ソフトバンクセレクション「“安いけど音が良い”にチャレンジしたイヤホン」の詳細を聞く
「SE-1000」はハウジングをアルミニウム削り出し筐体としたモデルで、内部には口径8mmのドライバーユニットを搭載。石川氏は「アルミハウジングなので音がボヤケない。アルミハウジングでこの価格(直販2,400円)ということでは自信を持っている」と語り、「とあるオーディオ専門店さんにも『この音質なら5~6000円くらいしてもいい』と言ってもらえた」と続ける。
石川氏は「社内には音響メーカー出身の人間もおり、そうした知見も使いながら企画・開発を行っている」と説明。SE-1000の音質については、「流行りを追いかけるなら低音を強調する方法もあったが、通話品質も考慮し、若い世代のガッカリ感を出さないように低音も出しつつ、中高域にも磨きをかけている」と述べた。
そして、「ファンクション・イズ・ビューティ」を製品開発のコンセプトにしているとし、「F1や戦闘機などのように、モノとして機能美を極めていくとシンプルになっていく。そのようなものを目指している」とする。
またファブレスではあるが、企画立ち上げからデザイン、開発までほぼすべてを社内で行っていることを紹介。なお、石川氏の部署ではイヤホンだけでなく「電気の通るものはすべて担当している」という。
今後の製品展開については、本製品の上位モデルやBluetoothスピーカーなども検討中とコメント。具体的なアイディアはまだ明かしてもらえなかったが、昨今の流れを考えるとハイレゾ対応などもあるのだろうか?オーディオファンとしては気になるところだ。
なお、製品開発にあたっては耐久性にもかなり気を使っていると説明。「いわゆる“2年縛り”のスマートフォンと一緒に使うものなので、アクセサリーが1年で壊れてしまうわけにはいかない」と語る。
SE-1000を店頭で試聴できるようにしているソフトバンクショップもあり、「携帯電話料金と一緒の支払いにすると月100円で買える計算ということもあって、お買い求めいただくお客様も多い」という。
そして「しっかり音楽好きな方にも知ってもらい、オーディオとしての評価も集められるようになれればと思っている」とコメント。スマホユーザーだけでなく、オーディオファンに向けても活動していきたいと語った。