プレーヤーは192kHz/32bit対応
デノン、ベーシックモデル「DCD-1650」「PMA-2000」を“SE”にフルモデルチェンジ
デノンは、プリメインアンプとSACDプレーヤーのベーシックモデルをフルモデルチェンジ。新製品「DCD-1650SE」「PMA-2000SE」として、それぞれ7月下旬から発売する。価格は両機ともに178,500円(税込)。
DCD-1650SEは、プレーヤーの最上位機種「DCD-SX」で初めて搭載されたAdvanced AL32 Processingを搭載。高精度192kHz/32bit DAコンバーターを内蔵し、解像感の高いサウンドを実現している。PMA-2000SEは伝統の「UHC-MOSシングルプッシュプル回路」を踏襲しつつ、コンストラクションの見直しをベースにフルモデルチェンジを行った。27型大径ボリュームをモータードライブ化し、クオリティを下げることなくリモコン対応を実現した。
■DCD-1650SE
上位機種「DCD-SX」の開発で誕生した高音質テクノロジー「Advanced AL32 Processor」を搭載。これまで16bitの階段状でしか出力されなかった音楽信号を、32bit精度の滑らかな波形で再現するハイビット・アップコンバート処理を実現。独自の“Advanced ALPHA Processing”により、44.1kHzのサンプリング信号を16倍にアップサンプリングし、より滑らかな波形を再現する。またフィルタリング動作も適応性を高めて、パルシブな音楽データや高い周波数の連続音に対しても、可聴帯域外の周波数特性をコントロールして最適なアルゴリズムによるフィルタリングを行うことで、より自然な音楽信号の再生を実現している。
また上位機種と同等の性能を持つ高精度192kHz/32bitのDACをチャンネルごとに配置している。DACをマスターとして、クロックを各デバイスへ供給する手法を採用。クロックの生成には発信回路モジュールを用いることで、基板パターン等の影響を抑えた高信頼な高い発信が得られる構造としている。
SACD/CDの再生に対応するドライブは、ディスクを高速回転させた際の振動も抑えられるよう、ドライブモーターをターンテーブルの間近に配置。モーターシャフト長を極めて短く設計し、高速回転にも影響を受けない高寿命のブラシレスモーターを採用している。レーザービームの光軸のズレやターンテーブル、ピックアップメカベースの傾きなど、読み取り精度に影響する様々なメカ的なバラツキを吸収するため、全数スキュー調整(傾き補正)を行い、精度の高い信号再生と再生能力を獲得させている。ドライブ本体は異種素材を組み合わせたハイブリッド構造「S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」を採用している。
デジタル系とアナログ系の電源はトランスから各々独立して搭載する。2トランス構成として、相互におよぼす干渉を排除している。アナログ用トランスにはOFC捲き線を用い、SNやエネルギー感を向上させている。トランスをシャーシへ取り付ける際のベースには振動減衰特性に優れたアルミ材を採用することで、トランスそのものの振動を抑え、各部への影響と外部からの振動も抑制している。スタンバイ用の電源も別トランスとして、制御系のノイズ混入を防いでいる点も本機の特徴だ。
トランスはフットのインシュレーター直近に配置することで、振動をグラウンドへ逃がし、不要な振動の伝搬とノイズ流出を防止する「Direct Mechanical Ground Construction」を採用。さらに新開発のディスクメカにより、低い位置へのメカ配置が可能になったことで、ディスクメカを低重心化し、ディスクの回転による内部的な振動や外部から受ける振動にも強い構造を実現している。また全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground Construction」をベースにトリプルフローティング電源、4層底板構造、鋳鉄インシュレーターなど万全を期している。また全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground」構造をベースにしている。底板は3層、天板は2層の平板構造とし、両方向の共振成分を徹底排除することで高い剛性を確保している。またサイドのパネルも2層構造とし、異種材料を組み合わせて共振を抑制している。ドライブメカは本体のセンターにマウントし、重心を下げ、機器全体のウエイトバランスも最適化している。
本体には同軸・光タイプのデジタル入出力を1系統ずつ装備。本機は単体のDAコンバーターとしても使うことができ、192kHz〜32kHzまでのサンプリング周波数に対応する。またiPodやUSBメモリーに保存したMP3/WMA形式の音楽ファイルが再生できるよう、USB端子も設けられた。ファイルの選択はリモコン操作で行え、ディスプレイにはファイル名などの表示も可能。iPodは接続中に充電も行える。圧縮されたデジタル音源を、再生時に高音質化する「Compressed Audio Restorer」は効果の程度により3段階の設定とOFFが選べる。
さらに高品位な音楽再生のため、ディスプレイとデジタル出力をOFFにするPure Directモードを搭載。ディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をオフにすることにより、オーディオ信号への悪影響を回避し、よりピュアな音楽再生を実現する。
本機使用のパーツはデノンの長年に渡るオーディオプレーヤーの開発を活かし、厳選した高品位パーツを採用。アナログオーディオの出力端子には削りだし金メッキピンジャックを採用している。
■PMA-2000SE
出力段にUHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプル回路を採用。最小単位の増幅素子で通常の3〜10倍の電流供給能力を実現し、高い表現力と出力を実現した。
プリアンプ部と出力段の電源は分離設計とし、小信号を扱うプリアンプ部の解像度を高めている。整流用には大電流型ショットキー・バリア・ダイオードを採用し、低ノイズ特性と高速動作によるハイパワーと優れた表現力を獲得させている。電源コンデンサーには新開発のオーディオ用大容量ブロック型コンデンサーを搭載する。
防振構造は「DIRECT MECHANICAL GROUND」を採用し、振動が音質に与える悪影響を徹底排除。振動の発生源となるパワートランスの取り付けは複数の制振材を用いてフローティングしている。ラジエーターは弾性材とラジエータースタビライザーによりダンプし、フットの間近に直付けすることにより、パワートランスなど他の震動源との干渉を抑え込んでいる。
筐体内部には各回路の相互干渉やノイズの流入を抑え、高音質を実現するためにパワーアンプブロックをL/R対称に配置したツインモノラル構成としている。さらに信号レベルの異なる回路も分離して遮蔽を徹底し、厚さ1.6mmの鋼板を使用した6ブロック・セパレーテッド構造を採用する。またパワーアンプブロックの取付けを強化し、低重心化を徹底。各ブロック間の干渉による音質への影響を排除し、優れた再生能力を実現している。
2つのトランスを並列接続することで、電気・磁気特性を改善。また、お互いの磁気の影響を互いにキャンセルする「L.C.(Leakage Canceling)マウント・ツイン・トランス」方式を採用する。ボリューム回路、トーン回路、パワーアンプ回路の各々を見直すことにより、実使用時の再生周波数の上限を100kHzまで確保している。
信号経路はシンプル&ストレート化を徹底。信号の引き回しを最小限の経路とし、回路間における信号劣化を防いでいる。また増幅段では信号増幅の基準となるグランド回路に流入するノイズを低減し、グランド電位の安定化を図っている。
ボリュームは本機のクラスとしては贅沢な27型大径ボリュームを電動モータードライブ化して採用。リモコンはデノンのCDプレーヤーの操作にも対応する。
背面端子部には他のプリアンプから本機のパワーアンプにダイレクトに入力できるパワーアンプダイレクト端子を搭載。本機能はフロントパネルにあるスイッチでON/OFFの切り替えが可能だ。他のパワーアンプやサブウーファーとの接続にも便利なプリアウト端子も装備する。
初段階路にはローノイズFETを採用した高性能フォノイコライザーも搭載。バックパネルのスイッチを切り換えてMM/MCカートリッジの両方に対応する。内部配線にはOFCを採用するほか、フィルムコンデンサー、電解コンデンサー、抵抗器など、いずれも厳選した高音質パーツを用いている。CD入力、フォノ端子には金メッキピンジャックを装備する。
【問い合わせ先】
デノン
TEL/03-6731-5540
DCD-1650SEは、プレーヤーの最上位機種「DCD-SX」で初めて搭載されたAdvanced AL32 Processingを搭載。高精度192kHz/32bit DAコンバーターを内蔵し、解像感の高いサウンドを実現している。PMA-2000SEは伝統の「UHC-MOSシングルプッシュプル回路」を踏襲しつつ、コンストラクションの見直しをベースにフルモデルチェンジを行った。27型大径ボリュームをモータードライブ化し、クオリティを下げることなくリモコン対応を実現した。
■DCD-1650SE
上位機種「DCD-SX」の開発で誕生した高音質テクノロジー「Advanced AL32 Processor」を搭載。これまで16bitの階段状でしか出力されなかった音楽信号を、32bit精度の滑らかな波形で再現するハイビット・アップコンバート処理を実現。独自の“Advanced ALPHA Processing”により、44.1kHzのサンプリング信号を16倍にアップサンプリングし、より滑らかな波形を再現する。またフィルタリング動作も適応性を高めて、パルシブな音楽データや高い周波数の連続音に対しても、可聴帯域外の周波数特性をコントロールして最適なアルゴリズムによるフィルタリングを行うことで、より自然な音楽信号の再生を実現している。
また上位機種と同等の性能を持つ高精度192kHz/32bitのDACをチャンネルごとに配置している。DACをマスターとして、クロックを各デバイスへ供給する手法を採用。クロックの生成には発信回路モジュールを用いることで、基板パターン等の影響を抑えた高信頼な高い発信が得られる構造としている。
SACD/CDの再生に対応するドライブは、ディスクを高速回転させた際の振動も抑えられるよう、ドライブモーターをターンテーブルの間近に配置。モーターシャフト長を極めて短く設計し、高速回転にも影響を受けない高寿命のブラシレスモーターを採用している。レーザービームの光軸のズレやターンテーブル、ピックアップメカベースの傾きなど、読み取り精度に影響する様々なメカ的なバラツキを吸収するため、全数スキュー調整(傾き補正)を行い、精度の高い信号再生と再生能力を獲得させている。ドライブ本体は異種素材を組み合わせたハイブリッド構造「S.V.H(Suppress Vibration Hibrid)メカニズム」を採用している。
デジタル系とアナログ系の電源はトランスから各々独立して搭載する。2トランス構成として、相互におよぼす干渉を排除している。アナログ用トランスにはOFC捲き線を用い、SNやエネルギー感を向上させている。トランスをシャーシへ取り付ける際のベースには振動減衰特性に優れたアルミ材を採用することで、トランスそのものの振動を抑え、各部への影響と外部からの振動も抑制している。スタンバイ用の電源も別トランスとして、制御系のノイズ混入を防いでいる点も本機の特徴だ。
トランスはフットのインシュレーター直近に配置することで、振動をグラウンドへ逃がし、不要な振動の伝搬とノイズ流出を防止する「Direct Mechanical Ground Construction」を採用。さらに新開発のディスクメカにより、低い位置へのメカ配置が可能になったことで、ディスクメカを低重心化し、ディスクの回転による内部的な振動や外部から受ける振動にも強い構造を実現している。また全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground Construction」をベースにトリプルフローティング電源、4層底板構造、鋳鉄インシュレーターなど万全を期している。また全体の防振構造については、「Direct Mechanical Ground」構造をベースにしている。底板は3層、天板は2層の平板構造とし、両方向の共振成分を徹底排除することで高い剛性を確保している。またサイドのパネルも2層構造とし、異種材料を組み合わせて共振を抑制している。ドライブメカは本体のセンターにマウントし、重心を下げ、機器全体のウエイトバランスも最適化している。
本体には同軸・光タイプのデジタル入出力を1系統ずつ装備。本機は単体のDAコンバーターとしても使うことができ、192kHz〜32kHzまでのサンプリング周波数に対応する。またiPodやUSBメモリーに保存したMP3/WMA形式の音楽ファイルが再生できるよう、USB端子も設けられた。ファイルの選択はリモコン操作で行え、ディスプレイにはファイル名などの表示も可能。iPodは接続中に充電も行える。圧縮されたデジタル音源を、再生時に高音質化する「Compressed Audio Restorer」は効果の程度により3段階の設定とOFFが選べる。
さらに高品位な音楽再生のため、ディスプレイとデジタル出力をOFFにするPure Directモードを搭載。ディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をオフにすることにより、オーディオ信号への悪影響を回避し、よりピュアな音楽再生を実現する。
本機使用のパーツはデノンの長年に渡るオーディオプレーヤーの開発を活かし、厳選した高品位パーツを採用。アナログオーディオの出力端子には削りだし金メッキピンジャックを採用している。
■PMA-2000SE
出力段にUHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプル回路を採用。最小単位の増幅素子で通常の3〜10倍の電流供給能力を実現し、高い表現力と出力を実現した。
プリアンプ部と出力段の電源は分離設計とし、小信号を扱うプリアンプ部の解像度を高めている。整流用には大電流型ショットキー・バリア・ダイオードを採用し、低ノイズ特性と高速動作によるハイパワーと優れた表現力を獲得させている。電源コンデンサーには新開発のオーディオ用大容量ブロック型コンデンサーを搭載する。
防振構造は「DIRECT MECHANICAL GROUND」を採用し、振動が音質に与える悪影響を徹底排除。振動の発生源となるパワートランスの取り付けは複数の制振材を用いてフローティングしている。ラジエーターは弾性材とラジエータースタビライザーによりダンプし、フットの間近に直付けすることにより、パワートランスなど他の震動源との干渉を抑え込んでいる。
筐体内部には各回路の相互干渉やノイズの流入を抑え、高音質を実現するためにパワーアンプブロックをL/R対称に配置したツインモノラル構成としている。さらに信号レベルの異なる回路も分離して遮蔽を徹底し、厚さ1.6mmの鋼板を使用した6ブロック・セパレーテッド構造を採用する。またパワーアンプブロックの取付けを強化し、低重心化を徹底。各ブロック間の干渉による音質への影響を排除し、優れた再生能力を実現している。
2つのトランスを並列接続することで、電気・磁気特性を改善。また、お互いの磁気の影響を互いにキャンセルする「L.C.(Leakage Canceling)マウント・ツイン・トランス」方式を採用する。ボリューム回路、トーン回路、パワーアンプ回路の各々を見直すことにより、実使用時の再生周波数の上限を100kHzまで確保している。
信号経路はシンプル&ストレート化を徹底。信号の引き回しを最小限の経路とし、回路間における信号劣化を防いでいる。また増幅段では信号増幅の基準となるグランド回路に流入するノイズを低減し、グランド電位の安定化を図っている。
ボリュームは本機のクラスとしては贅沢な27型大径ボリュームを電動モータードライブ化して採用。リモコンはデノンのCDプレーヤーの操作にも対応する。
背面端子部には他のプリアンプから本機のパワーアンプにダイレクトに入力できるパワーアンプダイレクト端子を搭載。本機能はフロントパネルにあるスイッチでON/OFFの切り替えが可能だ。他のパワーアンプやサブウーファーとの接続にも便利なプリアウト端子も装備する。
初段階路にはローノイズFETを採用した高性能フォノイコライザーも搭載。バックパネルのスイッチを切り換えてMM/MCカートリッジの両方に対応する。内部配線にはOFCを採用するほか、フィルムコンデンサー、電解コンデンサー、抵抗器など、いずれも厳選した高音質パーツを用いている。CD入力、フォノ端子には金メッキピンジャックを装備する。
【問い合わせ先】
デノン
TEL/03-6731-5540
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