小中学生や初心者に向けた、積極的な尺八の普及活動
第16回「音の匠」は、尺八奏者・三橋貴風さん − 塩ビ管を使った合成樹脂尺八「NOBLE管」の開発を讃えて
(社)日本オーディオ協会は、トーマス・エジソンがフォノグラフを発明した12月6日を「音の日」と定め、音を通じて文化や生活に貢献した人々を「音の匠」として顕彰する活動を行っている。本日、都内で行われた「音の日」行事において、第16回「音の匠」顕彰式が開催された。
冒頭では同協会 会長の校條亮治氏が挨拶を述べ、「“音楽”とは感動そのものであり、人と人の絆を繋ぐ。そんな、人の絆を呼びおこす“音楽”を担うこの業界を衰えさせず、もっと発展させるべく努めていきたい」と来場者に語りかけた。
本年度の音の匠に選ばれたのは、尺八奏者・三橋貴風(みつはしきふう)さん。三橋さんは、尺八琴古流を佐々木操風氏に、普化尺八古典本曲を岡本竹外氏に師事した経歴を持ち、これまで演奏家として文化庁芸術祭優秀賞や2011年度の紫綬勲章など数々の賞を受賞。日本オーディオ協会の創立者(当時は日本オーディオ学会)である中島健蔵氏の遺志を継いで設立された「中島健蔵音楽賞」の受賞歴も持っている。
今回は、塩ビ管に特殊なコーティング処理を施すことで竹製の尺八に極めて近い音色を出せる楽器「NOBLE管(ノブレカン)」を開発したことと、そのNOBLE管を用い、小中学生や初心者に向けて積極的な尺八の普及活動を行ってきたことが評価され、第16回「音の匠」に選ばれた。
日本オーディオ協会および(株)電波新聞社から顕彰を受け壇上に上がった三橋さんは、「これまでの『音の匠』受賞者を見ると、いわゆる“音楽家”の名前は少ないことがわかります。私にとって、今回“音楽”だけではなく、音楽に対する自分の活動そのものを評価して頂いたことは大変光栄です」と受賞の喜びを語った。
顕彰式の後は、実際に三橋さんによる尺八とNOBLE管の演奏が披露された。三橋さんは演奏中に講演を交え、「子どもたちにNOBLE管を吹かせてみると、みんな音が出たことに喜びます。学校の先生方は、“尺八は教えられる教師がいないし、学芸会にもあまり使えないので、教材に取り入れるのは難しい”と言いますが、大事なのは曲をちゃんと演奏することよりも、子どもたちが実際に“体験すること”。先生方も一緒に尺八の楽しみを知りながら、もっと子どもたちが体験できる機会が増えたら良いです」と語った。
冒頭では同協会 会長の校條亮治氏が挨拶を述べ、「“音楽”とは感動そのものであり、人と人の絆を繋ぐ。そんな、人の絆を呼びおこす“音楽”を担うこの業界を衰えさせず、もっと発展させるべく努めていきたい」と来場者に語りかけた。
本年度の音の匠に選ばれたのは、尺八奏者・三橋貴風(みつはしきふう)さん。三橋さんは、尺八琴古流を佐々木操風氏に、普化尺八古典本曲を岡本竹外氏に師事した経歴を持ち、これまで演奏家として文化庁芸術祭優秀賞や2011年度の紫綬勲章など数々の賞を受賞。日本オーディオ協会の創立者(当時は日本オーディオ学会)である中島健蔵氏の遺志を継いで設立された「中島健蔵音楽賞」の受賞歴も持っている。
今回は、塩ビ管に特殊なコーティング処理を施すことで竹製の尺八に極めて近い音色を出せる楽器「NOBLE管(ノブレカン)」を開発したことと、そのNOBLE管を用い、小中学生や初心者に向けて積極的な尺八の普及活動を行ってきたことが評価され、第16回「音の匠」に選ばれた。
日本オーディオ協会および(株)電波新聞社から顕彰を受け壇上に上がった三橋さんは、「これまでの『音の匠』受賞者を見ると、いわゆる“音楽家”の名前は少ないことがわかります。私にとって、今回“音楽”だけではなく、音楽に対する自分の活動そのものを評価して頂いたことは大変光栄です」と受賞の喜びを語った。
顕彰式の後は、実際に三橋さんによる尺八とNOBLE管の演奏が披露された。三橋さんは演奏中に講演を交え、「子どもたちにNOBLE管を吹かせてみると、みんな音が出たことに喜びます。学校の先生方は、“尺八は教えられる教師がいないし、学芸会にもあまり使えないので、教材に取り入れるのは難しい”と言いますが、大事なのは曲をちゃんと演奏することよりも、子どもたちが実際に“体験すること”。先生方も一緒に尺八の楽しみを知りながら、もっと子どもたちが体験できる機会が増えたら良いです」と語った。
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