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PR森元氏のPerL Pro使いこなし術も紹介

卓越したパーソナライズ機能に驚愕。レコーディングエンジニア・森元浩二.氏がデノン「PerL Pro」を使う理由とは

公開日 2024/01/29 06:40 編集部:杉山康介
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取材は森元氏が所属するレコーディングスタジオ「prime sound studio form」にて行った
音のプロ、森元浩二.さんはPerL Proをこう使う

ーーここからは森元さんのPerL Pro使いこなし術についても伺っていきたいと思います。先ほど「EQ機能があるからPerL Proを選んだ」とおっしゃっていましたが、EQも普段から積極的に使われているわけですよね。

森元:EQは使わないに越したことは無いのですが、低域はパーソナライズ補正はかかりません。パーソナライズ後は、まず低域感を調整して、それに対して高域を±1dBぐらいで微調整します。

ーー森元さんの場合、まずは全帯域を最小に下げて、上げながら調整していくのですね。

森元:アプリなので、EQをいじって音が変わるまで少し遅延があるんですよね。それがあるから難しいんですよ。なのでこの場合、僕は一度全部下げちゃった方が分かりやすいですね。周波数の低い方から上げて組み上げていく感じです。

それが出来るのは “自分の狙っている音”が頭の中にあるからです。リファレンスはもう何千回と聴いていて細部まで把握しているので難なく出来ます。PeaL ProはEQで微調整をすると、ほんとスタジオモニターみたいな音がします。でもイヤホンなので、他の人のを調整してあげることも、調整方法を教えてあげることもできないんですよね。 それが残念です。

森元氏はまず全帯域を最低に下げて、上げながらベストな状態に合わせていくという

田中:ちなみに、パーソナライズはどのくらいの頻度で行われてますか?

森元:しょっちゅうしてます。体調や耳へのはまり具合でも違ってきますので、音を聴いてダメだったら都度パーソナライズし直しますね。もう毎回に近いかもしれません。……ちょっと気になっていたのですが、EQって何種類か記憶させられませんか? 例えば静かな部屋用、電車の中用など、何個かEQ作って呼び出せたら便利だと思うのですが。

田中:まさに今、PerL次期モデルの開発をするにあたってアイディアを募集しているところでして、貴重なご意見いただきありがとうございます。アプリならアップデートでの対応も可能ですので、早速持ち帰らせていただきます。

森元:あと、付属のイヤーピースだと装着が難しくて、すぐに落ちちゃうんです。ステムは楕円形なのにイヤーピースの軸は正円だからはめづらいし……なので僕は、コンプライの「TWo-220-C」を使っています。

ーーコンプライの“TWoシリーズ”は軸が楕円形ですから、PerLシリーズに付属のイヤーピースよりもマッチしますね。さらにご自分で改造を加えているわけですか。

ニッパーで軸を切り、長さを調整

森元:そうですね。デフォルトのままだとちょっとだけ長いので、まず裏側から軸の部分をちょっとだけニッパーで切ります。2、3mmくらいかな? そしてゴミの混入を防ぐためのネットも切っちゃいます。PerL Proは音を出すだけではなく、マイクで耳からの微弱な反射音を拾って測定、パーソナライズしますから、イヤーピースの長さやネットが測定に影響するので、調整をして使います。

PerL Proは音楽のプロに使ってほしいので、知り合いにもたくさん試してもらったりしているのですが、純正イヤーピースだと、どうしても装着できない人がいたりするんですよね。素晴らしいイヤホンなので、そのあたりの改良をぜひお願いします。

田中:森元さんきっかけで購入いただいた方もいらっしゃるそうで、ご協力いただきありがとうございます(笑)。イヤーピースはお客様からもご意見いただいておりまして、森元さんのご意見もあわせて次期モデル開発の参考にさせていただきます!

編注:本項で紹介したイヤーチップの改造はメーカーの想定する用途とは異なります。実際に行う際は自己責任のもとでお願いいたします。

(協力:ディーアンドエムホールディングス)

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