<高橋敦のTIAS2006>魅力のオールインワン&コンパクト機に注目

公開日 2006/10/21 16:39
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既報の通り、ユキムブースで展示・デモされているAURAのオールインワンシステム「note」が注目を集めているが、今回は他にも各ブース/ブランドにて、オールインワンシステムやコンパクトシステムが多数展示されている。

オールインワン・コンパクトシステムは、現時点での導入のしやすさもあるが、いずれ例えば寝室用に転用したりお子さんに譲ったりと、将来的な使い回しのよさも魅力である。見た目のおしゃれさは購入時の家人の説得にも好材料だ。


周囲が映り込むことで国際フォーラムの会場にもアンティーク家具の上にも溶け込むというのもポイント
まずはやはりそのAURA「note」だが、概要・機能的なところは既報(関連ニュース)の通り。そしてその筐体の美しさは写真の通り…と言いたいところだが、鏡面仕上げとアクリルトップの輝きや映り込みの美しさは写真に収めるのが難しく、実物を見てもらうしかない。

ELACのコンパクトスピーカーと組み合わせての音もなかなか。往年の名機「VA-50」からそのまま受け継いだアンプ部は、担当の方が「“いまどき”MOS-FETシングルプッシュプル」と強調するほどある意味で懐古的なものだが、しかしDACなど周辺回路は最新。音は古臭くない。かといって今時のクリアさとはやはり異なり、程よい味わいを残すといった感じだろうか。


ARCAM「Solo」

LINN「CLASSIK MUSIC」
ARCAM(デノンラボ)とLINN(リンジャパン)もオールインワン機をラインナップしており、今回も展示している。共にCD・FM/AM・アンプという構成の製品だ。

こちらは機能的にも外観的にもnoteほど独特な製品ではなく、両社の流れに沿った中でのベーシックなオールインワン機である。今回音は聴けなかったが、両者それぞれの方向性やクオリティは維持されていると考えてよいだろう。


こちらも新製品「SC-CX303」との組み合わせで展示されている
オールインワンではないがコンパクトシステムとして注目を集めているのが、先日発表されたばかりのデノンのFM/AM搭載プリメイン「PMA-CX3」とプレイヤー「DCD-CX3」の「CX」シリーズ。

形状のみならず、仕上げや色合いなど、国産機としては確かに今までになかったタイプだ。デザインにもヨーロピアンテイストを導入している最近のデノンスピーカー製品と並べても、違和感がない。


PRIMOシリーズ、左から「CD VT」「CENT VT」「CD」「SETTANTA」。「VT」型番は真空管採用機

ENIGMA。PRIMOシリーズと同じくスリムな横幅のまま、厚みが増している
コンパクトシステムといえばAUDIO ANALOGUEの「PRIMO」シリーズ。ナスペックブースに全製品が勢揃いしている。こちらはこれ以上削りようがないというシンプルなデザインだ。

オールインワンタイプの「ENIGMA」も並べられている。プリ部に6DJ8真空管、パワー部にはハイエンドでの採用例も多いパワーICを採用したハイブリッド構成。電源部も贅沢な仕様になっており、PRIMOシリーズに劣らぬ魅力を放っている。

(高橋 敦)

TIAS2006report

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