キャビネットやユニットを変更し再生能力を向上
クリプトン、定番スピーカー「KX-3P」を大幅にリファインしたマークIIモデル「KX-3P II」を発売
(株)クリプトンは、同社のブックシェルフスピーカー「KX-3P」をリファインしたマークIIモデル「KX-3P II」を7月下旬より発売する。価格は378,000円(ペア・税込)。
KX-3Pは2007年に発売されたモデルで、モニタースピーカー開発のノウハウを投入したブックシェルフスピーカー。トゥイーターとウーファーのインピーダンスを揃えるなど厳密な位相管理を行い再生能力を高めたほか、ピアノ塗装を施したのを特徴としていた。「KX-3P II」の登場に伴い、「KX-3P」は販売を終了する。
同社の濱田社長によると、今回のマークIIモデルは「これからの環境にマッチしたモデルを」という考えから生まれたのだという。
「ハイレゾ音源の登場などによってオーディオは様変わりしてきており、“全ての音を余さず再生する”ことが重要な、新しい時代になってきたように思う。密閉型スピーカーであるKXシリーズは、この思想を実現するのに最適。シリーズの代表的なモデルであるKX-3Pを、新時代にマッチするよう手を加えたものが『KX-3P II』となる」(濱田社長)
KX-3PとKX-3P IIの違いは大きく2つ。まず、キャビネットの内容積が20%増となる17リットルになった点。次に、上位機種と同じウーファーユニット/最新設計のトゥイーターを採用した点だ。
キャビネットの内容積を増やしたのは、低音の再生力を向上させるためだ。開発を担当した同社・渡邉 勝氏は「KX-3Pはもう少し低音が出れば、という思いがあった。その後着手したKX-5で内容積を20リットルにしたところ好評で、密閉型スピーカーの良さと多くの方に知っていただけたように思う」とその経緯を説明した。
170mmのクルトミューラーコーン型ウーファーは、フラグシップモデル「KX-1000P」のミッドウーファーと同じもの。トゥイーターは新設計の25mmピュアシルクソフトドームトゥイーター。磁気抵抗を抑えたアルニコ・マグネットの壺型内磁方式なのはKX-3Pと同じだが、磁気回路の空隙磁束分布と振動系を改善したことにより、高域再生を35,000Hzまで伸ばした。
外観は、6面ピアノ塗装仕上げを引き継ぎ。針葉樹系高密度18mmパーチクルボードを採用したキャビネットに、天然材つき板仕上げとしている。
ネットワークや内部部品についても、音質強化のため細かく見直し。ネットワークには抵抗値の低い直径1.2mmの空芯コイルや、ケース入りのピッチ材で振動を抑えたメタライズドフィルムコンデンサーなど、KX-3Pと同様の素子を採用しているが、クロスオーバー周波数はKX-3Pでは2.5kHzだったところ、KX-3P IIでは3.5kHzとしている。
また内部吸音材にはKX-3Pから引き続きウールの低密度フェルトと同社独自開発の吸音フェルト“ミスティックホワイト”をハイブリッドで使用し、低音の制動特性を調整。低域再生とトランジェントの向上を実現している。
ウーファー/トゥイーター端子はデバイディングネットワークで分割したバイワイヤリング端子を採用。ウーファーの逆起電力からトゥイーター部を分離し、モジュレーションを防ぎ、中高域の透明感を損なわない再生が可能だという。
渡邉氏は「KX-3P IIは“この値段でこのクオリティとは”と驚いてもらえるはず。コストパフォーマンス抜群のモデルだ」と自信を見せた。
【問い合わせ先】
(株)クリプトン
オーディオ部
TEL/03-3353-5017
KX-3Pは2007年に発売されたモデルで、モニタースピーカー開発のノウハウを投入したブックシェルフスピーカー。トゥイーターとウーファーのインピーダンスを揃えるなど厳密な位相管理を行い再生能力を高めたほか、ピアノ塗装を施したのを特徴としていた。「KX-3P II」の登場に伴い、「KX-3P」は販売を終了する。
同社の濱田社長によると、今回のマークIIモデルは「これからの環境にマッチしたモデルを」という考えから生まれたのだという。
「ハイレゾ音源の登場などによってオーディオは様変わりしてきており、“全ての音を余さず再生する”ことが重要な、新しい時代になってきたように思う。密閉型スピーカーであるKXシリーズは、この思想を実現するのに最適。シリーズの代表的なモデルであるKX-3Pを、新時代にマッチするよう手を加えたものが『KX-3P II』となる」(濱田社長)
KX-3PとKX-3P IIの違いは大きく2つ。まず、キャビネットの内容積が20%増となる17リットルになった点。次に、上位機種と同じウーファーユニット/最新設計のトゥイーターを採用した点だ。
キャビネットの内容積を増やしたのは、低音の再生力を向上させるためだ。開発を担当した同社・渡邉 勝氏は「KX-3Pはもう少し低音が出れば、という思いがあった。その後着手したKX-5で内容積を20リットルにしたところ好評で、密閉型スピーカーの良さと多くの方に知っていただけたように思う」とその経緯を説明した。
170mmのクルトミューラーコーン型ウーファーは、フラグシップモデル「KX-1000P」のミッドウーファーと同じもの。トゥイーターは新設計の25mmピュアシルクソフトドームトゥイーター。磁気抵抗を抑えたアルニコ・マグネットの壺型内磁方式なのはKX-3Pと同じだが、磁気回路の空隙磁束分布と振動系を改善したことにより、高域再生を35,000Hzまで伸ばした。
外観は、6面ピアノ塗装仕上げを引き継ぎ。針葉樹系高密度18mmパーチクルボードを採用したキャビネットに、天然材つき板仕上げとしている。
ネットワークや内部部品についても、音質強化のため細かく見直し。ネットワークには抵抗値の低い直径1.2mmの空芯コイルや、ケース入りのピッチ材で振動を抑えたメタライズドフィルムコンデンサーなど、KX-3Pと同様の素子を採用しているが、クロスオーバー周波数はKX-3Pでは2.5kHzだったところ、KX-3P IIでは3.5kHzとしている。
また内部吸音材にはKX-3Pから引き続きウールの低密度フェルトと同社独自開発の吸音フェルト“ミスティックホワイト”をハイブリッドで使用し、低音の制動特性を調整。低域再生とトランジェントの向上を実現している。
ウーファー/トゥイーター端子はデバイディングネットワークで分割したバイワイヤリング端子を採用。ウーファーの逆起電力からトゥイーター部を分離し、モジュレーションを防ぎ、中高域の透明感を損なわない再生が可能だという。
渡邉氏は「KX-3P IIは“この値段でこのクオリティとは”と驚いてもらえるはず。コストパフォーマンス抜群のモデルだ」と自信を見せた。
【問い合わせ先】
(株)クリプトン
オーディオ部
TEL/03-3353-5017
関連リンク