最上位シリーズのフィロソフィーと技術を投入
エソテリック、“Grandioso C1の思想を受け継ぐ” 準旗艦プリアンプ「C-02X」
エソテリック(株)は、ステレオプリアンプ「C-02X」とステレオパワーアンプ「S-02」を4月1日に発売する。それぞれ価格は140万円(税抜・1台)。本記事では、プリアンプ C-02Xについて紹介する(パワーアンプ S-02の詳細はこちら)。
C-02Xは、同社フラグシップ“Grandioso”シリーズのプリアンプ「C1」のフィロソフィーとテクノロジーを注いで開発されたという準フラグシップモデル。エソテリックの東京ファクトリーにて、1台1台ハンドメイドで製造されている。入力端子はRCA×3(RCA2はAVプリ入力として使用可能)/XLR×2で、出力端子はRCA×2/XLR×2。
内部は、電源部から左右チャンネルを独立した完全デュアルモノ設計で、チャンネル間の相互干渉を抑えている。さらに左右チャンネルそれぞれに専用の電源トランスを使用しており、電源ラインを経由したノイズの混入も抑えられるようにした。また、電源回路パターンの細部もGrandiosoシリーズの技術を取り入れることでブラッシュアップしたという。
信号伝送に関しては、入力系統ごとに専用の入力バッファーアンプ(バランス設計)で信号を受け、その後は低インピーダンスのフルバランス伝送を行う仕組みとしている。これにより、コモンモードノイズを低減し、信号経路でノイズの影響を受けにくくするように配慮。信号伝送の純度を高め、優れたS/Nを実現するとしている。
ボリューム部は、ピュアな信号経路にこだわったというボリュームコントロール方式「ESOTERIC-QVCS(Quad Volume Control System)」を採用。ボリュームノブを回すと、左右チャンネルおよび正・負ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリュームを一括連動させるシステムで、オーディオ信号の左右、正負の独立を保ち、チャンネルセパレーションと位相特性に優れたクリアな音質の獲得を目指している。また、オーディオ基板からボリューム素子への配線をなくすことでオーディオ信号経路を大幅に短縮し、音質の劣化を抑えた。
ロジック系コントロール部はフロントパネルに内蔵。プリアンプモジュールとの接続にはフォトカプラを使用して、物理的・電気的にアイソレートしている。また、操作時以外は回路が完全停止するシステムで、オーディオ回路に影響を与えないようにした。
そのほか、電源回路は左右の入力/出力アンプ、コントロール部それぞれを独立させた5電源トランス構成とし、大容量ブロックコンデンサーを組み合わせて、低インピーダンス、高応答性の回路に仕上げている。整流回路には、ハイスピードで整流ノイズの少ないSiC(シリコンカーバイド)ショットキーバリアダイオードを採用する。
パワーアンプを駆動するドライブ能力や、音楽信号のダイナミックレンジをそのままパワーアンプへ伝送するというプリアンプとしての基本性能を高めるため、電流伝送能力の高さとスピードにも配慮。出力バッファー回路には、応答速度2,000V/μsのハイスピードな素子を採用している。バッファー回路は出力ラインごとに独立し、XLR出力はホット/コールドをシンメトリー構成とすることで、瞬間的な電流供給能力を最大化した。
また、バッファー回路の直近には安定化電源としてGrandioso C1用に開発されたEDLC(スーパーキャパシター)アレイを搭載。チャンネルあたり合計100,000μF(0.1F)の大容量を確保している。
シャーシは5分割のダブルデッキ(2階建て)構造とし、各回路ブロックを専用のコンパートメントに収め立体的に配置する「3Dオプティマイズド・シャーシ」コンストラクションを採用。これにより、回路同士の相互干渉を抑え、最短の信号経路を実現するとしている。外装には肉厚アルミ材を採用。本体下部は、5mm厚のスチール製ボトムシャーシを同社独自のピンポイントフットで4点支持している。これにより、振動を抑制しながら剛性を高めた。
本体サイズは445W×162H×457Dmm(突起部含む)で、質量は32kg。
なおオプションとして、MM/MC対応フォノアンプ・ボードを10万円(税抜)で追加できる。
【問い合わせ先】
エソテリック お問い合わせ窓口
TEL/0570-000-701
TEL/042-356-9235
C-02Xは、同社フラグシップ“Grandioso”シリーズのプリアンプ「C1」のフィロソフィーとテクノロジーを注いで開発されたという準フラグシップモデル。エソテリックの東京ファクトリーにて、1台1台ハンドメイドで製造されている。入力端子はRCA×3(RCA2はAVプリ入力として使用可能)/XLR×2で、出力端子はRCA×2/XLR×2。
内部は、電源部から左右チャンネルを独立した完全デュアルモノ設計で、チャンネル間の相互干渉を抑えている。さらに左右チャンネルそれぞれに専用の電源トランスを使用しており、電源ラインを経由したノイズの混入も抑えられるようにした。また、電源回路パターンの細部もGrandiosoシリーズの技術を取り入れることでブラッシュアップしたという。
信号伝送に関しては、入力系統ごとに専用の入力バッファーアンプ(バランス設計)で信号を受け、その後は低インピーダンスのフルバランス伝送を行う仕組みとしている。これにより、コモンモードノイズを低減し、信号経路でノイズの影響を受けにくくするように配慮。信号伝送の純度を高め、優れたS/Nを実現するとしている。
ボリューム部は、ピュアな信号経路にこだわったというボリュームコントロール方式「ESOTERIC-QVCS(Quad Volume Control System)」を採用。ボリュームノブを回すと、左右チャンネルおよび正・負ごとに独立させた合計4回路のラダー抵抗切替型ボリュームを一括連動させるシステムで、オーディオ信号の左右、正負の独立を保ち、チャンネルセパレーションと位相特性に優れたクリアな音質の獲得を目指している。また、オーディオ基板からボリューム素子への配線をなくすことでオーディオ信号経路を大幅に短縮し、音質の劣化を抑えた。
ロジック系コントロール部はフロントパネルに内蔵。プリアンプモジュールとの接続にはフォトカプラを使用して、物理的・電気的にアイソレートしている。また、操作時以外は回路が完全停止するシステムで、オーディオ回路に影響を与えないようにした。
そのほか、電源回路は左右の入力/出力アンプ、コントロール部それぞれを独立させた5電源トランス構成とし、大容量ブロックコンデンサーを組み合わせて、低インピーダンス、高応答性の回路に仕上げている。整流回路には、ハイスピードで整流ノイズの少ないSiC(シリコンカーバイド)ショットキーバリアダイオードを採用する。
パワーアンプを駆動するドライブ能力や、音楽信号のダイナミックレンジをそのままパワーアンプへ伝送するというプリアンプとしての基本性能を高めるため、電流伝送能力の高さとスピードにも配慮。出力バッファー回路には、応答速度2,000V/μsのハイスピードな素子を採用している。バッファー回路は出力ラインごとに独立し、XLR出力はホット/コールドをシンメトリー構成とすることで、瞬間的な電流供給能力を最大化した。
また、バッファー回路の直近には安定化電源としてGrandioso C1用に開発されたEDLC(スーパーキャパシター)アレイを搭載。チャンネルあたり合計100,000μF(0.1F)の大容量を確保している。
シャーシは5分割のダブルデッキ(2階建て)構造とし、各回路ブロックを専用のコンパートメントに収め立体的に配置する「3Dオプティマイズド・シャーシ」コンストラクションを採用。これにより、回路同士の相互干渉を抑え、最短の信号経路を実現するとしている。外装には肉厚アルミ材を採用。本体下部は、5mm厚のスチール製ボトムシャーシを同社独自のピンポイントフットで4点支持している。これにより、振動を抑制しながら剛性を高めた。
本体サイズは445W×162H×457Dmm(突起部含む)で、質量は32kg。
なおオプションとして、MM/MC対応フォノアンプ・ボードを10万円(税抜)で追加できる。
【問い合わせ先】
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