音楽表現向上のためコンストラクションを見直し

デノン、ミドルクラスのプリメインアンプ「PMA-1500SE」を発売 − 上位機と同じ大型モーターボリュームを搭載

公開日 2010/04/01 15:07 ファイル・ウェブ編集部
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デノンはUHC-MOSシングルプッシュプル回路や上位機SE2000にも搭載された大型モーターボリュームなどを採用し、高音質化を図ったミドルクラスのプリメインアンプ「PMA-1500SE」を5月中旬に発売する。価格は94,500円(税込)。


PMA-1500SE
本機は出力段にUHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプル回路を採用。最小単位の増幅素子で通常の3〜10倍の電流供給能力を実現し、繊細な表現と高出力を両立させている。

パワーアンプ回路の基板は、振動が音質に与える影響を徹底的に回避するため、取り付け位置を下げて低重心化を図っている。パワーアンプブロックはL/R対称のツインモノ構成とし、信号レベルの異なる回路をセパレート化した構造とし、回路間の干渉やノイズの流入を防いでいる。


背面端子部
電源回路は整流用に大電流型ショットキー・バリア・ダイオードを採用し、低ノイズ特性と高速動作によるハイパワーと優れた表現力を獲得させている。電源コンデンサーは高音質カスタムブロック構成。電源回路とパワーアンプの基板には、従来比で2倍の厚みの銅箔パターンを採用し、電源回路の低インピーダンス化を図り、ダイナミックな音の再現を可能にしている。トランス部には「Leakage Cancellingマウントツイントランス」を採用し、2つのトランスを互い違いの向きに配置することで磁界をキャンセルし、アンプ内のノイズ源である漏洩磁束を低減している。

ヒートシンクは厚さが異なる3種のフィンで構成されている新しい形状を採用。厚みが異なるフィンにより共振点を分散させ、振動による微小信号への影響を防ぎ、音の解像度を高めている。UHC-MOSとヒートシンクの間には銅板を組み合わせ、UHC-MOSが発生する熱を効率よくヒートシンクに伝導する構造としている。これにより、UHC-MOSの発熱温度を抑え、よりいっそうの安定性を発揮する。

信号経路は純度を優先させたミニマム・シングル・パス回路とし、ピュアなオーディオ再生を実現。ボリュームには上位機のPMA-2000SEで採用されている大型のモータードライブボリュームを搭載し、UHC-MOSシングルプッシュプル回路で得られる再生能力をフルに発揮する。またボリューム回路とパワーアンプ回路のそれぞれを見直して、実使用時の再生周波数の上限を100kHzまで確保している。

本体にはMM/MC対応のフォノイコライザーを搭載。プリアンプから本機のパワーアンプにダイレクト入力ができるパワーアンプダイレクト端子や、プリアウト端子も設けられている。

再生にトーン、バランス回路をジャンプしてストレートな再生を実現するソースダイレクトスイッチを用意。コントロール回路のクロック発振を停止させるマイコンストップモードも搭載する。またスタンバイ時の消費電力をさらにセーブできるエコモードも備わる。


内部構造
本体搭載の端子は厳選した高音質パーツと削りだし金メッキスピーカー端子を採用。同時発売のSACDプレーヤー「DCD-1500SE」のコントロールにも対応するシステムリモコンが付属する。

【問い合わせ先】
(株)デノン コンシューマー マーケティング
TEL/044-670-6612

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  • ジャンルプリメインアンプ
  • ブランドDENON
  • 型番PMA-1500SE
  • 発売日2010年5月中旬
  • 価格¥94,500(税込)
●定格出力:両チャンネル駆動(CD→SP OUT)70W+70W(負荷8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D. 0.07%) ●実用最大出力:140W+140W(負荷4Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%) ●全高調波歪み率:0.01%(定格出力―3dB時、負荷8Ω、1kHz) ●周波数特性:5Hz〜100kHz(0〜-3dB) ●SN比(Aネットワーク):LINE 108dB(入力端子短絡時)、PHONO MM 89dB(入力端子短絡時、入力信号5mV時)、PHONO MC 74dB(入力端子短絡時、入力信号0.5mV時) ●消費電力:295W ●外形寸法:434W×134H×410Dmm ●質量:15.5kg