ネットワーク回路を見直し。日本でも秋以降発売
山之内 正の独HIGH ENDレポート(2)DYNAUDIO、EXCITEシリーズを5年ぶりにモデルチェンジ
デンマークのディナウディオはHighEnd 2013の会場で新しいEXCITEシリーズを公開した。同シリーズは手頃な価格でディナウディオのクオリティを満喫できる点が支持され、同ブランドのなかではFOCUSシリーズと並んで人気が高い。現行モデル5機種は2008年夏に発売されたので、5年ぶりのモデルチェンジということになる。
ラインナップはブックシェルフ型のX14、フロア型のX34、X38、センタースピーカーX24という4機種構成で、ドライバーは前作同様MSPコーンを採用したウーファーとファブリック製ドームトゥイーターの組み合わせが基本だ。欧州向けの価格は現行シリーズよりもそれぞれ1割ほど高めに設定されているが、日本での価格は未定。欧州では9月、日本は秋以降の発売を予定している。
プロダクト・マネージャーのローランド・ホフマン氏によると、今回のモデルチェンジの核心部分はネットワーク回路の見直しにあるという。部品や回路構成は上位のFOCUSシリーズに迫る内容に格上げされ、特にミッドレンジとトゥイーター間の位相を揃えることに主眼が置かれている。その結果として音像定位の精度が上がり、「目の前に声や楽器のイメージが正確に浮かぶ」ようになったという(ホフマン氏)。X38を除く3機種はインピーダンスが8Ωに変更され、アンプの負荷が小さくなっていることにも注目したい。
仕上げはサテンホワイト、サテンブラック、ローズウッド、ウォールナットの4種類。いずれもグリルをマグネット式に変更しているため、バッフル面にグリルを固定するための孔がなく、前作に比べてすっきりとした印象になった。艶のあるグロス仕上げでなく落ち着いたマット調に仕上げているため、落ち着いた雰囲気があり、高級感もたたえている。
専用フットは上部から高さ調整ができるスパイク構造だが、床とのセッショ部にラバー製リングを埋め込んでいるため、フローリングを傷つけにくいように設置を工夫することもできる。シンプルだが実用性が高く、なかなか良いアイデアだ。
X14は躍動感のある活発なサウンドで、ピアノやギターの音像は積極的に前に出てくる。ボーカルはフォーカスの良い音像がちょうどよい高さに定位し、ぶれずに安定したイメージが浮かぶことに感心した。
(山之内 正)
ラインナップはブックシェルフ型のX14、フロア型のX34、X38、センタースピーカーX24という4機種構成で、ドライバーは前作同様MSPコーンを採用したウーファーとファブリック製ドームトゥイーターの組み合わせが基本だ。欧州向けの価格は現行シリーズよりもそれぞれ1割ほど高めに設定されているが、日本での価格は未定。欧州では9月、日本は秋以降の発売を予定している。
プロダクト・マネージャーのローランド・ホフマン氏によると、今回のモデルチェンジの核心部分はネットワーク回路の見直しにあるという。部品や回路構成は上位のFOCUSシリーズに迫る内容に格上げされ、特にミッドレンジとトゥイーター間の位相を揃えることに主眼が置かれている。その結果として音像定位の精度が上がり、「目の前に声や楽器のイメージが正確に浮かぶ」ようになったという(ホフマン氏)。X38を除く3機種はインピーダンスが8Ωに変更され、アンプの負荷が小さくなっていることにも注目したい。
仕上げはサテンホワイト、サテンブラック、ローズウッド、ウォールナットの4種類。いずれもグリルをマグネット式に変更しているため、バッフル面にグリルを固定するための孔がなく、前作に比べてすっきりとした印象になった。艶のあるグロス仕上げでなく落ち着いたマット調に仕上げているため、落ち着いた雰囲気があり、高級感もたたえている。
専用フットは上部から高さ調整ができるスパイク構造だが、床とのセッショ部にラバー製リングを埋め込んでいるため、フローリングを傷つけにくいように設置を工夫することもできる。シンプルだが実用性が高く、なかなか良いアイデアだ。
X14は躍動感のある活発なサウンドで、ピアノやギターの音像は積極的に前に出てくる。ボーカルはフォーカスの良い音像がちょうどよい高さに定位し、ぶれずに安定したイメージが浮かぶことに感心した。
(山之内 正)
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