz/24bit、下位モデルが96kHz/24bitとなる見込み。
また、当初CALDAS AUDIOが開発している製品をベースにしたダイナミック型モデルを発売するとしていたイヤホン/ヘッドホンについても、ラインナップ拡充を明らかにした。現在のところ、イヤホン2機種とヘッドホン1機種の発売を考えているとのことで、「今はUSB-DACのプライオリティが高くなったため開発がストップしているが、年末には発売したいと思っている」とコメントした。
■PCという“身近な機器”で再生するPCオーディオ
今年の多岐に渡る製品展開を示したシェード氏は、「デジタル関連のラインナップが大きく増えるが、同時にTreeシリーズやGO-4などのSPケーブルを発売するように、アナログ製品の開発をないがしろにしたり数を減らしたりするわけではない」と強調。あくまでも従来通りに高品位なアナログケーブルを展開しながら、デジタル関連製品を拡充していく考えだ。なお、現在国内の同社製品の売上は、全体の15〜20%がUSBケーブル、30%がHDMIケーブルとなっているという。
最後にシェード氏は、「PCオーディオは、ケーブルや再生ソフト、PC、ストレージの種類など様々な要素で音が変わる。デジタルでも“こうやれば王道が拓ける”という決まり事はなく、自分なりの聴き方を開発して楽しむ点はアナログと同じだ。ただ、PCオーディオがアナログオーディオと違うのは、再生機器であるPCが普段から仕事でも使用するような“身近な機器”である点だ」と語り、ユーザーにとって身近で高品位なPCオーディオを支える姿勢をアピールした。
「ホームシアターは家族みんなで共有する空間だが、個人が日常的に多くの時間を過ごすのは自分のPCの前だ。そこに置いたスピーカーから良い音が出てくれば、ニアフィールドで高品位に完結する、自由度の高い音楽鑑賞が実現する」と語る同氏は、Indulgenceシリーズから新たに6つのデジタルケーブルを展開することを明かした。
■デジタルケーブルは、USB/USBミニ/FireWire/イーサネット/eSATA/iPod用の6アイテム
シェード氏はまず、USB typeA→USBミニ形式と、その逆のUSBミニ→USB typeAの各USBケーブルを発売する予定を明らかにした。「発売までそんなにかからないだろう」という。
加えて、米国で4月発売を目指しているというFireWireケーブルの展開についても言及。「FireWireは、日本ではあまり使用する機会がないと思われるかもしれないが、私たちとしてはUSBケーブルよりさらに高いクオリティを提供できる製品ということで推進していきたい」と説明。「基本的には、PCから外部ストレージに使用するときはUSBポートをフリーにし、リッピングにFireWireを使うスタイルを提唱する」。こちらは4モデルの展開を考えており、ピン仕様は6pin-6pin/6pin-9pin/9pin-9pinの3種類を用意するとのことだ。
続いて「需要の大きいイーサネットケーブルも、3〜4モデルほど展開したいと思っている。そのほかにeSATAケーブルも発売予定で、こちらは最初は2モデルを出し、成功すればもっと拡充していきたい」と述べた。米国での発売時期は、イーサネットケーブルが5月末、eSATAケーブルが7月くらいを想定しているという。
■iPod用USBケーブルも、上位モデルはDBS搭載
さらにiPodコネクタを装備するUSBケーブルの発売も予定しており、こちらもIndulgenceシリーズとして、下位モデル「Forest」から最上位モデル「Diamond」まで3モデルを用意する。最上位モデルは従来のDiamondと同様に、USB端子側にDBSが付く設計を考えているという。
すでにiPodコネクタを搭載する上で必要なApple社の認証は取得済みで、米国では下位モデルを4月下旬、上位モデルを6月に出荷したい考えだという。
「デジタルケーブルは構造的にアナログケーブルと違い、ツイステッドペア構造の応用が可能で、新たな投資がそれほど必要ない。だから新製品が作りやすく、多岐に渡る製品開発ができる。今回もIndulgenceシリーズの原型に準じた形で、カラーやプラグなどをそれぞれにデザインしている」とシェード氏は語る。
また同社では、製品パッケージに主要な国の各言語を表記し、多国のユーザーに使用してもらえるよう工夫するなど、一貫したシリーズ展開を行っている。シェード氏は、「デジタルケーブルを充実させ、オーディオクエスト製品のコア部分を担う1つとしていきたい」と語り、今年度の目標として、各ケーブルを複数のモデル展開で完備していくことを示した。
■スティック型USB-DACとヘッドホンも年内中に展開
また、同社CEOのウィリアム・E・ロウ氏によって昨年明らかにされた、スティック型USB-DACとダイナミック型イヤホンの製品構想についても言及(関連記事)。「USB-DACはエントリーモデル2機種のほか、ミドルクラスのモデルとハイエンドモデルを1機種ずつ出したいと思っている。大きさはUSBメモリーくらいのスティック型を考えていて、端子はヘッドホンとRCAを1系統ずつ装備する予定。アシンクロナス転送に対応しており、価格はエントリーモデルで90〜150ドル、中間層モデルで250ドル、最上位モデルで450ドルくらいを考えている」とした。
「筐体仕上げはMacBook Proのような、シルバーのサテン地のものを構想している」とのことで、5〜6月頃に米国で発売することを目標にしている。サンプリングレートは、上位モデルが192kHz/24bit、下位モデルが96kHz/24bitとなる見込み。
また、当初CALDAS AUDIOが開発している製品をベースにしたダイナミック型モデルを発売するとしていたイヤホン/ヘッドホンについても、ラインナップ拡充を明らかにした。現在のところ、イヤホン2機種とヘッドホン1機種の発売を考えているとのことで、「今はUSB-DACのプライオリティが高くなったため開発がストップしているが、年末には発売したいと思っている」とコメントした。
■PCという“身近な機器”で再生するPCオーディオ
今年の多岐に渡る製品展開を示したシェード氏は、「デジタル関連のラインナップが大きく増えるが、同時にTreeシリーズやGO-4などのSPケーブルを発売するように、アナログ製品の開発をないがしろにしたり数を減らしたりするわけではない」と強調。あくまでも従来通りに高品位なアナログケーブルを展開しながら、デジタル関連製品を拡充していく考えだ。なお、現在国内の同社製品の売上は、全体の15〜20%がUSBケーブル、30%がHDMIケーブルとなっているという。
最後にシェード氏は、「PCオーディオは、ケーブルや再生ソフト、PC、ストレージの種類など様々な要素で音が変わる。デジタルでも“こうやれば王道が拓ける”という決まり事はなく、自分なりの聴き方を開発して楽しむ点はアナログと同じだ。ただ、PCオーディオがアナログオーディオと違うのは、再生機器であるPCが普段から仕事でも使用するような“身近な機器”である点だ」と語り、ユーザーにとって身近で高品位なPCオーディオを支える姿勢をアピールした。