Aurisonicsと何が変わったのか?
遂に発売!Fenderイヤホンの詳細をデール・ロット氏に直撃インタビュー
名門楽器ブランド「Fender」初のイヤホンが、本日6月16日からついに発売開始となった。第一弾ラインナップは、ダイナミックドライバー1基とBAドライバー2基(高域)を組み合わせた「FXA7」など5モデル。いずれもFenderの技術や思想をベースにAurisonicsのノウハウを投入して製作されたものだ。いわば、FenderというバンドにAurisonicsというミュージシャンが加わって一緒に音楽をやり始めたようなものと言えるだろう。今回、FenderのJim Ninesling氏、そして元Aurisonicsの創設者で、現在はFenderのイヤホンを手掛けるDale Lott氏にインタビュー。「なぜFenderがイヤホンを出すのか?」「Aurisonics時代のイヤホンとは何が変わったのか?」などについて直撃した。
―― 楽器メーカーとして有名なFenderブランドがイヤホンに参入するというニュースは、日本のファンにも大きな驚きと期待をもって受けとめられました。何故参入を決めたのでしょうか?
ジム氏:Fenderサウンドはロックンロールの基礎を築きました。創始者レオ・フェンダーがデザインしたギターやアンプがあったからこそ、ロックンロールが生まれたと言えるでしょう。バディ・ホリーはテレキャスターを使い、ボブ・ディランが1965年ニューポート・フォーク・フェスでの歴史的なステージで用いたギターはストラトキャスターでした。ジミ・ヘンドリックスはモンタレーでストラトを燃やしましたし、ビートルズ、ラモーンズ、スティーヴィー・レイ・ボーン、ニルヴァーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど、各世代のミュージシャンに愛用されてきました。Fenderはギター・ベース・アンプなど、ミュージシャンがベストなパフォーマンスを発揮する手助けをする製品を提供し続けてきたのです。そういった意味で、今回このイヤホンを手掛けたことは非常に自然な流れでした。
一方で、Fender製である以上、だれも真似できない、だれもやっていないベストな音と装着感を兼ね備えたイヤーモニターを作りたいと考えていました。パフォーマンス、クリエイティブ、エクスペリエンスの3つのカテゴリーに相応しく、Fenderにしかできない革新性も備えた製品を世に送り出したいと考えたのです。
―― そして2015年にAurisonicsを買収し、その技術をあわせて製品開発を行ったのですね。デールさんに質問です。Fenderブランドに合流したのは、どんな考えからだったのでしょう?
デール氏:Aurisonicsは日本ではコンシューマー向け製品だけでしたが、アメリカではプロミュージシャン向けモデルも用意していました。昨年10月にFenderから連絡がありまして、そのときに色々考えるところはあったのですが、Fenderという数々の著名ミュージシャンに製品提供しているブランドと協業することに対して「NO」と言う理由はありませんでした。
―― Fenderブランドになったことで、製品づくりがこれまでと変わったところはあるのでしょうか?
デール氏:Aurisonicsの技術とFenderの技術を合わせることで、より高いレベルでのものづくりができるようになりましたね。たとえばAurisonicsのイヤホンは3Dプリンターを使った精密なハウジングを特徴のひとつにしていましたが、こちらにFenderの生産管理/技術のノウハウを活用することで、より沢山の製品を作れるようになりました。外観の塗装も、Fenderのギター塗装を踏襲した美しい仕上がりです。
しかし、ナッシュビルの工場から「Made in USA」のものづくりをしている点はこれまでと変わりません。機械を使わずひとつひとつ手で作られています。全く接着材を使わず組み立てているので、修理もしやすいですし仕上がりもきれいになります。出荷の際も、ひとつひとつ目視と試聴でチェックし、私が意図した性能でみなさんにお届けできるようにしています。確認は3回ずつ行っているので、品質管理は万全です。シリアルナンバーも入っていますので、「お客様専用イヤホン」という雰囲気をより味わっていただけると思います。
新モデルの鍵となる「ポート」の詳細とは?
―― 今回ラインナップされる5モデルについて教えてください。
―― 楽器メーカーとして有名なFenderブランドがイヤホンに参入するというニュースは、日本のファンにも大きな驚きと期待をもって受けとめられました。何故参入を決めたのでしょうか?
ジム氏:Fenderサウンドはロックンロールの基礎を築きました。創始者レオ・フェンダーがデザインしたギターやアンプがあったからこそ、ロックンロールが生まれたと言えるでしょう。バディ・ホリーはテレキャスターを使い、ボブ・ディランが1965年ニューポート・フォーク・フェスでの歴史的なステージで用いたギターはストラトキャスターでした。ジミ・ヘンドリックスはモンタレーでストラトを燃やしましたし、ビートルズ、ラモーンズ、スティーヴィー・レイ・ボーン、ニルヴァーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど、各世代のミュージシャンに愛用されてきました。Fenderはギター・ベース・アンプなど、ミュージシャンがベストなパフォーマンスを発揮する手助けをする製品を提供し続けてきたのです。そういった意味で、今回このイヤホンを手掛けたことは非常に自然な流れでした。
一方で、Fender製である以上、だれも真似できない、だれもやっていないベストな音と装着感を兼ね備えたイヤーモニターを作りたいと考えていました。パフォーマンス、クリエイティブ、エクスペリエンスの3つのカテゴリーに相応しく、Fenderにしかできない革新性も備えた製品を世に送り出したいと考えたのです。
―― そして2015年にAurisonicsを買収し、その技術をあわせて製品開発を行ったのですね。デールさんに質問です。Fenderブランドに合流したのは、どんな考えからだったのでしょう?
デール氏:Aurisonicsは日本ではコンシューマー向け製品だけでしたが、アメリカではプロミュージシャン向けモデルも用意していました。昨年10月にFenderから連絡がありまして、そのときに色々考えるところはあったのですが、Fenderという数々の著名ミュージシャンに製品提供しているブランドと協業することに対して「NO」と言う理由はありませんでした。
―― Fenderブランドになったことで、製品づくりがこれまでと変わったところはあるのでしょうか?
デール氏:Aurisonicsの技術とFenderの技術を合わせることで、より高いレベルでのものづくりができるようになりましたね。たとえばAurisonicsのイヤホンは3Dプリンターを使った精密なハウジングを特徴のひとつにしていましたが、こちらにFenderの生産管理/技術のノウハウを活用することで、より沢山の製品を作れるようになりました。外観の塗装も、Fenderのギター塗装を踏襲した美しい仕上がりです。
しかし、ナッシュビルの工場から「Made in USA」のものづくりをしている点はこれまでと変わりません。機械を使わずひとつひとつ手で作られています。全く接着材を使わず組み立てているので、修理もしやすいですし仕上がりもきれいになります。出荷の際も、ひとつひとつ目視と試聴でチェックし、私が意図した性能でみなさんにお届けできるようにしています。確認は3回ずつ行っているので、品質管理は万全です。シリアルナンバーも入っていますので、「お客様専用イヤホン」という雰囲気をより味わっていただけると思います。
新モデルの鍵となる「ポート」の詳細とは?
―― 今回ラインナップされる5モデルについて教えてください。
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