ハイエンド製品を求める声に応え開発
山之内 正の独HIGH ENDレポート(5)PRIMAREがネットワークプレーヤー「NP30」と旗艦セパレートアンプを公開
スウェーデンのPRIMARE(プライマー)は高品質なアンプやプレーヤーを比較的手頃な価格で提供するブランドとして人気が高いが、同社に対してハイエンドモデルの開発を期待する声が次第に高まっているという。その期待に応えてプライマーは新しいセパレートアンプを開発し、HighEnd 2013の会場で公開した。
同社がこの秋に発売を予定しているのはプリアンプ「PRE60」とパワーアンプ「A60」の組み合わせだ。現行モデルの「PRE32」と「A32」よりも上位に位置付けられるフラグシップ機で、プライマーの技術とノウハウを結集した内容が目を引く。
PRE60は通常のアナログ入力に加えてデジタル入力を装備。イーサネット経由のストリーム再生機能とD/Aコンバーターをオプションではなく標準で内蔵し、ネットワーク音源をフルにサポートしていることが特徴だ。ちなみにPRE60がソースプレーヤーとして動作するため、60シリーズには当面ディスクプレーヤーは用意されないという。
パワーアンプのA60は、クラスDアンプモジュールを左右2個ずつ計4個搭載するフルバランス構成のステレオアンプで、出力はチャンネル当たり300W(8Ω)を実現。同社が開発したUFPD(Ultra Fast Power Device)技術は高効率と音質の良さの両立に特徴があり、サイズからは想像できないほど出力に余裕がある。
ちなみにプライマーはクラスDアンプ技術8年前から採用しており、現在の回路は8世代目に相当するという。同社のプロダクト・マネージャー、シーメン・アルグラ氏は、UFPDの特徴として歪の少なさと優れた分解能などを挙げていた。
もうひとつ同社が準備中の新製品として、ネットワークオーディオプレーヤー「NP30」も公開された。PRE32などに対応するオプションボードとして開発された回路をベースに改良を加えて単体化した製品で、イーサネット経由のDLNA再生のほか、USBを含む5系統のデジタル入力を備えることが特徴だ。
外見は素っ気ないほどシンプルだが、まもなく完成予定の新世代アプリで画期的な使い勝手を実現するとのことなので、発売が楽しみだ。なお、新バージョンのアプリは既存製品の内蔵ボードでも使用できるという。
(山之内 正)
同社がこの秋に発売を予定しているのはプリアンプ「PRE60」とパワーアンプ「A60」の組み合わせだ。現行モデルの「PRE32」と「A32」よりも上位に位置付けられるフラグシップ機で、プライマーの技術とノウハウを結集した内容が目を引く。
PRE60は通常のアナログ入力に加えてデジタル入力を装備。イーサネット経由のストリーム再生機能とD/Aコンバーターをオプションではなく標準で内蔵し、ネットワーク音源をフルにサポートしていることが特徴だ。ちなみにPRE60がソースプレーヤーとして動作するため、60シリーズには当面ディスクプレーヤーは用意されないという。
パワーアンプのA60は、クラスDアンプモジュールを左右2個ずつ計4個搭載するフルバランス構成のステレオアンプで、出力はチャンネル当たり300W(8Ω)を実現。同社が開発したUFPD(Ultra Fast Power Device)技術は高効率と音質の良さの両立に特徴があり、サイズからは想像できないほど出力に余裕がある。
ちなみにプライマーはクラスDアンプ技術8年前から採用しており、現在の回路は8世代目に相当するという。同社のプロダクト・マネージャー、シーメン・アルグラ氏は、UFPDの特徴として歪の少なさと優れた分解能などを挙げていた。
もうひとつ同社が準備中の新製品として、ネットワークオーディオプレーヤー「NP30」も公開された。PRE32などに対応するオプションボードとして開発された回路をベースに改良を加えて単体化した製品で、イーサネット経由のDLNA再生のほか、USBを含む5系統のデジタル入力を備えることが特徴だ。
外見は素っ気ないほどシンプルだが、まもなく完成予定の新世代アプリで画期的な使い勝手を実現するとのことなので、発売が楽しみだ。なお、新バージョンのアプリは既存製品の内蔵ボードでも使用できるという。
(山之内 正)