ケーブルブランド探訪記(ACROLINK編 その9「6N-A2110U」)
「6N-A2110U」 ¥21,000(1mペア) |
同モデルはホット側、コールド側を共に同じ材質・構造のケーブルを使用した2芯構造とし、その外側にシールド部を設置させ、信号に対してすべてを同じ条件にしたインターコネクトケーブルである。
導体はもちろん同社独自の高純度ストレスフリー6N 99.99997% Cuであり、これをツイスト構造とすることによってノイズレベルを一段と低減化している。
シースには高価であるが、現在入手しうる最高の素材である高分子ポリオフィレン系の新素材を採用することで、旧モデルで採用したPVC素材に比べ約1/4の極めて優れた低誘電率特性を誇っている。
RCAプラグは通常は三宝伸銅製特許素材エコブラスを高精度に削り出し、24K厚メッキ加工で仕上げられ、ハイスピード&ハイレスポンスで高解像なサウンドを引き出す要素となっている。また、今回はノイトリック社製金メッキ端子を採用したオーディオバランスケーブル「6N-A2110UXLR」もラインナップされている。
なお、同モデルは11月21日より好評発売中の『オーディオアクセサリー111号』の特集「XLRオーディオケーブル47モデル試聴」の中で林正儀氏による評論を掲載しているので、こちらもご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●アクロリンクのプロフィール
アクロリンクケーブルの大きな特徴は導体に6NCuを採用している点にある。銅生産の大手である日本工業(株)(現・日鉱マテリアルズ社)が1985年に研究開発に着手し、1987年に量産化に成功。1989年にはアクロテックの処女作として「6N-1010」を発売し、全世界で生産終了までに30万km以上の販売実績を誇った。なお、同モデルはアクロリンク「6N-A1010U」として引き継がれている。
このアクロリンクブランドでも、独自のストレスフリー6N銅導体を継承しつつ、シースや絶縁体には高分子ポリオレフィン系の新素材を採用した。この新素材の特製は誘電率が低くいため静電容量が極めて少ない。さらに、この素材は結晶構造を持つ数少ない新素材であるために、成分によって振動をコントロールすることができるというメリットを持つ優れた素材である。
また、プラグも素材に黄銅合金エゴプラスを採用することで一新された。同素材は三宝伸銅工業(株)が世界に先駆けて開発した鉛を含まず切削性・鍛造性・耐食性・強度のすべてに優れた理想的な特許素材である。
このようにして生まれ変わったアクロリンクのラインナップはさらに、ストレスフリー7N銅を採用した新シリーズ「MEXCELシリーズ」を誕生させることとなる。
●製品のお問い合わせ先:
株式会社アクロジャパン
TEL:03(5369)2474
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