6年ぶりにリニューアルした新シリーズをさっそくチェック
<IFA>ゼンハイザーの新「HD500」ファーストインプレッション & 開発者インタビュー!
ゼンハイザーがIFA2016の会場に出展する製品の中で、非常に高い関心を集めているのがハイエンドヘッドホンの「HD500」シリーズだ。ブースで新製品の開発を担当したクリスチャン・アーン氏に製品のポイントをうかがった。
HD500シリーズは2010年の現行機種発売以来、実に6年ぶりのアップデートになる。「HD800」「HD700」をはじめとするオーディオファイル向けヘッドホンのエッセンスを持ちながら、より軽快なリスニングスタイルで音楽を楽しめるヘッドホンであることが大きな特長だ。
既報のとおり、シリーズにはトップの「HD 599」(249ユーロ)から、「HD 579」(199ユーロ)、密閉型の「HD 569」、エントリーの「HD 559」まで4つの製品が並ぶ。ヨーロッパでの発売は9月。
最上位の「HD 599」はアイボリーにブラウンをコンビにして、表側にシルバーのリングとゼンハイザーロゴを配置。現行モデルの「HD 598」のルックスを踏襲しながら、イヤーカップのアイボリー色のパーツを光に当てて傾けるとキラキラとした光沢が加えられていたり、全体に艶やかさがアップした印象だ。
ハウジングは開放型。ゼンハイザーがアイルランドで設計したSYS38ドライバーユニットを搭載する。再生周波数帯域は12Hz〜38.5kHz、インピーダンスは50Ω。HD 598からスペック上の変更はない。ケーブルは着脱式で2.5mmのピンを採用している。
会場で本機のサウンドを試聴した。あいにくIFA会場が賑やかだったため本機のパフォーマンスが十分に発揮できる環境ではなかったが、HD 598の見通しの良さと広がり感、タイトでキレのある低域をしっかりと継承しているようだ。
ベロアのような質感のイヤーパッドも、クッション素材を見直したことにより装着感を高めているそうだ。同社では新デザインのコンセプトを「Ergonomic acoustic refinement(E.A.R.)」と名付けている。
ゼンハイザーのアーン氏は「HD500シリーズのアップデートに対する声は絶えず寄せられていた」という。特に最上位モデルについては、カジュアルなスタイルでありながら、しっかりと音楽に入り込んで聴けるヘッドホンとして愛用するユーザーが多く、ドイツ国内でも根強いファンが多くいるのだという。
今回はHD500のサウンドを、アウトドアでも音漏れやノイズの飛び込みを気にせず味わいたいという期待が多く寄せられたこともあり、シリーズとして初めて密閉型のモデルにもチャレンジした。「HD 569」がそのモデルだ。
「HD500シリーズの持つ豊かなサウンドステージをそのままに、密閉型のハウジングで再現するために多くの開発時間を割きました。聴感上のバランスを整えながら、印象深い低音域の再生にも気を配っています」(アーン氏)
シリーズが共有するオーバル型のイヤーカップと、カラーをブラックに統一して精悍な印象を持たせた。ヘッドホンの存在を感じさせないほど、自然な音楽リスニングをユーザーに楽しませようとするゼンハイザーの高品位を追求する思想が活きているのだろう。
サウンドは中高域の解像感が鮮明で分解能が高い。音の粒立ちや立体感にも優れている。開放型ヘッドホンで聴いているようなほぐれの良さと、爽やかさを残す余韻を特徴としているようだ。
本機は新しいHD500シリーズの中で唯一リモコン付きケーブルも付属してくる。ゼンハイザーのプレミアムサウンドを、アウトドアも含めて様々な場所で楽しめるヘッドホンの日本上陸を期待して待ちたい。
HD500シリーズは2010年の現行機種発売以来、実に6年ぶりのアップデートになる。「HD800」「HD700」をはじめとするオーディオファイル向けヘッドホンのエッセンスを持ちながら、より軽快なリスニングスタイルで音楽を楽しめるヘッドホンであることが大きな特長だ。
既報のとおり、シリーズにはトップの「HD 599」(249ユーロ)から、「HD 579」(199ユーロ)、密閉型の「HD 569」、エントリーの「HD 559」まで4つの製品が並ぶ。ヨーロッパでの発売は9月。
最上位の「HD 599」はアイボリーにブラウンをコンビにして、表側にシルバーのリングとゼンハイザーロゴを配置。現行モデルの「HD 598」のルックスを踏襲しながら、イヤーカップのアイボリー色のパーツを光に当てて傾けるとキラキラとした光沢が加えられていたり、全体に艶やかさがアップした印象だ。
ハウジングは開放型。ゼンハイザーがアイルランドで設計したSYS38ドライバーユニットを搭載する。再生周波数帯域は12Hz〜38.5kHz、インピーダンスは50Ω。HD 598からスペック上の変更はない。ケーブルは着脱式で2.5mmのピンを採用している。
会場で本機のサウンドを試聴した。あいにくIFA会場が賑やかだったため本機のパフォーマンスが十分に発揮できる環境ではなかったが、HD 598の見通しの良さと広がり感、タイトでキレのある低域をしっかりと継承しているようだ。
ベロアのような質感のイヤーパッドも、クッション素材を見直したことにより装着感を高めているそうだ。同社では新デザインのコンセプトを「Ergonomic acoustic refinement(E.A.R.)」と名付けている。
ゼンハイザーのアーン氏は「HD500シリーズのアップデートに対する声は絶えず寄せられていた」という。特に最上位モデルについては、カジュアルなスタイルでありながら、しっかりと音楽に入り込んで聴けるヘッドホンとして愛用するユーザーが多く、ドイツ国内でも根強いファンが多くいるのだという。
今回はHD500のサウンドを、アウトドアでも音漏れやノイズの飛び込みを気にせず味わいたいという期待が多く寄せられたこともあり、シリーズとして初めて密閉型のモデルにもチャレンジした。「HD 569」がそのモデルだ。
「HD500シリーズの持つ豊かなサウンドステージをそのままに、密閉型のハウジングで再現するために多くの開発時間を割きました。聴感上のバランスを整えながら、印象深い低音域の再生にも気を配っています」(アーン氏)
シリーズが共有するオーバル型のイヤーカップと、カラーをブラックに統一して精悍な印象を持たせた。ヘッドホンの存在を感じさせないほど、自然な音楽リスニングをユーザーに楽しませようとするゼンハイザーの高品位を追求する思想が活きているのだろう。
サウンドは中高域の解像感が鮮明で分解能が高い。音の粒立ちや立体感にも優れている。開放型ヘッドホンで聴いているようなほぐれの良さと、爽やかさを残す余韻を特徴としているようだ。
本機は新しいHD500シリーズの中で唯一リモコン付きケーブルも付属してくる。ゼンハイザーのプレミアムサウンドを、アウトドアも含めて様々な場所で楽しめるヘッドホンの日本上陸を期待して待ちたい。