「Senka21」トップインタビュー
<新春インタビュー>オーディオ協会 校條会長が語る「ハイレゾ推進」と「OTOTEN」のこれから
■お客様の体感の場を充実させていく
ーー これらを踏まえた、次回の音展が期待されますね。
校條氏 ここ2年ほどアナログレコードやプレーヤーが市場で受け入れられていますが、これを音展でもどんどんやってみてはと思っています。レコード会社やエンジニアの方々には、話を進めています。LPレコードのジャケットなども見せて、レコードを「見せる!聴かせる!」
機会をつくっていく。
それから、オーディオのアクセサリーコーナーをつくること。アクセサリーのちょっとした知識を、どんどんお伝えしてさしあげる。ケーブルを替えたり、インシュレーターを使ったりするとなぜ音がよくなるのかといった基本的なことを、評論家の方々の受け売りではなく、お客様自らが体感しながら納得できるように。「今さら」と思われがちですが、きめの細かいことをメーカーの技術者自身が直接、お客様に語りかけることからやることが重要です。
また、最近の若い方たちが何を聴いているのかといいますと、ゲーム音楽やアニソンなのですね。DJも人気です。若い方といっても子ども達でなく30代の大人達。すでに大人の新しい音楽として、これらのジャンルが大きくなっている。そういうものをどんどん取り入れたら面白いですね。ゲームメーカーさんからもハイレゾをやりたいという声をいただきました。
そして最近の若い方たちは、プロDJの機器を欲しがるといいます。音がいいとのことです。ゲーム音楽を聴いている方々にとって、ハイファイの機器ではなく、興味はそちらのベクトルなのです。世界で活躍するDJの方々の世界が広がっているのに、我々業界がそれをマークしていない。もう若い方の世界と業界との価値観が乖離しているわけです。ですからそこも、音展のテーマとしなければならないでしょうね。
文化は多様性があるものです。音楽を生で聴く、再生して聴く。家で聴く、屋外で聴く。ハイレゾがあり、ストリーミングがあり、アナログがある。クラシックがありポップスがあり、アニソンがある。多様性の中で成熟すれば、オーディオは文化としてもっともっと素晴らしいものになるはずです。そして「OTOTEN」ばかりでなく、全国エリアの「オーディオフェア」や専門店イベントともコラボして、お客様の体感の場を充実させる方策を進めていきます。
ーー 2018年の活動も、おおいに期待しております。本日はありがとうございました。
本記事は『Senka 21』2018年2月号からの転載です。Senka 21の詳細はこちら
ーー これらを踏まえた、次回の音展が期待されますね。
校條氏 ここ2年ほどアナログレコードやプレーヤーが市場で受け入れられていますが、これを音展でもどんどんやってみてはと思っています。レコード会社やエンジニアの方々には、話を進めています。LPレコードのジャケットなども見せて、レコードを「見せる!聴かせる!」
機会をつくっていく。
それから、オーディオのアクセサリーコーナーをつくること。アクセサリーのちょっとした知識を、どんどんお伝えしてさしあげる。ケーブルを替えたり、インシュレーターを使ったりするとなぜ音がよくなるのかといった基本的なことを、評論家の方々の受け売りではなく、お客様自らが体感しながら納得できるように。「今さら」と思われがちですが、きめの細かいことをメーカーの技術者自身が直接、お客様に語りかけることからやることが重要です。
また、最近の若い方たちが何を聴いているのかといいますと、ゲーム音楽やアニソンなのですね。DJも人気です。若い方といっても子ども達でなく30代の大人達。すでに大人の新しい音楽として、これらのジャンルが大きくなっている。そういうものをどんどん取り入れたら面白いですね。ゲームメーカーさんからもハイレゾをやりたいという声をいただきました。
そして最近の若い方たちは、プロDJの機器を欲しがるといいます。音がいいとのことです。ゲーム音楽を聴いている方々にとって、ハイファイの機器ではなく、興味はそちらのベクトルなのです。世界で活躍するDJの方々の世界が広がっているのに、我々業界がそれをマークしていない。もう若い方の世界と業界との価値観が乖離しているわけです。ですからそこも、音展のテーマとしなければならないでしょうね。
文化は多様性があるものです。音楽を生で聴く、再生して聴く。家で聴く、屋外で聴く。ハイレゾがあり、ストリーミングがあり、アナログがある。クラシックがありポップスがあり、アニソンがある。多様性の中で成熟すれば、オーディオは文化としてもっともっと素晴らしいものになるはずです。そして「OTOTEN」ばかりでなく、全国エリアの「オーディオフェア」や専門店イベントともコラボして、お客様の体感の場を充実させる方策を進めていきます。
ーー 2018年の活動も、おおいに期待しております。本日はありがとうございました。
本記事は『Senka 21』2018年2月号からの転載です。Senka 21の詳細はこちら