ORB、「JADE Soleil」とMONITOR AUDIO「Radius 90」のセット販売モデル

ジェーエイアイは、同社が手がけるORBのclass D／真空管プリメインアンプ「JADE Soleil」（関連ニュース）と、MONITOR AUDIOのスピーカーシステム「Radius 90」（関連ニュース）をパッケージした「Life Style Sound System」を5月30日より発売する。価格はオープンだが、109,000円前後での実売が予想される。

本パッケージは、先日開始された春のヘッドホン祭 2014にて先行展示されていたものとなる（関連ニュース）。「JADE Soleil」の4種類のカラーと、「Radius 90」の3種類のカラーから自由に選んで組み合わせることができる。

「JADE Soleil」はコンパクトかつデザイン製の高い筐体により生活空間との調和しつつ、多様な端子を備え様々な機器と接続できることを特徴としている。カラーはサクラ（ピンク）／オリーブ（グリーン）／ブラック／ミッドナイトパープルの4色。外形寸法は139W×171H×171Dmm、質量約1.5kgとコンパクト。

プリアンプ部の初段には、「6922（E88CC）」真空管を採用。低電圧操作でも直線性が良く、音質とコンパクトさを両立できるという。プリアンプ部の基板配線はL/R回路や各部の増幅回路などそれぞれに独立した信号線とGNDの配線を採用し、出力部で大きな電流が流れた際もプリアンプ部に影響がない設計としている。パワーアンプ部にはICEPower製デジタルアンプを採用する。ヘッドホンアンプは、プリアンプ部の真空管回路を通った後オペアンプとトランジスタで処理を行っていることが特徴だ。

ボディはアルミ製。フロントとリアパネルは電磁波遮蔽効果に優れた2.5mm厚アルミ材を採用。剛性も高めている。ミッドナイトパープルは光沢表面仕上げでボリュームノブが真鍮削り出しのゴールドカラー。そのほか3機種はヘアライン仕上げとなっている。

入力端子はアナログLR（RCA）を1系統、ステレオミニを1系統搭載。スピーカー端子は1系統を搭載する（インピーダンス：3～8Ω）。ヘッドホン出力は6.3mmステレオ標準端子を搭載する（インピーダンス：16～600Ω）。アンプ部の定格出力は35W+35W（4Ω時）／20W＋20W（8Ω時）。ヘッドホンアンプは80mW＋80mW（32Ω時）。消費電力は100Wとなる。


シリーズに共通した特徴として、C-CAM合金採用のオールメタルドライバー「Concaveコーン」を搭載している。これは「Platinum」や「Gold GX」などの従来モデルにも採用されているが、“Radius Series”ではより高い感度を得るため磁気のリニアリティーを従来より増加させている。さらにアンダーハングボイスコイルも採用しており、低域の再生能力も高めた。

MONITOR AUDIOのブックシェルフスピーカー「Radius90」は、薄さは30uM、質量は1グラムに満たない軽量化を実現した新開発のC-CAMドームトゥイーターを搭載。特別設計のリアーローディングのチャンバーを備え、より低いレゾナンスとより良いダンピング特性の実現を図り、35kHz以上の高域特性を確保している。ミッド／ウーファーには、100mmのC-CAMコーン・ミッドバスドライバーを搭載する。

周波数特性は80Hz～35KHzで、音圧は83dB、公称インピーダンスは8Ω。外形寸法125W×198H×164Dmm、質量2.1kgとなる。

なお、パッケージには簡易的なスピーカーケーブルも同梱されており、すぐにセッティングできるように配慮されている。