「あらゆるリスナーのニーズに対応する商品を」

JVCが5月に発売するポタアンは「New K2テクノロジー」搭載 − 「ハイレゾ」ロゴ戦略など発表会詳報

公開日 2014/01/28 17:38 ファイル・ウェブ編集部
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既報のとおり、JVCケンウッドは、JVCブランドからDSD&ハイレゾ対応の“ウッドコーンオーディオ”2機種木の振動板を採用した“ウッドドームユニット”搭載イヤホン3モデルを発表。さらにハイレゾ対応ヘッドホンアンプも参考出展し、5月上旬に発売することを明らかにした。

同社は都内にて発表会を開催。(株)JVCケンウッド 業務執行役員 オーディオ事業部長の宮本昌俊氏が登壇し、コンセプトを説明した。

JVCケンウッド 宮本昌俊氏

“世界の人々のライフスタイルをリ・デザインする”を中期ビジョンとして掲げる同社は、先日発表されたケンウッドブランドのハイレゾ対応コンポ「Kシリーズ」(関連記事)や、新構造「ライブビートシステム」を採用したヘッドホン(関連ニュース)などの高付加価値製品を世に送り出してきている、と宮本氏は紹介。

同グループ内にビクタースタジオも擁している同社は、製品開発の理念として「原音探究」を掲げていることをアピール。「近年盛り上がりを見せているハイレゾ音源をきちんと再生するには、スペックはもちろん“ミュージシャンやエンジニアが聴かせたいと思っていた音を聴かせる”ことが大切と考えている。今回の新製品群はそれができると、自信を持ってリリースする」と語る。

JVCケンウッドでは、ハイレゾ音源対応機器の拡充にあたりロゴを設定。既に発表されているケンウッド「Kシリーズ」など“ハイレゾ音源の持つクオリティを再現できる機器”に付与してアピールしていくという。

新たに策定されたロゴマーク。“ハイレゾ音源の持つクオリティを再現できる機器”に付与してアピールしていくという。


イヤホン/ヘッドホンアンプ/コンポであらゆるリスナーに対応

今回発表されたのはイヤホンとコンポ、そしてポータブルヘッドホンアンプ(プロトタイプ)だ。ヘッドホンアンプは昨年10月に初めて披露されて以来、イベントなどにも数回登場していたが、詳細は明らかにされていなかった。

参考出展されたヘッドホンアンプ

今回も発売時期以外の詳細はそれほど明らかにされなかったが、参考出展された筐体を見ると、K2テクノロジー(ON/OFF可能)を搭載し、ゲイン切り替えも可能。ライン入力や光デジタル入力も装備している。フロントには3.5mmステレオミニジャックとUSB端子、充電用USB-mini端子が備えられている。筐体は金属製でヘアライン仕上げ、フロントのボリュームノブは電源スイッチも兼ねている。

フロントにはUSB端子、充電用USB mini端子、ボリュームノブ(電源スイッチ兼用)を用意

ヘッドホンアンプの背面部。K2のON/OFFなどの切り替えが可能なことが分かる


筐体には「K2」のロゴ。ヘアライン仕上げの金属筐体

底面には滑り止めのようなゴム脚が設けられていた
同社オーディオ事業部 事業企画統括部 商品企画部の野口敬史氏によると、本機は「非ハイレゾソースをハイレゾ化する“New K2テクノロジー”」を搭載するという。オーディオメーカーであるJVCケンウッドのノウハウが投入されており、「外でも良い音が聴きたい」というユーザーニーズに応えるべく企画された商品であるという。

ヘッドホン/ヘッドホンアンプの企画意図

イヤホン/ヘッドホンアンプ/オーディオコンポのラインナップで様々なユーザーニーズに応えることをアピールした

同社の宮本氏も「新製品のイヤホンを十分に鳴らせるものを、という考えのもと開発した」とコメント。さらに「イヤホン/ヘッドホンアンプ/オーディオコンポというラインナップが揃うことで、インドアでもアウトドアでも、ハイレゾ/非ハイレゾ音源を良い音で聴ける環境の構築が可能。あらゆるリスナーのニーズに対応できる商品をリリースしていきたい」と語った。

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