オールアルニコ・マグネット採用の最上位機
クリプトン、“Vigore”シリーズのフロア型スピーカーシステム「KX-1000P」を発売
(株)クリプトンは、同社の“Vigore”シリーズ最上位モデルとして、3ウェイ4スピーカー密閉型のスピーカーシステム「KX-1000P」を6月上旬に発売する。価格はペアで税込997,500円。
本製品は今年2月に開催されたA&Vフェスタ2009のクリプトンブースでもお披露目された新製品(関連ニュース)。今回その詳細が正式にリリースされる運びとなった。同社が2005年に発売したスピーカーシステム「KX-3シリーズ」のノウハウを継承し、“Made in Japanの銘機づくり”というコンセプトのもとに完成された新フラグシップモデルだ。
構成は3ウェイ4スピーカーの密閉フロア型。本体は防磁仕様。ユニットは35mmピュアシルク・リングダイアフラムトゥイーター、170mクルトミューラーコーンを用いたウーファー、およびスーパー・ツインドライブウーファーを搭載する。すべてのユニットには優れたトランジェント特性と音質に定評のあるアルニコ・マグネット壷型磁気回路が採用されている点も特徴だ。
高域再生用には新開発の砲弾型イコライザー付のピュアシルク35mmリングダイアフラム・トゥイーターを搭載する。KX-3シリーズで使われていた25mmピュアシルクソフトドームを変更し、新トゥイーターの搭載により35Hz〜40kHzというより広範な再生帯域を獲得している。
中低域には新開発のクルトミューラーコーン搭載170mmミッドウーファーを採用。KX-3からエッジ、およびダンパーなどを変更することで低域再生限界を下げ、スーパーウーファーとサウンドのつながりも高めている。また低域再生用に170mmのツインドライブ・スーパーウーファーを搭載する。コーン紙はクルトミューラー、ボイスコイルはエッジワイズのロングトラベルボイスコイルを採用。ツインドライブ方式とすることで、250mmの大口径スーパーウーファーに匹敵する放射面積を実現し、迫力あるサウンドと、優れたトランジェント特性を兼ね備えた低域再生能力を持たせている。
エンクロージャー内部は上方の2ウェイ部と下方のスーパーウーファー部が密閉方式で2分割された構造を採用。それぞれはバイワイヤリング端子の採用により、ジャンパーケーブルで互いを接続している。ツインアンプドライブやバイワイヤリングで駆動することで、さらなる高音質再生も可能になる。外装は針葉樹系高密度18mm厚パーチクルボードの高剛性密閉型エンクロージャーに、オール天然材突き板高級ピアノ塗装で6面を仕上げている。内部にはウールの低密度フェルトと、同社独自開発の吸音フェルト“ミスティックホワイト”をハイブリッドで用い、制動特性を調整。ここにおいても低域再生とトランジェントの向上を実現している。
上方2ウェイ側のデバイディングネットワークは歪を極小まで抑えるため、抵抗値の低い直径1.2mmの空芯コイルと、ケース入りのピッチ材で振動を抑えた低損失メタライズドフィルムコンデンサーなどのネットワーク素子を採用。トゥイーターとミッドウーファーとのインピーダンスマッチを図るとともに、新設計のクロスオーバー周波数に変更し、音質の見直しを行っている。さらに豊かな低域再生を実現するため、ミッドウーファーとスーパーウーファーのデバイディングネットワークには低損失メタライズドマイラーコンデンサーと、低抵抗積層ケイ素鋼コア入りコイルを配置。クロスオーバー周波数を150Hzに設定している。すべての内部配線材にはモニター社のOFC(ブラック&ホワイト)を採用。金メッキ端子など厳選した部品を用いるとともに、素子間の結線はハンダフリーのかしめ方式としている。
スピーカー本体はスピーカーベースと対で設計されており、本体に装着する真鍮スパイクと鉄球サンド封入の重量級インシュレータ付スピーカーベースの組み合わせにより、最大の振動遮断効果を発揮する仕組みを採用している。この本体構造を採用することにより、豊かな低音と優れたSNが実現されているという。
サランネットは高域透過特性にも優れる西陣絹織を素材に採用。トゥイーターの高域特性を損なうことなく、高級ピアノフィニッシュのエンクロージャーとのデザインマッチも実現している。
同社が開催した新製品「KX-1000P」の発表会には、スピーカー製品の開発を指揮する技術開発室室長の渡邉勝氏が出席し、新製品開発の背景を語った。同社初のスピーカー製品となった“KX-3シリーズ”の好評を背景に、「2ウェイスピーカーの成功を糧に、徹底してハイクオリティにこだわったフラグシップを開発したいと考えた。またCDよりも高音質な配信系の音楽コンテンツも台頭してきたため、新しいオーディオの時代に実力を発揮できるスピーカーづくりが今回のモデルの目標だった」と渡邉氏は語る。完成した新製品については「伝統の熟練技術と先進技術が融合した自信作」と胸を張る渡邉氏だ。
【問い合わせ先】
(株)クリプトン
TEL/03-3353-5017
本製品は今年2月に開催されたA&Vフェスタ2009のクリプトンブースでもお披露目された新製品(関連ニュース)。今回その詳細が正式にリリースされる運びとなった。同社が2005年に発売したスピーカーシステム「KX-3シリーズ」のノウハウを継承し、“Made in Japanの銘機づくり”というコンセプトのもとに完成された新フラグシップモデルだ。
構成は3ウェイ4スピーカーの密閉フロア型。本体は防磁仕様。ユニットは35mmピュアシルク・リングダイアフラムトゥイーター、170mクルトミューラーコーンを用いたウーファー、およびスーパー・ツインドライブウーファーを搭載する。すべてのユニットには優れたトランジェント特性と音質に定評のあるアルニコ・マグネット壷型磁気回路が採用されている点も特徴だ。
高域再生用には新開発の砲弾型イコライザー付のピュアシルク35mmリングダイアフラム・トゥイーターを搭載する。KX-3シリーズで使われていた25mmピュアシルクソフトドームを変更し、新トゥイーターの搭載により35Hz〜40kHzというより広範な再生帯域を獲得している。
中低域には新開発のクルトミューラーコーン搭載170mmミッドウーファーを採用。KX-3からエッジ、およびダンパーなどを変更することで低域再生限界を下げ、スーパーウーファーとサウンドのつながりも高めている。また低域再生用に170mmのツインドライブ・スーパーウーファーを搭載する。コーン紙はクルトミューラー、ボイスコイルはエッジワイズのロングトラベルボイスコイルを採用。ツインドライブ方式とすることで、250mmの大口径スーパーウーファーに匹敵する放射面積を実現し、迫力あるサウンドと、優れたトランジェント特性を兼ね備えた低域再生能力を持たせている。
エンクロージャー内部は上方の2ウェイ部と下方のスーパーウーファー部が密閉方式で2分割された構造を採用。それぞれはバイワイヤリング端子の採用により、ジャンパーケーブルで互いを接続している。ツインアンプドライブやバイワイヤリングで駆動することで、さらなる高音質再生も可能になる。外装は針葉樹系高密度18mm厚パーチクルボードの高剛性密閉型エンクロージャーに、オール天然材突き板高級ピアノ塗装で6面を仕上げている。内部にはウールの低密度フェルトと、同社独自開発の吸音フェルト“ミスティックホワイト”をハイブリッドで用い、制動特性を調整。ここにおいても低域再生とトランジェントの向上を実現している。
上方2ウェイ側のデバイディングネットワークは歪を極小まで抑えるため、抵抗値の低い直径1.2mmの空芯コイルと、ケース入りのピッチ材で振動を抑えた低損失メタライズドフィルムコンデンサーなどのネットワーク素子を採用。トゥイーターとミッドウーファーとのインピーダンスマッチを図るとともに、新設計のクロスオーバー周波数に変更し、音質の見直しを行っている。さらに豊かな低域再生を実現するため、ミッドウーファーとスーパーウーファーのデバイディングネットワークには低損失メタライズドマイラーコンデンサーと、低抵抗積層ケイ素鋼コア入りコイルを配置。クロスオーバー周波数を150Hzに設定している。すべての内部配線材にはモニター社のOFC(ブラック&ホワイト)を採用。金メッキ端子など厳選した部品を用いるとともに、素子間の結線はハンダフリーのかしめ方式としている。
スピーカー本体はスピーカーベースと対で設計されており、本体に装着する真鍮スパイクと鉄球サンド封入の重量級インシュレータ付スピーカーベースの組み合わせにより、最大の振動遮断効果を発揮する仕組みを採用している。この本体構造を採用することにより、豊かな低音と優れたSNが実現されているという。
サランネットは高域透過特性にも優れる西陣絹織を素材に採用。トゥイーターの高域特性を損なうことなく、高級ピアノフィニッシュのエンクロージャーとのデザインマッチも実現している。
【問い合わせ先】
(株)クリプトン
TEL/03-3353-5017
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