aptXの聴き比べデモも実施
画期的なデジタルアンプ、CSR「DDFA」を体験! Phile-web主催イベントの模様をレポート
■価格差100倍のスピーカーを悠々と鳴らすDDFAの実力
さて、DDFAに関する基本的な説明が行われたあと、いよいよ試聴パートに移った。講師はオーディオ評論家の村井裕弥氏だ。
村井氏は開口一番「今回紹介するDDFA、そしてこのアンプを搭載したPMA-50は、自信をもっておすすめできるデバイスと製品です」と断言。「一番最初の出会いは、PMA-50を自宅に持ち込んで聞かせてもらったとき。安価な製品ということもあって、最初はそれほど期待していませんでしたが、音を聴いてみて本当にびっくりしました。価格差が100倍程度のルーメンホワイトのスピーカーを、しっかり鳴らし切ってしまうのだから驚きでした」と、PMA-50とその中核デバイスであるDDFAの性能を絶賛した。
まず試聴で鳴らされたのは、CSRがメーカー試聴むけに試作したリファレンスアンプだ。スピーカーは常設のB&W「805 Diamond」。井筒香奈江「時代」では、深い静寂の中からすっと立ち上がる、透明感あふれる声をじっくり聴かせ、DDFAのS/Nの高さを来場者にアピールした。
続いて再生したグレン・グールドの「インベンションとシンフォニア」では、村井氏が「ウッディーな響きを的確に表現できている」と評価。「DDFAの素性の良さが感じられる」とコメント。ほかにもデクスター・ゴードンの「Go」、ハンク・モンクレーの「Soul Station」などジャズ系のソースも再生され、DDFAのポテンシャルの高さがデモされた。
DDFAのリファレンスアンプに続いて、デノン「PMA-50」にシステムをつなぎ替え、DDFAを搭載した実際のプロダクトでどのような音が鳴るのかがデモで示された。
デノンの宮原利温氏は、「PMA-50はおかげさまで大変ご好評をいただいており、品薄でご迷惑をおかけしています」としながら、USB入力やBluetooth、複数のデジタル入力など様々な入力端子を揃え、アンプも含めて小型な筐体に収めた製品コンセプトを紹介。デノン伝統の「Advanced AL32 Processing」やデュアルクロックの搭載など、音質対策に妥協無く取り込んだこと、また多彩な機能により様々なユースケースに使える製品であることなどをアピールした。
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