待望の第5弾作リリース!
RME Premium Recordings、最新作「ラ・ロンコントル」に秘められた魅力とは?
「日々どこかで行われている素晴らしい演奏を、一曲でも多く“真のハイレゾ”で音楽ファンへ届けたい」。世界中のプロフェッショナル達から絶大な指示を集めるRMEのそんな熱い想いから立ち上がったのが、ハイレゾ専門の音楽レーベル、RME Premium Recordingsだ。
録音の段階から96kHz/24bit以上のサンプルレートで行うことを徹底し、ハイレゾのスペックを一度も変えることなく音楽ファンの手元に届けるというのが、RME Premium Recordingsのポリシーである。
これまでクラシックとジャズの作品を中心に4作品をリリースし、音にこだわる音楽ファンの注目を集めてきた同レーベルだが、その最新作品の配信が開始された。ピアニスト、後藤浩二による192kHz/24bit作品『La Rencontre(ラ・ロンコントル)』である。
フランス語で「巡り合い」と名付けられた本作は、後藤浩二というピアニストの個性が存分に発揮された作品に仕上がっている。6曲目に収録されたリーダー曲「La Rencontre」をはじめとした収録曲そのもので聴ける世界観はもちろんのこと、ジャズクラブではなくクラシック音楽ホールで録音されたという点も、後藤浩二というひとりのピアニストの個性を引き出している。
4歳から父の影響でピアノを始めたという後藤浩二は、大学入学時にジャズに目覚め演奏活動を開始。2002年からはオリジナルアルバムを発売する傍ら、多くのジャズ・ヴォーカリストの作品へも参加。直近の作品では、同じくRME Premium Recordingsからリリースされている『シングス・ア・バラッズ・アンド・アザー・ラブ・ソングス/情家みえ』で、その類い希なセンスを聴くことができる。
一方で注目したいのが、クラシック音楽の演奏家達のとの幾度にもわたる共演だ。つまり、ジャズという枠を超えた後藤浩二ならではの演奏の「いま」が、この『La Rencontre』に収録されているのだ。まさに、さまざまな要素が巡り巡って出合った結果誕生した作品といえる。
収録された楽曲は、オリジナルとなる9曲に加え、ビル・エヴァンスやヘンリー・マンシーニ、フェビアン・レザ・パネの作品達。マイナーコードからスタートしたアルバムは、中編にあたる「La Rencontre」を経て、徐々に次の物語へと移り変わる、そんな世界を堪能させてくれる一枚だ。
そんな「巡り合い」という繊細な世界を紡ぎだす作品だからこそ、録音は大きくものをいう。レコーディング・エンジニアを務めたのは、これまでもRME Premium Recordingsの作品を手がけてきた長江和哉氏。本作にもこの長江氏の感性が存分に発揮されている。アンビエンス豊かな録音表現は、RME Premium Recordingsで同氏が出掛けた作品に共通した大きな魅力だ。
そもそも、かつてのレコーディングは非常に大掛かりな機器を必要としていた。つまり、どんなに素晴らしい名演が行われていようとも、実際に作品として残せるのは一握りのミュージシャンに限られていたのだ。
しかし、RMEが標榜しているのは、前述のとおり「ひとつでも多くの名演を遺す」ということ。この課題をクリアしたのは、RMEが誇るMADIテクノロジーだった。ケーブル一本で多チャンネルを安定して伝送できるMADIをフル活用することで、少ない人数でも十分にハンドリングできる極めてコンパクトなシステムで、高品位なレコーディングを行うことが可能となったのである。
もちろん、最初から最後までハイレゾのスペックを貫き通して制作されていることも見逃すことはできない。
演奏時の情報量を可能な限り多く収録した作品が、演奏に秘められた意味そのものを、より深く表現することは、音にこだわりを持つ音楽ファンであれば誰もが体験したことがあることだろう。
今回の『La Rencontre』については、東京・田町にあるピアノメーカー、ファツィオリのショールームにて行われた制作発表コンサートで後藤浩二本人が語っていた「音質が良いということのメリットは、音楽家として生の音に限りなく近い音でアルバムを発表できることに尽きると思います。音色によって楽曲のイメージも変わってきてしまうので、限りなく生に近い音色でアルバムを提供できることはとても嬉しいことです」という言葉も印象的だった。
この後藤の言葉は、ハイレゾで収録することのメリットを端的に表現している。さらに同氏は「アナログの音に限りなく近くなり、目の前で演奏している臨場感を感じることができました」と、自身のハイレゾ作品の印象を語っている。
音楽作品の価値を決めるのは、楽曲であり演奏者のセンスであり、そして録音やそれを届けるまでの過程でもある。そんなさまざまな要素が巡り合って誕生した本作を、ぜひ一度聴いてみて欲しい。
録音の段階から96kHz/24bit以上のサンプルレートで行うことを徹底し、ハイレゾのスペックを一度も変えることなく音楽ファンの手元に届けるというのが、RME Premium Recordingsのポリシーである。
これまでクラシックとジャズの作品を中心に4作品をリリースし、音にこだわる音楽ファンの注目を集めてきた同レーベルだが、その最新作品の配信が開始された。ピアニスト、後藤浩二による192kHz/24bit作品『La Rencontre(ラ・ロンコントル)』である。
フランス語で「巡り合い」と名付けられた本作は、後藤浩二というピアニストの個性が存分に発揮された作品に仕上がっている。6曲目に収録されたリーダー曲「La Rencontre」をはじめとした収録曲そのもので聴ける世界観はもちろんのこと、ジャズクラブではなくクラシック音楽ホールで録音されたという点も、後藤浩二というひとりのピアニストの個性を引き出している。
4歳から父の影響でピアノを始めたという後藤浩二は、大学入学時にジャズに目覚め演奏活動を開始。2002年からはオリジナルアルバムを発売する傍ら、多くのジャズ・ヴォーカリストの作品へも参加。直近の作品では、同じくRME Premium Recordingsからリリースされている『シングス・ア・バラッズ・アンド・アザー・ラブ・ソングス/情家みえ』で、その類い希なセンスを聴くことができる。
一方で注目したいのが、クラシック音楽の演奏家達のとの幾度にもわたる共演だ。つまり、ジャズという枠を超えた後藤浩二ならではの演奏の「いま」が、この『La Rencontre』に収録されているのだ。まさに、さまざまな要素が巡り巡って出合った結果誕生した作品といえる。
収録された楽曲は、オリジナルとなる9曲に加え、ビル・エヴァンスやヘンリー・マンシーニ、フェビアン・レザ・パネの作品達。マイナーコードからスタートしたアルバムは、中編にあたる「La Rencontre」を経て、徐々に次の物語へと移り変わる、そんな世界を堪能させてくれる一枚だ。
そんな「巡り合い」という繊細な世界を紡ぎだす作品だからこそ、録音は大きくものをいう。レコーディング・エンジニアを務めたのは、これまでもRME Premium Recordingsの作品を手がけてきた長江和哉氏。本作にもこの長江氏の感性が存分に発揮されている。アンビエンス豊かな録音表現は、RME Premium Recordingsで同氏が出掛けた作品に共通した大きな魅力だ。
そもそも、かつてのレコーディングは非常に大掛かりな機器を必要としていた。つまり、どんなに素晴らしい名演が行われていようとも、実際に作品として残せるのは一握りのミュージシャンに限られていたのだ。
しかし、RMEが標榜しているのは、前述のとおり「ひとつでも多くの名演を遺す」ということ。この課題をクリアしたのは、RMEが誇るMADIテクノロジーだった。ケーブル一本で多チャンネルを安定して伝送できるMADIをフル活用することで、少ない人数でも十分にハンドリングできる極めてコンパクトなシステムで、高品位なレコーディングを行うことが可能となったのである。
もちろん、最初から最後までハイレゾのスペックを貫き通して制作されていることも見逃すことはできない。
演奏時の情報量を可能な限り多く収録した作品が、演奏に秘められた意味そのものを、より深く表現することは、音にこだわりを持つ音楽ファンであれば誰もが体験したことがあることだろう。
今回の『La Rencontre』については、東京・田町にあるピアノメーカー、ファツィオリのショールームにて行われた制作発表コンサートで後藤浩二本人が語っていた「音質が良いということのメリットは、音楽家として生の音に限りなく近い音でアルバムを発表できることに尽きると思います。音色によって楽曲のイメージも変わってきてしまうので、限りなく生に近い音色でアルバムを提供できることはとても嬉しいことです」という言葉も印象的だった。
この後藤の言葉は、ハイレゾで収録することのメリットを端的に表現している。さらに同氏は「アナログの音に限りなく近くなり、目の前で演奏している臨場感を感じることができました」と、自身のハイレゾ作品の印象を語っている。
音楽作品の価値を決めるのは、楽曲であり演奏者のセンスであり、そして録音やそれを届けるまでの過程でもある。そんなさまざまな要素が巡り合って誕生した本作を、ぜひ一度聴いてみて欲しい。
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