120V技術やスピーカーシミュレート機能を搭載

エレクトリ、SPLのヘッドホンアンプ「Model 1280/1281 Phonitor2 」

公開日 2014/04/16 17:56 ファイル・ウェブ編集部
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(株)エレクトリは、SPLブランドのヘッドホンアンプ/プリアンプ「Model 1280/1281 Phonitor2 」を発売した。価格は250,000円(税抜)。

「Model 1280 Phonitor2 」

同ブランドのヘッドホンアンプ「Phonitor」が新機能を搭載してリファインされたモデルとなる。Model 1280はブラックカラー、Model 1281はシルバーカラーとなり、それ以外の仕様はそれぞれ同一となる。

従来機能を踏襲しながら、新たに3種類の入力ソースを持つモニターコントローラーとしての機能も搭載した。また、SPLの基幹技術である120Vテクノロジーをさらに進化させてパフォーマンスを向上させたとのことだ。

この120V技術により、本機は通常のオーディオ機器と比較するとPhonitor 2は4倍の電圧で動作する。同社によれば、高い電圧で動作するということは、アナログ機器においてはより良いパフォーマンスを得られることを意味するとのことだ。技術の根幹となるのは、SPLが開発したハンドメイドの116dBのS/N比を持つディスクリートオペアンプ。単体でのダイナミックレンジは150dBを超え、しかも200kHzまでの周波数特性を有するという。

スピーカーのシミュレート機能の搭載も特徴となる。「Crossfeed」、「Speaker Angle」、「Center Level」の3種類のパラメーターを調整することで、ヘッドホンでのモニタリング時には音の広がりやバランス、スピーカーなどからの再生時には音の伝わり方を調整することができる。

「Crossfeed」はある特定の帯域の左右のスピーカー相互のレベル差をシミュレート。「Speaker Angle」はある特定の帯域の左右のスピーカーの到達時間差によるステレオイメージの広がりを調整。「Center Level」は左右のステレオ信号とファンタムセンターとのバランスを調整する。これら機能により、ヘッドホンでもスピーカーで聴くような音像空間を作り出すことが可能とのこと。

本機のヘッドホンアンプは、10Ω以上のインピーダンスの全てのヘッドホンに対応(ただしバランス駆動ヘッドホンは40Ω以上)。

最大出力は560mW(1kHz/40Ω)、周波数特性は4Hz~480kHz(-3dB)。歪み率はヘッドホンが0.00091%、ライン出力が0.00085%。ダイナミックレンジはヘッドホンが133.62dB、ライン出力が134.37dB。

背面端子部

入力はアナログLR(XLR)を2系統搭載。出力は、ヘッドホン出力(ステレオ標準端子)を1系統、アナログLR(XLR)ライン出力を1系統搭載する。

消費電力は23.7VA(最大)。外形寸法は277W×99H×305Dmm、質量は4.3kg。

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