5.6MHz対応のUSB-DACを内蔵
エソテリック、旗艦機Grandiosoの思想を凝縮した一体型SACD「K-01X」「K-03X」
エソテリックは、同社の一体型SACDプレーヤー「Kシリーズ」の新たな最上位モデルとなる「K-01X」、および「K-03X」を7月1日より発売する。
・「K-01X」 ¥1,450,000(税抜)
・「K-03X」 ¥900,000(税抜)
「K-01X」「K-03X」は、Kシリーズ最新世代のSACDプレーヤーとなる。32bit DACデバイスを複数個組み合わせ、32bitを超える高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する「ハイビットD/Aプロセッシング・アルゴリズム」を採用。「Grandioso D1」(関連ニュース)でも採用された独自の電流伝送強化型出力バッファー回路「ESOTERIC-HCLD」を搭載するなど、フラグシップモデルの設計思想を一体型モデルに集約している。USB-DACも内蔵し、最大384kHz/32bit PCM、5.6MHz DSDの再生に対応する。なお、K-01、K-03は生産完了となる。
■一体型SACDプレーヤーの新フラグシップ「K-01X」
「K-01X」は、2010年に登場した「K-01」(関連ニュース)の後継となるSACDプレーヤーで、同社は本機を「エソテリックのフラグシップモデルGrandiosoの凝縮モデルといえる」としている。合計4台の電源トランスを搭載した電源部や高剛性シャーシなどを従来機から引き継ぎつつ、GrandiosoP1と同一の高精度ドライブメカ「VRDS-NEO」、GrandiosoD1の設計を踏襲した差動8回路/16出力/ch構成のモノラルDACを2台搭載する。DACには「AK4495S」を搭載。35bitD/Aプロセッシング・アルゴリズム、HCLDバッファーアンプ、DSD対応のUSB-DAC、位相雑音の少ない大型クロックなどの採用などがトピックとなる。
エソテリック独自のドライブメカ「VRDS」は、SACD/CDのディスク回転にターンテーブルを使用。面振れをメカニカルに補正することで、読み取り精度を格段に向上する。K-01Xが搭載したVRDS-NEO「VMK-3.5-20S」は、スピンドルの軸受けに特別に選別された高精度ボールベアリングをペアで採用したほか、ミクロン精度のジュラルミン・ターンテーブル、20mm厚スチール製ターンテーブル用ブリッジを搭載。ドライブメカ単体で5.2kg(リジッドベースを含めると12kg)の質量となる。
高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーター、「P-0」の思想を発展させたスレッド送り制御、レーザー光が常にディスクに垂直に照射される軸摺動型ピックアップなど、定評あるメカニズムは継承する。
また、トレー収納時にシャッターが閉まり、シャッター自体をフロントパネルにメカニカルにロックする機構を搭載。気密性を高め、外部からの音圧/振動等による音質への悪影響を軽減しているという。
VRDS-NEOのスピンドルモーターの駆動用には、専用のスピンドルサーボドライバー「VS-DD(VRDS Spindle Discrete Driver)」を搭載。VS-DDは、3チャンネルのディスクリートアンプ回路で、モーターに供給する電流波形を最適化することで、振動を抑制し、滑らかなスピンドル駆動と高精度なサーボ制御を可能とする。また、電源部にも専用のトロイダル電源を搭載することで、ノイズアイソレーション効果を高めている。
D/Aコンバーター部は、モノラル仕様のフラグシップD/Aコンバーター「GrandiosoD1」の設計思想を踏襲。チャンネルあたり差動8回路/16出力のパラレル/ディファレンシャル回路構成とし、高いリニアリティと低歪み化を実現。旭化成エレクトロニクス社製32bit DAC「AK4495S」、オペアンプ「MUSES02」など、GrandiosoD1と同一のデバイス構成を採用している。
また、D/Aコンバーター部は、左右チャンネルごとに独立した電源部(電源トランス)を備え、2台のモノラルD/Aコンバーターをひとつの筐体に収めたデュアルモノ構成としている。
■上位機の思想を踏襲した中核モデル「K-03X」
「K-03X」は、「K-01X」の思想とテクノロジーを踏襲しつつ、高いコストパフォーマンスを狙ったモデルで、2010年に登場した「K-03」(関連ニュース)の後継となる。
VRDS-NEO「VMK-3.5-10」ドライブメカは、新たにVS-DDを搭載。さらに滑らかなスピンドル駆動を可能とした。本機は差動4回路/8出力のパラレル/ディファレンシャル回路構成のデュアルモノDACを搭載。上位機と同様に34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用する。D/Aコンバーターには、やはり「AK4495S」が採用された。
K-03XはドライブメカにVRDS-NEO「VMK-3.5-10」を搭載。また、これまでは上位モデルのみに搭載していたスピンドルサーボドライバーを採用。上位機同様に「VS-DD」が用いられた。ドライブユニットの質量は単体で4.4kg(リジッドベースを含むと11.2kg)となる。高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーター、高精度なスレッド送り制御、レーザー光が常にディスクに垂直に照射される軸摺動型ピックアップなど、本機もVRDS-NEOの各技術が投入されている
電源部は、大型トロイダル電源トランスをデジタル回路/アナログ回路それぞれに独立させ、システムで合計2基搭載している。
■K-01X/K-03X共に、Grandiosoで培われた技術を惜しみなく投入された
K-01X/K-03Xに共通して、Grandiosoで培われた技術や同社最新のテクノロジーが多数盛り込まれた。前述のように32bitDACデバイスを複数個組み合わせ、32bitを超える高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する「ハイビットD/Aプロセッシング・アルゴリズム」を採用。K-01Xは35bit、K-03Xは34bitに対応する。デジタル領域において、ハイビットデータの階調を活かし、演算誤差を最小にとどめ、忠実なアナログ変換を行うことで、繊細な音楽信号まで際立つ表現力を実現したという。
また、両モデルはGrandiosoD1に採用されESOTERIC-HCLDバッファーアンプ回路を採用。電流出力能力が高く、応答速度に優れるこのバッファー回路をチャンネルあたり2回路搭載する。XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を高めている。
クロック回路には、VCXO(電圧制御型水晶発振器)を搭載。これはGrandiosoP1/D1用として水晶振動子メーカー「NDK」(日本電波工業)と共同開発したものが採用された。±0.5ppmという精度を備えており、位相雑音が極めて少なく、従来よりもさらに大型の水晶片を用いているという。
さらに、「G-01」「G-02」などのマスタークロックジェネレーターを接続することで、本機の動作を外部からのクロック信号と同期させることも可能。入力可能周波数は、44.1/88.2/176.4kHzのほか、10MHz、及び22MHzダイレクトマスタークロックLINKにも対応。USB入力時にも、外部クロックとの同期再生が可能となる。
なお、すでに「K-01」、「K-03」を利用しているユーザーに向け、「X」で採用された一部機能を追加するバージョンアッ プサービスを実施。バージョンアップ価格は100,000円(税抜)で、USB入力部がアップグレードされ(DSD 2.8MHz、PCM 384kHz/32bit対応 ※DSD 5.6MHzは非対応)、USB伝送時の外部マスタークロックジェネレーターとの10MHzクロックシンクに対応する。
K-01X、K-03X共にアナログ出力はバランスXLR×1、アンバランスRCA×1を搭載。デジタルオーディオ出力は同軸デジタル×1、AES/EBU×1を搭載する。デジタルオーディオ入力については、USB-B×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1を搭載する。
・「K-01X」 ¥1,450,000(税抜)
・「K-03X」 ¥900,000(税抜)
「K-01X」「K-03X」は、Kシリーズ最新世代のSACDプレーヤーとなる。32bit DACデバイスを複数個組み合わせ、32bitを超える高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する「ハイビットD/Aプロセッシング・アルゴリズム」を採用。「Grandioso D1」(関連ニュース)でも採用された独自の電流伝送強化型出力バッファー回路「ESOTERIC-HCLD」を搭載するなど、フラグシップモデルの設計思想を一体型モデルに集約している。USB-DACも内蔵し、最大384kHz/32bit PCM、5.6MHz DSDの再生に対応する。なお、K-01、K-03は生産完了となる。
■一体型SACDプレーヤーの新フラグシップ「K-01X」
「K-01X」は、2010年に登場した「K-01」(関連ニュース)の後継となるSACDプレーヤーで、同社は本機を「エソテリックのフラグシップモデルGrandiosoの凝縮モデルといえる」としている。合計4台の電源トランスを搭載した電源部や高剛性シャーシなどを従来機から引き継ぎつつ、GrandiosoP1と同一の高精度ドライブメカ「VRDS-NEO」、GrandiosoD1の設計を踏襲した差動8回路/16出力/ch構成のモノラルDACを2台搭載する。DACには「AK4495S」を搭載。35bitD/Aプロセッシング・アルゴリズム、HCLDバッファーアンプ、DSD対応のUSB-DAC、位相雑音の少ない大型クロックなどの採用などがトピックとなる。
エソテリック独自のドライブメカ「VRDS」は、SACD/CDのディスク回転にターンテーブルを使用。面振れをメカニカルに補正することで、読み取り精度を格段に向上する。K-01Xが搭載したVRDS-NEO「VMK-3.5-20S」は、スピンドルの軸受けに特別に選別された高精度ボールベアリングをペアで採用したほか、ミクロン精度のジュラルミン・ターンテーブル、20mm厚スチール製ターンテーブル用ブリッジを搭載。ドライブメカ単体で5.2kg(リジッドベースを含めると12kg)の質量となる。
高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーター、「P-0」の思想を発展させたスレッド送り制御、レーザー光が常にディスクに垂直に照射される軸摺動型ピックアップなど、定評あるメカニズムは継承する。
また、トレー収納時にシャッターが閉まり、シャッター自体をフロントパネルにメカニカルにロックする機構を搭載。気密性を高め、外部からの音圧/振動等による音質への悪影響を軽減しているという。
VRDS-NEOのスピンドルモーターの駆動用には、専用のスピンドルサーボドライバー「VS-DD(VRDS Spindle Discrete Driver)」を搭載。VS-DDは、3チャンネルのディスクリートアンプ回路で、モーターに供給する電流波形を最適化することで、振動を抑制し、滑らかなスピンドル駆動と高精度なサーボ制御を可能とする。また、電源部にも専用のトロイダル電源を搭載することで、ノイズアイソレーション効果を高めている。
D/Aコンバーター部は、モノラル仕様のフラグシップD/Aコンバーター「GrandiosoD1」の設計思想を踏襲。チャンネルあたり差動8回路/16出力のパラレル/ディファレンシャル回路構成とし、高いリニアリティと低歪み化を実現。旭化成エレクトロニクス社製32bit DAC「AK4495S」、オペアンプ「MUSES02」など、GrandiosoD1と同一のデバイス構成を採用している。
また、D/Aコンバーター部は、左右チャンネルごとに独立した電源部(電源トランス)を備え、2台のモノラルD/Aコンバーターをひとつの筐体に収めたデュアルモノ構成としている。
■上位機の思想を踏襲した中核モデル「K-03X」
「K-03X」は、「K-01X」の思想とテクノロジーを踏襲しつつ、高いコストパフォーマンスを狙ったモデルで、2010年に登場した「K-03」(関連ニュース)の後継となる。
VRDS-NEO「VMK-3.5-10」ドライブメカは、新たにVS-DDを搭載。さらに滑らかなスピンドル駆動を可能とした。本機は差動4回路/8出力のパラレル/ディファレンシャル回路構成のデュアルモノDACを搭載。上位機と同様に34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用する。D/Aコンバーターには、やはり「AK4495S」が採用された。
K-03XはドライブメカにVRDS-NEO「VMK-3.5-10」を搭載。また、これまでは上位モデルのみに搭載していたスピンドルサーボドライバーを採用。上位機同様に「VS-DD」が用いられた。ドライブユニットの質量は単体で4.4kg(リジッドベースを含むと11.2kg)となる。高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーター、高精度なスレッド送り制御、レーザー光が常にディスクに垂直に照射される軸摺動型ピックアップなど、本機もVRDS-NEOの各技術が投入されている
電源部は、大型トロイダル電源トランスをデジタル回路/アナログ回路それぞれに独立させ、システムで合計2基搭載している。
■K-01X/K-03X共に、Grandiosoで培われた技術を惜しみなく投入された
K-01X/K-03Xに共通して、Grandiosoで培われた技術や同社最新のテクノロジーが多数盛り込まれた。前述のように32bitDACデバイスを複数個組み合わせ、32bitを超える高解像度でPCM信号をアナログ信号へ変換する「ハイビットD/Aプロセッシング・アルゴリズム」を採用。K-01Xは35bit、K-03Xは34bitに対応する。デジタル領域において、ハイビットデータの階調を活かし、演算誤差を最小にとどめ、忠実なアナログ変換を行うことで、繊細な音楽信号まで際立つ表現力を実現したという。
また、両モデルはGrandiosoD1に採用されESOTERIC-HCLDバッファーアンプ回路を採用。電流出力能力が高く、応答速度に優れるこのバッファー回路をチャンネルあたり2回路搭載する。XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させることで、瞬間的な電流供給能力を高めている。
クロック回路には、VCXO(電圧制御型水晶発振器)を搭載。これはGrandiosoP1/D1用として水晶振動子メーカー「NDK」(日本電波工業)と共同開発したものが採用された。±0.5ppmという精度を備えており、位相雑音が極めて少なく、従来よりもさらに大型の水晶片を用いているという。
さらに、「G-01」「G-02」などのマスタークロックジェネレーターを接続することで、本機の動作を外部からのクロック信号と同期させることも可能。入力可能周波数は、44.1/88.2/176.4kHzのほか、10MHz、及び22MHzダイレクトマスタークロックLINKにも対応。USB入力時にも、外部クロックとの同期再生が可能となる。
なお、すでに「K-01」、「K-03」を利用しているユーザーに向け、「X」で採用された一部機能を追加するバージョンアッ プサービスを実施。バージョンアップ価格は100,000円(税抜)で、USB入力部がアップグレードされ(DSD 2.8MHz、PCM 384kHz/32bit対応 ※DSD 5.6MHzは非対応)、USB伝送時の外部マスタークロックジェネレーターとの10MHzクロックシンクに対応する。
K-01X、K-03X共にアナログ出力はバランスXLR×1、アンバランスRCA×1を搭載。デジタルオーディオ出力は同軸デジタル×1、AES/EBU×1を搭載する。デジタルオーディオ入力については、USB-B×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1を搭載する。
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