オーディオアクセサリ―149号の豪華付録CDを1曲ずつ紹介

大判化新装刊!AA誌149号付録の豪華CD紹介 − Track4:小森谷巧「シュニトケのヴァイオリン・ソナタ第1番第1楽章」

公開日 2013/05/21 14:52 季刊オーディオアクセサリ―編集部
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こんにちは。オーディオアクセサリー編集部です。

いよいよ本日、5月21日(火)に発売となった、大判化新装刊『季刊・オーディオアクセサリー149号』。

本日5月21日発売の『オーディオアクセサリー149号』(1,300円)大判化記念号

本誌大判化記念企画 ティートックレコーズ・ コンピレーションCD全11曲

綴じ込み付録になっているCD『ティートックレコーズ/ハイクオリティ・サウンド・サンプル』は超豪華なコンピレーションです。

本日ご紹介するアーティストは、Track4、小森谷巧さん。

小森谷さんは1987年、東京交響楽団に入団、コンサートマスターとして、また、同楽団ヨーロッパ公演のソリストとしても活躍し、その後1999年より読売日本交響楽団のコンサートマスターに。現在ソリストとしても、また近年は指揮者としても演奏活動をしています。

小森谷巧さん

2013年1月にティートックレコーズから新アルバム『弦の巧』をリリース。今回の付録CDはそのアルバムから1曲、ピアノとのデュオ曲、シュニトケのヴァイオリン・ソナタを今回の付録にご提供いただきました。

小森谷巧のアルバム『弦の巧』

実はこの『弦の巧』というアルバムが発売された頃、この収録されたサウンドが、CDを聴いた評論家の間で話題になりました。「ヴァイオリンはふつう、こんなふうには録らない」と。

しかし、その「ふつうではない」録り方は、確信犯的なものだったのです。ティートックレコーズの金野貴明氏によると、「クラシックの録音はホールの間接音をたくさん録るのがふつうです。7割はホールトーンでしょうか。でも、僕はそれがあまり好きではなくて、直接音6対間接音4くらいで録りました」

プロデューサーとエンジニアを務めたティートックレコーズ代表、金野貴明さん

したがって、そのヴァイオリンの音は、かつてないくらいの、ダイレクト感の強い音になっています。弓のこすれなど、通常は演奏ノイズといわれる音まで収録しています。その赤裸裸さ! そして距離の近い、甘美な響き! 叫ぶような響き! ダイレクトに聴くものに迫ります。

ティートックレコーズのアリーナで、ヴァイオリンとピアノ、これくらいの配置で収録。左が小森谷さん、右がピアノの松本和将さん

収録中の小森谷さん。かっこいい!!!

シュニトケは、21世紀の前衛の渦を経験した作曲家。このヴァイオリン・ソナタは、とてもおどろおどろしい雰囲気を持っており、曲の展開も激しい! テンションコードがまるで心の叫びのようです!ぜひぜひ、聴いてみてください。

<収録曲> 
トラック4
アーティスト:小森谷巧
収録曲:アルフレッド・シュニトケ/ヴァイオリンソナタ第1番アンダンテ
ジャンル:ジャズピアノトリオ
アルバムタイトル:『弦の巧』
レーベル:ティートックレコーズ
アルバム発売日:2013年2月6日
通常盤¥3,000、MASTER CD-R II ¥9,800

<ティートック金野貴明氏による「聴きどころ」>
非常にDレンジが広く、惹き込まれるような幻想的な楽曲です。なやましいほど繊細な表現から、ヒステリックで破壊的な両極まで表現できる、巧の技術を持った小森谷さんの演奏だからこそ生きる楽曲だと思います。とくに聴き所として、弦と弓が奏でる摩擦音、はじけるピチカートの再現性。そして、1分を過ぎた頃からピアノ全体が悲鳴をあげたかのようなフォルテサウンドを、破綻なく再生できるかなど、チェックディスクとしてもご愛聴いただればうれしいです。

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